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コラム
web広告の掲載順位はお金だけで決まらない|仕組みと代理店の見極め方を元大手代理店が解説
「入札額を上げているのに、競合の広告より下に出る」
そんな経験はないでしょうか。 実は、web広告の掲載順位は入札額だけで決まりません。 むしろ、お金以外の要素が順位を大きく左右しています。
この記事では、掲載順位の決まり方と、改善のために代理店が本当にやるべきことを解説します。 ClimbUp Agency代表の濱口は、都内大手Web広告代理店で月額数千万円〜数億円規模の広告運用を担当してきました。 現場を知る立場から、教科書には載っていない実態も含めてお伝えします。
この記事を読み終えると、以下が分かります。
掲載順位が決まる仕組み(広告ランク・品質スコア)
入札額を増やしても順位が上がらない本当の理由
今の代理店が「正しく動いているか」を確認する3つの質問
ひとつだけ先にお伝えすると、品質スコアへの対処を怠った状態で入札額を増やしても、広告費が無駄に消えていくだけです。 記事後半に、現状を無料で診断できる方法もご紹介します。
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H2-1:web広告の掲載順位は「広告ランク」で決まる
入札額が高ければ上位に出る。 そう思っている方は多いのですが、これは半分しか正しくありません。
実際に掲載順位を決めているのは「広告ランク」という指標です。 本章では以下を解説します。
項目 | 概要 |
広告ランクとは | 入札額と品質を組み合わせた総合評価 |
オークションの実態 | 検索のたびにリアルタイムで行われる競争 |
それぞれ見ていきましょう。
広告ランクとは|入札額×品質で決まる総合スコア
広告ランクは、おおまかに以下の要素で構成されます。
入札単価
品質スコア(1〜10点)
広告表示オプションの品質
オークション時の競争状況
ポイントは、品質スコアが低いと、入札額が高くても上位に出られないという点です。 逆に言えば、品質スコアが高ければ、競合より低い入札額でも上位表示できます。
これはGoogleが「ユーザーにとって有益な広告を優先する」という設計にしているためです(Google広告ヘルプ「広告ランクについて」)。

毎回リアルタイムで行われる広告オークションの実態
誤解されがちですが、広告の掲載順位は「固定」ではありません。 ユーザーが検索するたびに、その瞬間の広告ランクを基にオークションが行われています。
同じキーワードでも、検索した時間帯・デバイス・ユーザーの検索履歴によって順位が変わります。 「昨日は1位だったのに今日は3位」という現象は、このオークションの仕組みが原因です。
つまり、掲載順位の安定には、品質スコアそのものを底上げすることが最も効います。
H2-2:掲載順位を左右する「品質スコア」の3要素
品質スコアは1〜10点で評価される指標です。 この点数が低いほど、同じ順位をとるために余計な広告費がかかります。
構成する要素は3つです。
要素 | 内容 |
予想クリック率(CTR) | 広告がどれだけクリックされそうか |
広告の関連性 | キーワードと広告文の一致度 |
ランディングページの利便性 | LP到達後の体験品質 |
それぞれ詳しく解説します。
予想クリック率(CTR)|広告文の訴求力が問われる
「この広告は、同じ状況で表示された他の広告と比べてクリックされやすいか」をGoogleが評価します。
広告文の見出し・説明文・サイトリンクの内容が直接影響します。 「安い」「早い」といった抽象的な訴求より、具体的な数字・ベネフィット・競合との違いを盛り込んだ広告文が高い評価を得やすいです。
広告文を放置しているケース、一度作ったまま更新していないケースで、この評価が落ちているアカウントを弊社は多く見てきました。
広告の関連性|キーワードと広告文のズレが順位を下げる
広告グループ内のキーワードと広告文の内容がどれだけ一致しているかを評価します。
よくある失点パターンが、「広い広告グループに大量のキーワードを詰め込む」構成です。 例えば「リスティング広告 費用」と「リスティング広告 代理店 おすすめ」を同じ広告グループに入れると、検索意図がズレた広告が表示され、関連性スコアが下がります。
管理の手間を省くために広告グループを大雑把にまとめると、品質スコアが低下する一因になります。
ランディングページの利便性|品質スコア改善の最大の鍵
3要素のなかで、最もインパクトが大きいのがランディングページ(LP)の評価です。
Googleは、ユーザーが広告をクリックした後の体験も評価します。 具体的には以下のような要素です(Google広告ヘルプ「品質スコアについて」)。
ページの表示速度
広告・キーワードとLPの内容の一致度
ページの読みやすさ・操作のしやすさ
ユーザーが求める情報にたどり着けるか
ここで多くの代理店が陥る落とし穴があります。
代理店の仕事は「広告管理画面の中」で完結しがちです。 LP改善はクライアント側の作業とみなされ、提案されないまま放置されるケースが非常に多い。
弊社代表が大手代理店に在籍していた当時も、LP改善の権限や体制が整っていないために、品質スコアが頭打ちになったアカウントを何件も経験しました。
品質スコアを本気で改善しようとすると、管理画面の外に踏み込む必要があります。 この「踏み込む代理店かどうか」が、成果の差を生む最大の分岐点です。
H2-3:品質スコアが低いと何が起きるのか
仕組みは分かった。では、品質スコアが低いと具体的に何が起きるのでしょうか。 結論から言えば、「同じ順位をとるために、より多くの広告費を支払わされる状態」になります。
本章では以下を解説します。
影響 | 概要 |
CPCが割高になる | 品質スコアが低いほど、1クリックあたりのコストが上昇 |
改善の優先順位 | 入札額を上げるより先にやるべきことがある |
CPCが割高になる|同じ順位でも払う金額が変わる
Googleの広告オークションでは、品質スコアが高いほど有利な条件で上位表示できます。 品質スコアが低い場合、競合と同じ順位をとるために、より高い入札額を設定しなければなりません。
入札額を上げても順位が改善しない状態が続いているなら、品質スコアの低下が原因である可能性が高いです。 この状態を放置したまま予算を増やしても、広告費の消化スピードが上がるだけで成果には繋がりません。
改善の優先順位|管理画面の外に踏み込まないと変わらない
品質スコア改善のステップは、以下の順番が現実的です。
広告グループの整理・キーワード見直し(管理画面内)
意図の異なるキーワードを分離、除外キーワードの整備
広告文の改善・テスト(管理画面内)
レスポンシブ検索広告の組み合わせ最適化、CTRの低い広告の入れ替え
LPの改善(管理画面外・ここが最大の壁)
ページ速度改善、コンテンツと広告の一致度向上、ボタン文言・ポップアップの最適化
①②は多くの代理店がやります。 問題は③のLP改善まで踏み込む代理店が極めて少ないことです。
LPを直せるのはクライアント側の制作会社か、管理画面外にも手を動かせる代理店だけです。 「品質スコアを改善します」と言いながら、管理画面内の調整だけで終わっているなら、根本的な改善にはなりません。
H2-4:今すぐ代理店に確認すべき3つの質問
ここまでの内容を踏まえると、自社の広告が「適切に運用されているか」を確認できます。 以下の3つを、今日の代理店とのやり取りで試してみてください。
確認項目 | 理想の回答 | 注意すべき回答 |
品質スコアの現状と改善施策の報告はあるか | 毎回レポートに記載・施策内容まで説明がある | 「確認します」「管理画面で見てください」 |
LP改善の提案・実装まで踏み込んでいるか | LP改善の提案・ツール活用まで動いている | 「LPはクライアント側でお願いします」 |
施策の振り返り・ノウハウ蓄積をしているか | 変更履歴と効果検証のレポートがある | 「次の施策は〇〇します」で振り返りがない |
それぞれ詳しく解説します。
質問1:「品質スコアの現状と改善施策」を毎月報告してもらっているか
月次レポートに品質スコアの記載がない代理店は要注意です。 報告があっても、「品質スコアが〇点です」で終わり、「だから何をするか」という改善施策が書かれていないケースも珍しくありません。
品質スコアは定点観測と施策の繰り返しで改善していくものです。 報告のない項目は、改善されていないと思って差し支えありません。
質問2:LP改善の提案・実装まで踏み込んでいるか
前述の通り、品質スコアのなかでも「ランディングページの利便性」への対応が最も重要かつ、最も放置されやすい領域です。
弊社がご支援した株式会社TYシステムサービス様では、LPへの「メーカーではありません」という一文の追加と、ボタン文言・ポップアップの改善によって成約率が50%から70%に向上しました。 Microsoft ClarityとLPOツール「Dejam」を活用したヒートマップ分析が、改善箇所の特定に役立ちました(導入事例:TYシステムサービス様)。
管理画面の外まで手を動かしてくれる代理店かどうかは、「今のLPで改善できる箇所を教えてください」と聞くだけで分かります。
質問3:施策の振り返りとノウハウ蓄積をしているか
「先月の施策がどう効いたか」「なぜうまくいったか・いかなかったか」を言語化して報告してくれる代理店は、実は少ないです。
弊社では「変更履歴PDCAシート」という形で、すべての施策と検証結果をクライアントと共有しています。 これにより、担当者が変わってもナレッジが失われず、次の施策の精度が上がります。
代理店任せにしてノウハウが自社に蓄積されない構造は、長期的に見てリスクです。 仮に代理店を変更するときも、過去の施策履歴が残っていなければ、ゼロからやり直しになります。
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H2-5:品質スコア改善が成果に直結した実例
「管理画面外まで踏み込む」と言葉で言っても、実際どれほどの成果が出るのか。 弊社の支援事例からご紹介します。
Ameripros合同会社様|CPA約30%改善・広告予算約20%削減
美容医療クリニックの経営支援を手がけるAmeripros合同会社様は、月額2,000万円弱の広告予算を運用していました。 外資系戦略コンサルティングファーム出身の担当者様から、前の代理店への物足りなさを感じていたとのことでした。
弊社が支援を開始し、品質スコアの改善と入札戦略の組み直しを進めた結果、以下を実現しました。
Google広告CPA:約30%改善
広告予算:約20%削減
売上:横ばい〜微増を維持
担当者様には「外資系戦略コンサルファームの人材と比較しても遜色ない論理的思考力と知的誠実さ」とご評価いただいています(導入事例:Ameripros合同会社様)。

株式会社TYシステムサービス様|成約率50%→70%
シャッター・住宅建材の取付・修理・メンテナンスを手がける同社は、別の代理店から弊社への乗り換えを検討されていました。
最初のきっかけはセカンドオピニオン的な無料診断でした。 そのアウトプットの質を見て、正式な契約に至っています。
LP改善(「メーカーではありません」の明記・エリア設定の最適化・ボタン文言の改善)と、Microsoft Clarity・Dejamを活用したヒートマップ分析の組み合わせで、広告経由の成約率が50%から70%に向上しました。
まとめ|web広告の掲載順位を改善するために今日やること
この記事のポイントを整理します。
web広告の掲載順位は「広告ランク」で決まる。入札額だけでなく、品質スコアが大きく左右する
品質スコアの3要素は「予想CTR」「広告の関連性」「ランディングページの利便性」
最もインパクトが大きいのはLP改善だが、管理画面の外に踏み込まない代理店が多い
「品質スコアの報告があるか」「LP改善まで動いているか」「施策の振り返りがあるか」の3点を代理店に確認する
入札額を上げる前に、まず自社アカウントの品質スコアが適切かどうかを確認してください。 その判断基準が分からない場合は、第三者視点での診断が有効です。
弊社では、独自の診断書(15ページ以上のPDF)で現状と改善施策を完全無料でお届けしています。 最短1営業日でレポートをご提出します。 「診断だけでも」という方も、ぜひお気軽にどうぞ。
関連記事として、代理店選びの全体像については「ClimbUp Agencyのサービス詳細」もあわせてご確認ください(サービス詳細)。
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濱口侑生
新卒で都内の大手Web広告代理店に入社し、運用コンサルタントとしてリスティング広告やMeta広告に従事。月間数千万円から2.5億円規模の大型予算案件を担当し、美容クリニック、不動産、旅行など幅広い業界で成果改善を実現。
「広告主への圧倒的なコミットメント」を追求するため、ClimbupAgency株式会社を創業。運用者一人の担当社数を最大4社に制限し、管理画面上の数値に閉じないマーケティング戦略立案から、タグ設計、LPOまで一気通貫で支援している。ビジョンは「共に歩み、共に登る。」。
