COLUMN
コラム
広告ランクの上げ方|Google公式の最新6要素と中小企業がまず手をつけるべき優先順位
広告ランクの上げ方|Google公式の最新6要素と中小企業がまず手をつけるべき優先順位
「広告の掲載順位を上げたいのに、入札単価を上げても順位が変わらない」
「代理店レポートに『広告ランク』『品質スコア』と書いてあるが、結局何を見ればいいのか分からない」
「色々な記事を読んだが、結局何から手をつければ広告ランクが上がるのか判断できない」
そんな悩みを抱える広告運用担当者の方に向けて、本記事ではGoogle公式が現在採用している最新仕様に沿って、広告ランクの上げ方を解説します。
実は、多くの解説記事に出てくる「広告ランク=品質スコア×入札単価+広告表示オプション」という説明は、現在のGoogle公式仕様とずれています。Google広告ヘルプは現在、広告ランクは6つの要素から算出されると明記しており、「広告表示オプション」という呼称も2022年に「広告アセット(Ad Assets)」へ正式に変更されました。
ClimbUp Agencyは、元大手代理店出身の運用者が中小企業の広告運用を担う代行サービスを提供しており、月額300万円〜2億円超の予算規模で運用してきた知見があります。本記事では、その実務経験から「中小企業の運用担当者がまず手をつけるべき優先順位」も併せてお伝えします。
本記事を読み終えれば、以下が明確になります。
広告ランクを構成するGoogle公式の最新6要素
自社の広告ランクを管理画面で確認する具体的な手順
広告ランクを上げる5施策と、中小企業の現場で着手すべき優先順位
広告ランクを追って失敗する典型パターンと回避法
自動入札時代に「入札単価を上げる」がどう変質したか
現在は自動入札・P-MAX・スマートビディングが主流化したGoogle広告で、旧来の理解で運用判断していると本質的な改善機会を逃します。今こそ最新仕様で再点検しましょう。
なお、自社の広告アカウントが最適に運用されているか不安な方は、ClimbUp Agencyの完全無料アカウント診断もご活用ください。独自の診断書(15ページ以上のPDF)で、品質スコア・広告の関連性・LP利便性の各観点から改善施策を最短1営業日でレポートいたします。
画像挿入:広告ランク改善5施策の優先順位マトリクス(サムネイル版)
CTA挿入:冒頭・大型
完全無料 広告アカウント診断(最短1営業日でレポート)
広告ランクとは?掲載順位を決めるGoogle公式の指標
本章では以下の3つを押さえます。
広告ランクの定義(Google公式の表現)
広告ランクが「掲載の可否」と「掲載位置」の両方を決める仕組み
Yahoo!広告における「オークションランク」との関係
それぞれ簡潔に解説します。
広告ランクの定義(Google公式の表現)
広告ランクは、Google広告ヘルプにおいて次のように定義されています。
広告ランクは、広告が掲載可能かどうか、掲載可能な場合に他の広告主様の広告と比較して、検索結果ページでの広告の掲載位置を決定するために使用される数値です。
ポイントは、広告ランクが「掲載できるか否か」と「どの位置に掲載されるか」の両方を決める指標であることです。単なる順位の指標ではありません。
広告ランクは「掲載の可否」と「掲載位置」の両方を決める
ユーザーがGoogleで検索を行うと、検索ごとに広告オークションが実施されます。広告ランクは、このオークションで2段階で計算されます。
1段階目:掲載の可否判定 ─ その広告が表示対象になるかを「広告ランクの下限値」と比較して判定
2段階目:掲載位置の判定 ─ 掲載対象となった他の広告主と比較し、検索結果ページ内のどこに表示するかを決定
つまり、広告ランクの下限値を超えなければそもそも広告は表示されず、超えた場合に他の広告主との競争で位置が決まるという2段階構造です。多くの解説記事では「下限値」が触れられませんが、自社の広告が表示されない原因を分析する上では重要な概念です。
Yahoo!広告では「オークションランク」と呼ばれる
Yahoo!広告(LINEヤフー)では、同じ概念を「オークションランク」と呼びます。Yahoo!広告ヘルプには次のように記載されています。
検索広告の掲載順位は、入札価格や広告の品質で構成される「オークションランク」で決定します。
仕組みはGoogle広告と類似していますが、品質指標の呼称は「品質スコア」ではなく「品質インデックス」です。Google広告とYahoo!広告を併用している場合は、両者の用語の違いに注意してください。
広告ランクの仕組み|「品質スコア×入札単価」は古い?Google公式の最新6要素
本章では「広告ランク=品質スコア×入札単価+広告表示オプション」という一般的な説明を再点検します。Google広告ヘルプの現行版では、広告ランクは6つの要素で算出されると明記されています。
項目 | 概要 |
旧来の「品質スコア×入札単価+広告表示オプション」式の限界 | 公式が明記する3要素以外の論点が抜け落ちる |
Google公式の最新6要素 | 入札単価/広告とLPの品質/広告ランクの下限値/オークションの競争力/コンテキスト/広告アセット効果 |
「広告表示オプション」は「広告アセット」へ正式改称 | 2022年9月発表、同年11月以降ヘルプ画面・管理画面とも「アセット」表記に統一 |
それぞれ詳しく見ていきましょう。
「広告ランク=品質スコア×入札単価+広告表示オプション」式の限界
多くの解説記事で目にする「広告ランク=品質スコア×入札単価+広告表示オプション」という式は、概念理解の補助としては有用です。「品質スコアを上げれば、入札単価が低くてもランクが上がる」というメッセージは正しく伝わります。
ただし、Google公式は具体的な計算式を公開していません。Google広告ヘルプは「広告ランクの値は、その時点での競合状況、ユーザーが検索に至った背景(コンテキスト)、広告の品質など、複数の要素に基づいて算出されます」と表現するに留めており、シンプルな掛け算で表現できる単純な指標ではないというのが公式の立場です。
弊社の経験では、この式に過度に頼って「品質スコア×入札単価=何点だ」と計算して運用判断する運用者ほど、本質的な改善には繋がりにくい傾向があります。式の暗記より、6要素の各々を理解して改善する方が遥かに重要です。
Google公式が明記する広告ランクの6要素
Google広告ヘルプ「広告ランクについて」では、広告ランクのスコアは次の6つの要素に基づいて決定されると明記されています。
# | 要素 | 内容 |
1 | 入札単価 | 広告のクリック1回に対して支払う上限金額。実際の支払額はこれより少なくなることが多い |
2 | 広告とランディングページの品質 | 広告とLPの有用性・関連性、LPに対する期待値、ナビゲーションのしやすさなど。品質スコアと同じ3要素で表現される |
3 | 広告ランクの下限値 | 質の高い広告掲載を担保するための最低基準。これを下回ると掲載されない |
4 | オークションにおける競争力 | 同順位を争う広告のランクが近いほど競争力に影響。差が大きければ高ランク側が高確率で勝つが、CPCも上がる場合がある |
5 | ユーザーが検索に至った背景(コンテキスト) | 検索キーワード、ユーザーの所在地、デバイス、検索した時刻、検索語句の性質、同じページに表示される他の広告と検索結果、ユーザーシグナルなど |
6 | 広告アセットやその他の広告フォーマットの効果 | アセットの関連性、クリック率、検索結果ページでの視認性の高さなど |
特に3番目の「広告ランクの下限値」と5番目の「コンテキスト」は、多くの日本語解説記事で抜け落ちている概念です。「自社の広告が時間帯や端末によって表示されたりされなかったりする」「同じキーワード設定なのにランクが変動する」といった現象は、これらの要素で説明されます。
なお、項目2の「広告とランディングページの品質」は、運用者が管理画面で確認できる品質スコアと同じ3要素(推定CTR・広告の関連性・LP利便性)で評価されます。ただし、Google公式によれば「品質スコア」そのものはオークション時の広告ランク算出には直接使用されておらず、オークション時にはより精緻なリアルタイムの評価値が使われています。運用者向けには、改善指標として品質スコアが提供されている、という関係です。
画像挿入:Google公式の広告ランク6要素を視覚化した独自図解
「広告表示オプション」は「広告アセット」へ正式改称された
Google広告は2022年9月15日、広告表示オプション(Ad Extensions)を「広告アセット(Ad Assets)」へ統合・改称することを公式発表しました。同年11月以降、Google広告のヘルプ画面と管理画面の表示は「アセット」に統一されています。
ただし、Yahoo!広告では引き続き「広告表示オプション」の名称が使われているため、両媒体を運用している方は注意が必要です。
多くの解説記事はいまだに旧称「広告表示オプション」のままですが、Google広告の管理画面ではすでに「アセット」メニューから設定する仕様になっており、新しい運用者が混乱する原因にもなっています。本記事では、Google広告については「広告アセット」、Yahoo!広告については「広告表示オプション」と呼び分けます。
広告ランクの確認方法|管理画面で実際に何を見るか
広告ランクの数値そのものは、管理画面に直接表示されません。ただし、構成要素である品質スコアおよびその内訳は管理画面で確認できます。本章で確認手順を解説します。
品質スコアの確認方法(Google広告/検索キーワード画面)
品質スコアを構成する3要素(推定CTR・広告の関連性・LP利便性)の見方
Yahoo!広告の「品質インデックス」確認方法
それぞれ順に解説します。
品質スコアをGoogle広告管理画面で確認する手順
Google広告で品質スコアを確認する手順は以下のとおりです。
Google広告の管理画面にログイン
左メニューの「キーワード」>「検索キーワード」を開く
画面右上の「表示項目」アイコン(列のカスタマイズ)をクリック
「品質スコア」セクションを展開し、以下の項目にチェックを入れる
品質スコア
広告の関連性
推定クリック率(推定CTR)
ランディングページの利便性
設定後、検索キーワードの一覧画面で各キーワードごとの品質スコア(1〜10の10段階評価)と、その内訳が表示されます。
画像挿入:Google広告管理画面の品質スコア表示項目の追加手順スクリーンショット
3つの構成要素(推定CTR・広告の関連性・LP利便性)の意味
品質スコアの内訳である3要素は、「平均より上」「平均的」「平均より下」の3段階で評価されます。それぞれの意味は以下のとおりです。
構成要素 | 評価される内容 |
推定クリック率(推定CTR) | キーワード検索時に広告がクリックされる確率の予測値。過去の同キーワードでの広告パフォーマンスをベースに算出 |
広告の関連性 | 広告のテキストと、ユーザーが検索したキーワードとの関連性。検索意図と広告メッセージの一致度 |
ランディングページの利便性 | 広告をクリックしたユーザーがLPで満足できるか。コンテンツの関連性、ナビゲーションのしやすさ、表示速度、モバイル対応など |
弊社の経験では、3要素のうち「広告の関連性」が「平均より下」になっているキーワードを優先的に改善するのが、品質スコア改善の最短ルートです。広告グループの粒度設計を見直すだけで「平均的」以上に改善できるケースが多いためです(次章で詳述します)。
Yahoo!広告の「品質インデックス」確認方法
Yahoo!広告(検索広告)では、品質スコアに相当する指標を「品質インデックス」と呼びます。広告管理ツールのキーワード画面で表示項目に「品質インデックス」を追加すると、各キーワードの品質インデックス(1〜10の10段階)が確認できます。
ただしYahoo!広告は、品質インデックスの3要素(CTR・関連性・LP)の内訳までは表示されません。改善判断はGoogle広告以上に運用者の経験値に依存します。
CTA挿入:中盤・スモール
※自社の品質スコア・LP利便性の評価が気になる方は、無料診断で実態を可視化できます
広告ランクを上げる5つの方法|中小企業の運用担当者が手をつけるべき優先順位
広告ランクを上げる打ち手は無数にありますが、中小企業の運用担当者が予算と時間の制約の中で実行するなら、着手すべき順序が決定的に重要です。
ClimbUp Agencyが大手代理店時代から中小企業の運用支援まで一貫して見てきた経験では、以下の優先順位で取り組むのが最も効率的です。
優先度 | 打ち手 | インパクト | 工数 |
★★★ | 広告グループの粒度を細かくする(キーワード×広告×LPの3点一致) | 大 | 中 |
★★★ | ランディングページの利便性を上げる | 大 | 大 |
★★ | 広告文(広告アセット含む)の関連性を高める | 中 | 小 |
★★ | 広告アセットを漏れなく設定する | 中 | 小 |
★ | 入札単価を引き上げる(最終手段) | 大(短期)/小(長期) | 小 |
画像挿入:広告ランク改善5施策のインパクト×工数マトリクス(フルサイズ版)
それぞれ具体的に解説します。
【優先度★★★】広告グループの粒度を細かくする(キーワード×広告×LPの3点一致)
最もインパクトが大きく、かつ多くの中小企業アカウントで改善余地が残っているのが、広告グループの粒度設計です。
1つの広告グループに検索意図の異なるキーワードを詰め込むと、広告文が全てのキーワードに最適化できず、「広告の関連性」評価が下がります。結果として品質スコアが下落し、広告ランクも低下します。
WordStreamが15,000以上のGoogle広告アカウントを分析した調査によれば、高パフォーマンスのアカウントは低パフォーマンスのアカウントと比較して、平均で2〜3倍多くの広告グループを持っており、より細かい構造でキーワードと意図をセグメント化していたとのことです(Google Ads Performance Study - WordStream)。
ClimbUp Agencyが中小企業のアカウントを引き継ぐ際も、広告グループの粒度を見直すだけで品質スコアが2〜3ポイント改善するケースは珍しくありません。具体的には、以下のような粒度を意識します。
1広告グループには検索意図が同じキーワードのみを格納
そのキーワードに最適化した広告見出し・説明文を作成
そのキーワードのユーザーが満足できる専用LPを用意
「キーワード × 広告 × LP」の3点一致を、広告グループ単位で担保するのが基本です。
【優先度★★★】ランディングページの利便性を上げる
品質スコアの3要素のうち、「ランディングページの利便性」は改善の難易度が高い一方、改善できれば効果が大きい領域です。
Google広告ヘルプによれば、LPの利便性は以下の観点で評価されます。
役立つ独自のコンテンツ
透明性が高く信頼できる情報
ナビゲーションのしやすさ
表示速度
モバイル対応
参考:ランディング ページの利便性について - Google広告ヘルプ
ClimbUp Agencyが支援した株式会社TYシステムサービス様(シャッター事業)のケースでは、LP改善が劇的な成果につながりました。同社は当初、検索広告経由のCV数は出ているものの、シャッターメーカーへの問い合わせと誤解されたクリックが多く発生していました。
そこで弊社は、LPの最上部に「メーカーではありません」と明記し、自社が取付・修理・メンテナンスの専門会社であることを明確化。併せて、ポップアップ表示の最適化、CTAボタン文言の見直しを実施しました。結果、広告経由の成約率が50%から70%に向上しています。
LP改善は工数が大きい施策ですが、Microsoft Clarityなどのヒートマップツールでユーザー行動を可視化し、DejamなどのLPOツールで仮説検証する仕組みを作れば、再現性のある改善が可能です。
【優先度★★】広告文(広告アセット含む)の関連性を高める
レスポンシブ検索広告(RSA)では、見出しを最大15本・説明文を最大4本設定できます。これらの素材は、Googleが検索クエリやユーザー属性に応じて自動的に組み合わせて表示します。
広告の関連性を高めるためのポイントは以下のとおりです。
見出し15本のうち、対策キーワードを含むものを複数用意する(ただし全てに入れない)
検索ユーザーが知りたい情報(価格・所在地・強み・実績数値・保証)を網羅する
訴求軸を被らせず、多様な切り口の見出しを用意する
弊社の経験では、見出しを15本フルに埋めずに5〜6本で運用しているアカウントが少なくありません。Googleの自動最適化は素材数が多いほど精度が上がるため、見出し・説明文は可能な限りフルに設定するのが基本です。
【優先度★★】広告アセットを漏れなく設定する
広告アセット(旧:広告表示オプション)は、広告ランクの6要素の1つに明確に含まれており、Googleは「設定可能なアセットは全て有効化すること」を強く推奨しています。
主な広告アセットには以下のような種類があります。
アセット種類 | 内容 |
サイトリンクアセット | 広告下に複数のリンクを追加表示 |
コールアウトアセット | 強みや特徴を短いフレーズで補足 |
構造化スニペットアセット | サービス・商品の一覧を見出し付きで表示 |
電話番号アセット | 広告から直接電話発信を可能に |
住所アセット | 店舗住所をGoogleマップ連携で表示 |
価格アセット | 商品・サービスの価格を一覧表示 |
プロモーションアセット | 割引・キャンペーン情報を強調 |
画像アセット | 検索広告に画像を表示 |
ビジネス情報アセット | ビジネス名・ロゴを表示 |
弊社の経験では、設定可能なアセットを全て埋めるだけで、広告の視認性とCTRが向上し、結果として品質スコアの「推定CTR」評価が改善するケースが多くあります。工数も小さいため、優先度★★に位置付けています。
ただし、後述の失敗パターン2で触れるとおり、アセットを盛りすぎて訴求がブレるのは逆効果です。配信目的にそぐわないアセットは無理に設定する必要はありません。
【優先度★】入札単価を引き上げる(最終手段としての位置づけ)
入札単価を引き上げれば、確実かつ即座に広告ランクは上がります。ただし、クリック単価(CPC)も比例して上昇するため、CPA悪化のリスクと表裏一体です。
弊社では、入札単価の引き上げを「広告グループ粒度・LP・広告アセットの品質改善を打ち切った後の最終手段」と位置付けています。短期で順位を確保したい場面(季節商戦、競合の新規参入時など)では有効ですが、長期的には品質改善で対応すべきです。
なお、現在のGoogle広告はスマートビディング(自動入札)が主流化しており、「入札単価を上げる」という概念自体が変質しています。手動入札時代は運用者が直接「上限CPC」を設定していましたが、現在の自動入札では運用者が指定するのは「目標CPA」「目標ROAS」「コンバージョン数の最大化」といった成果目標です。
P-MAXキャンペーンに至っては、入札単価という概念自体がユーザーから完全に隠蔽されています。「入札単価を上げて広告ランクを上げる」というかつての常識は、自動入札時代には「目標CPAを緩める」「予算を増やす」といった操作に置き換わっています。
広告ランクを追って失敗する3つのパターン|中小企業に多い落とし穴
広告ランクを「上げること」自体が目的化してしまい、本来の事業成果(CV・売上)から遠ざかってしまうケースがあります。弊社が中小企業の運用代行を引き継ぐ際に頻繁に遭遇する典型的な失敗パターンを3つ紹介します。
失敗パターン | 何が問題か |
失敗1:品質スコアだけを追いかけてCVを見ていない | 広告ランクは手段、CVが目的という基本原則の見失い |
失敗2:広告アセットを盛りすぎてLPの主張がブレる | アセット過剰が逆に関連性低下を招く |
失敗3:業種別の品質スコア相場を知らず自社を過小評価する | 業種によって品質スコアの平均値は大きく異なる |
それぞれ具体的に見ていきましょう。
失敗パターン1|品質スコアだけを追いかけてCVを見ていない
「品質スコアを10にする」「全キーワードを8以上にする」といった目標を立てて運用するケースを見かけますが、これは目的と手段の取り違えです。
そもそも広告ランクは事業成果(CV・売上)を最大化するための手段であり、品質スコアはさらにその構成要素にすぎません。品質スコアが10でもCVが取れないキーワードは珍しくなく、逆に品質スコアが5でもCV率が高い貢献キーワードもあります。
弊社が運用を引き継ぐアカウントの中には、品質スコアを上げるためにCV貢献度の高いキーワードを除外してしまっていたケースもあります。判断軸はあくまで「CV単価(CPA)と獲得件数のバランス」であり、品質スコアはその副次的な参考指標と捉えるべきです。
失敗パターン2|広告アセットを盛りすぎてLPの主張がブレる
「広告アセットを全て設定する」という方針は基本的に正しいのですが、LPの主張と無関係なアセットまで設定してしまうと逆効果になることがあります。
例えば、「無料相談」を売りにしたサービスで、価格アセットに「初回50,000円〜」と表示してしまうと、無料相談を期待した検索ユーザーが価格を見て離脱します。広告のCTRは多少上がっても、LPでの離脱率が上がるため、結果としてLP利便性評価が下がり、品質スコア全体が悪化するケースもあります。
弊社の運用方針は「アセットは配信目的と一貫性のあるものだけを精緻に設定する」です。設定可能だからといって、無関係なアセットを盛り込むのは避けるべきです。
失敗パターン3|業種別の品質スコア相場を知らず自社を過小評価する
「自社の品質スコアが平均5しかない」と悲観する運用者も多いですが、これは業種別の相場感を知らないと適切に判断できません。
WordStreamが大規模なGoogle広告アカウントを分析した調査によれば、業種ごとに品質スコアの平均値は大きく異なります。
業種 | 平均品質スコア |
アパレル・ファッション・ジュエリー | 約7 |
ショッピング・コレクター・ギフト | 約7 |
スポーツ・レクリエーション | 6.75 |
弁護士・法律サービス | 5.02 |
医師・外科医 | 4.95 |
歯科・歯科サービス | 4.84 |
出典:Google Ads Performance Study - WordStream
ショッピング系・アパレル系は商品ページとの自然な関連性が高く、品質スコアも上がりやすい傾向があります。一方、士業や医療系は構造的に品質スコアが低くなる業種であり、業界全体で平均5前後が相場です。
自社の品質スコアを評価する際は、絶対値ではなく「自社業種の相場との比較」で判断すべきです。士業や医療系で平均5を維持できているなら、それは健全な水準と評価できます。
画像挿入:業種別Google広告品質スコア平均比較グラフ
広告ランクの改善は「単独施策」ではなく「アカウント全体の整合性」で決まる
ここまで具体的な施策を解説してきました。最後にClimbUp Agencyが大切にしている本質的な考え方をお伝えします。
広告ランク改善の本質は「ユーザーの検索意図 × 広告 × LP」の3点一致
単独施策ではなく、アカウント全体の整合性が決定する
第三者視点で自社アカウントを評価する重要性
それぞれ解説します。
広告ランク改善の本質は「ユーザーの検索意図 × 広告 × LP」の3点一致
Googleが広告ランクで評価しているのは、突き詰めれば「ユーザーがクリックしたい広告か、ユーザーが満足できるLPか」の一点に集約されます。
この本質を踏まえると、品質スコア・関連性・LP利便性の各指標は、いずれも「ユーザー視点での3点一致」をさまざまな角度から測っているにすぎません。指標を個別に追うのではなく、「検索したユーザーが、広告を見て、LPで満足するか」を一貫した物語として設計するのが本質的なアプローチです。
単独施策ではなく、アカウント全体の整合性が決定する
1つの広告グループだけを改善しても、アカウント全体のアーキテクチャが崩れていれば成果は限定的です。
たとえば、特定の広告グループだけ広告文を磨き込んでも、キャンペーン構造が雑然としていてキーワードの重複入札が発生していれば、社内オークションでCPCが無駄に上がり、品質スコアの改善効果を相殺してしまいます。
弊社が引き継ぐ中小企業のアカウントでは、キャンペーン構造・広告グループ粒度・命名規則・除外キーワード設定までを含めた全体最適から着手するケースが多くあります。Ameripros合同会社様(美容医療クリニック経営支援)の事例では、こうした全体最適と並行してLP改善を進めた結果、Google広告のCPAを約30%改善、広告予算を約20%削減しながら売上を維持できました。
第三者視点で自社アカウントを評価する重要性
自社運用・既存代理店任せのいずれの場合でも、定期的に第三者の目でアカウントを評価すると改善余地が見つかります。「セカンドオピニオン」の発想です。
ClimbUp Agencyの完全無料アカウント診断では、以下のような観点でアカウントの現状を可視化し、独自の診断書(15ページ以上のPDF)として最短1営業日でレポートします。
品質スコア・推定CTR・広告の関連性・LP利便性の現状
キャンペーン構造・広告グループ粒度の妥当性
広告アセットの設定状況と改善余地
入札戦略・予算配分の最適性
LPの利便性評価とCRO観点での改善提案
契約前提のヒアリングではなく、完全無料で改善施策をご提案するサービスですので、現状把握だけのご利用も歓迎しています。
まとめ|広告ランクの上げ方は「優先順位 × 全体整合性」で決まる
本記事の要点を整理します。
広告ランクはGoogle公式の最新6要素で算出される(旧来の「品質スコア×入札単価」式は概念理解の補助にすぎない)
「広告表示オプション」は「広告アセット」へ正式改称されている(Yahoo!広告は引き続き旧称)
広告ランクの確認は、管理画面の「品質スコア」とその内訳3要素から行う
広告ランクを上げる最重要打ち手は「広告グループの粒度設計」と「LP利便性向上」
入札単価引き上げは最終手段(自動入札時代には変質した概念)
品質スコアだけを追わず、業種別の相場を踏まえた評価軸を持つこと
広告ランクの改善は、単独施策の積み重ねではなく、「ユーザーの検索意図 × 広告 × LP」の3点一致をアカウント全体で担保することで決まります。
自社のアカウントが最適に運用されているか不安な方、特に既存の代理店からの提案が少ないと感じている方は、第三者視点での評価を一度受けてみることをおすすめします。
ClimbUp Agencyは元大手代理店出身の運用者が、担当顧客数を最大4社に制限(業界平均7〜9社)した体制で、中小企業の広告運用に深くコミットする代行サービスを提供しています。
サービス内容や料金、過去の支援実績を確認したい方は、まずは無料の資料請求をご利用ください。具体的に自社アカウントの改善余地を知りたい方は、完全無料の広告アカウント診断もご活用いただけます。
事業成長という高い山を、共に登っていきましょう。
CTA挿入:末尾・大型(主CV+副CV併記)
➡ ClimbUp Agencyのサービス資料を見る(資料請求)
➡ 完全無料 広告アカウント診断(最短1営業日でレポート)
濱口侑生
新卒で都内の大手Web広告代理店に入社し、運用コンサルタントとしてリスティング広告やMeta広告に従事。月間数千万円から2.5億円規模の大型予算案件を担当し、美容クリニック、不動産、旅行など幅広い業界で成果改善を実現。
「広告主への圧倒的なコミットメント」を追求するため、ClimbupAgency株式会社を創業。運用者一人の担当社数を最大4社に制限し、管理画面上の数値に閉じないマーケティング戦略立案から、タグ設計、LPOまで一気通貫で支援している。ビジョンは「共に歩み、共に登る。」。
