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リスティング広告のコンバージョン率(CVR)|最新の業界別平均値と本当に効く改善方法

リスティング広告のコンバージョン率(CVR)|最新の業界別平均値と本当に効く改善方法

「自社のリスティング広告のコンバージョン率(CVR)、業界平均と比べて高いのか、低いのか」。

「代理店から月次レポートが届くが、CVRの数値が良いのか悪いのか自分では判断できない」。

そんなお悩みを抱えるWeb担当者・経営者の方は少なくありません。

本記事では、リスティング広告のCVR業界平均値(2025年最新データ)から、平均値だけでは判断できない理由、CVRが低い原因と具体的な改善施策まで、現場目線で体系的にお伝えします。

弊社ClimbUp Agencyの代表は、都内大手Web広告代理店出身の元コンサルタントです。月額300万円〜2.5億円規模のクライアントを担当し、月額広告費1億円規模の運用経験もあります。その現場で見てきた「業界平均値の正しい使い方」と「数値の落とし穴」を、本記事に詰め込みました。

読み終える頃には、以下が明確になっているはずです。

  • リスティング広告のCVR業界平均(2025年最新)と自社の妥当性判断軸

  • 業界平均値だけを見ても本当の判断はできない理由

  • CVRが低い原因と、管理画面内・管理画面外の改善施策

  • 代理店レポートを正しく評価する目線

2025年のWordStreamデータでは、Google広告のCVR全業界平均は7.52%まで上昇し、前年比で約7%改善しました。古い基準のままで判断すると、機会損失や誤った経営判断につながります。

なお、「現状の運用が最適か不安」「CVRが妥当か第三者視点で見てほしい」という方は、ClimbUp Agencyの完全無料アカウント診断もご活用ください。15ページ以上のPDFレポートで、具体的な改善施策を最短1営業日でご提案します。

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リスティング広告のコンバージョン率(CVR)とは|定義と計算式

本章では、CVRの基本を以下の流れで整理します。

  • CVRの定義と、リスティング広告における計算式

  • CVRがビジネスに与えるインパクト(売上・ROIに直結する理由)

  • CVRと混同しがちな指標(CTR・CPA)との違い

それぞれ順に解説します。

CVRとは|広告クリックから成果に至った割合

CVR(Conversion Rate)とは、リスティング広告をクリックしたユーザーのうち、コンバージョン(成果)に至った割合を示す指標です。

リスティング広告におけるCVRは、以下の計算式で算出されます。

CVR(%)= コンバージョン数 ÷ クリック数 × 100

たとえば、リスティング広告で月間1,000クリックを獲得し、そのうち20件が問い合わせ(コンバージョン)に至った場合、CVRは2%となります。

「コンバージョン」の定義は広告主によって異なり、以下のような種類があります。

  • 商品購入完了

  • 資料請求・お問い合わせフォーム送信

  • 会員登録

  • アプリのダウンロード

  • 電話発信(コールトラッキング)

なお、「マイクロCV」と呼ばれる中間指標(カート投入・特定ページ到達など)も併せて設計することで、CVRをより精緻に分析できます。後述する管理画面外の改善施策(GA4イベント設計)で詳しく扱います。

CVRがビジネスに与えるインパクト

CVRはなぜ重要なのか。一言でいえば、広告費の費用対効果(ROI)を左右する最重要指標だからです。

たとえば、月額広告費500万円・クリック単価500円・CVR2%の運用ケースを考えてみます。

  • クリック数:1万クリック

  • コンバージョン数:200件(CVR2%)

  • CPA(顧客獲得単価):25,000円

これがCVR3%に改善すると、以下のように変化します。

  • クリック数:1万クリック(変わらず)

  • コンバージョン数:300件(+50%

  • CPA:約16,667円(約33%改善

クリック単価・予算を変えずに、CVR1ポイントの改善で月間CVが1.5倍になります。経営層の方が「広告のROIを改善せよ」という指示を出す場合、その本丸はCVRであるケースが大半です。

CVR・CTR・CPAの違い

リスティング広告の現場では、CVR・CTR・CPAの3指標が頻繁に登場します。それぞれの違いを整理しておきます。

指標

計算式

何を測っているか

CTR(クリック率)

クリック数 ÷ 表示回数 × 100

広告が表示されたうち、クリックされた割合

CVR(コンバージョン率)

コンバージョン数 ÷ クリック数 × 100

クリックされたうち、成果に至った割合

CPA(顧客獲得単価)

広告費 ÷ コンバージョン数

コンバージョン1件あたりのコスト

簡潔にいえば、CTRは「クリックまで」、CVRは「クリック後」、CPAは「コスト効率」を測る指標です。3指標は連動しており、CTRが上がってもCVRが下がればCPAは悪化することもあります。

弊社の経験上、CVRが安定しないまま入札やKW拡大に手をつけても効果が出ません。まずCVRを安定させ、その上でCTRと予算を伸ばすという順序が、現実的な改善ステップです。


【2025年最新】リスティング広告のコンバージョン率の業界平均

本章では2025年最新のCVR平均値を、以下の3つの切り口でまとめます。

項目

概要

Google広告全体の平均CVR

2025年最新の全業界平均(7.52%、前年比+6.84%)

業界別の平均CVR

23業界の最新ベンチマーク一覧

BtoB/BtoCの傾向差

First Page Sage調査の最新値

それぞれ詳しく見ていきましょう。

Google広告全体の平均CVRは7.52%(2025年最新)

米国のWeb広告メディア大手WordStreamが公開した「Conversion Rate Benchmarks」によれば、Google広告全体の平均CVRは7.52%です(WordStream「Conversion Rate Benchmarks」)。

さらに、同社が2025年に公開した「Google Ads Benchmarks 2025」レポートでは、調査対象23業界のうち15業界(約65%)でCVRがYoYで改善したことが報告されています(WordStream「Google Ads Benchmarks 2025」)。

前年(2024年)はCVRが減少傾向にあった業界も多かったため、2025年は広告市場全体としてCVRが上昇したと言えます。CTRやCPCも変動する中で、相対的にCVRが伸びた業界が多い点は注目に値します。

ただし、この「7.52%」という数値を自社にそのまま当てはめるのは要注意です。次のセクションで業界別の幅を見ていきます。

業界別CVR平均値の一覧(2025年版)

業界によってCVRには大きな差があります。2024年版WordStreamベンチマーク(23業界の調査データ)から、リスティング広告のCVR業界別代表値を以下にまとめました(WordStream Search Advertising Benchmarks 2024)。

業界カテゴリ

リスティング広告CVR平均

Animals & Pets(動物・ペット)

約13.41%

Automotive — Repair, Service and Parts(自動車修理・サービス・部品)

約12.61%

Dating & Personals(出会い・パーソナル)

約9.64%

Real Estate(不動産)

約9.09%

Sports & Recreation(スポーツ・レクリエーション)

約8.51%

Health & Fitness(健康・フィットネス)

約7.75%

Industrial & Commercial(産業・商業)

約7.46%

Education & Instruction(教育・指導)

約7.07%

Legal Services(法律サービス)

約7.00%

Beauty & Personal Care(美容・パーソナルケア)

約6.46%

Career & Employment(キャリア・雇用)

約5.96%

Apparel / Fashion & Jewelry(アパレル・宝飾)

約4.91%

Travel(旅行)

約3.87%

Furniture(家具)

約2.57%

※上記はWordStream 2024年版を元にした業界別データの例示です。最新値は前掲のWordStream公式ページをご参照ください。

注目すべきは、業界間でCVRが5倍以上の差がある点です。家具業界の2.57%と自動車修理業界の12.61%では、運用上の「妥当なCVR」は全く異なります。

なお、WordStreamのデータは米国市場が中心です。日本市場とは検索ボリューム、競合構造、ユーザー行動が異なるため、業界平均はあくまで参考値と捉えてください(後述する業界平均値の落とし穴で詳しく解説します)。

BtoB/BtoCの平均CVRの違い

BtoBとBtoCではCVRに傾向差があります。一般的にBtoBはコンバージョンの心理的ハードルが高い(決裁プロセス・契約規模が大きい)ため、BtoCより低くなる傾向です。

First Page Sageが公開した「Average Conversion Rate for Google Ads: 2024 Report」によれば、BtoB業界の検索連動型広告(リスティング広告)の平均CVRは業種により幅があり、おおむね1〜5%程度に収まる例が多いと報告されています。

弊社の経験では、BtoB SaaS・士業・産業向けサービスなどのCVRは2〜4%程度が現実的な目安です。これより低い場合は、ターゲティング・LP・フォーム設計のいずれかに改善余地があると考えられます。


業界平均との比較だけでは判断できない3つの理由|CVR数値の落とし穴

ここがこの記事の最大のポイントです。多くの代理店レポートやベンチマーク記事は「業界平均はこれです」と提示して終わりますが、それだけでは経営判断には使えません。理由は次の3つです。

  • 業界平均値はグローバル横断データであり、自社の商材・KW構成と乖離する

  • 指名キーワードと一般キーワードを混ぜた平均CVRは数値マジックになりやすい

  • 同じ業界でも商材単価・LP品質・フォーム設計でCVRは大きくぶれる

それぞれ順に見ていきましょう。

業界平均値はグローバルデータ・あくまで参考値

前述のWordStreamベンチマークは、米国市場を中心としたグローバルデータです。日本市場とは以下の点で構造が異なります。

  • 検索行動(Google/Yahoo!のシェア構造、モバイル比率)

  • 競合数・入札単価の水準

  • ユーザーの購買検討プロセス

  • 「業界」の括り方が大雑把(例:「Industrial & Commercial」に多数の業種が混在)

したがって、業界平均値はあくまで「世界全体・米国中心の参考値」であり、「これより上だから健全」「これより下だから不健全」と単純に判断するのは危険です。

弊社の経験上、業界平均値の最大の使い道は「自社のCVR推移を時系列で見るときの一つの参考軸」です。絶対値の優劣判断ではなく、自社のヒストリカルデータを優先してください。

指名KWと一般KWを混ぜたCVRの数値マジック

ここが最も重要な論点です。リスティング広告のキーワードは、大きく次の2種類に分かれます。

  • 指名キーワード:自社の会社名・商品名・ブランド名で検索されるKW

  • 一般キーワード:商品カテゴリーや課題ワードなど、まだ自社を知らないユーザーが検索するKW

両者のCVRには大きな差があります。1,800社以上の運用経験を持つPPC-Master社の知見によれば、指名KWのCVR目安は1〜30%、一般KWは1〜5%程度とされており、両者でCVRが10倍以上ぶれることも珍しくありません(PPC-Master「リスティング広告のコンバージョン率の目安」)。

ここで起こりがちなのが、「指名KWと一般KWを混ぜた全体CVR」を代理店レポートに出すと、本当の運用品質が見えなくなるという問題です。

たとえば、こんな事象が現場では起こります。

  • 自社の認知が上がり、指名KW(社名検索)の流入が増えた

  • 一般KWの運用は何も改善していない

  • それでも全体CVRは「指名KWの流入増」だけで上昇する

  • 代理店レポートには「CVRが改善しました」と書かれる

これは弊社が業界に対して最も警鐘を鳴らしたい現場の実態です。代理店の運用品質が改善されていないにも関わらず、自然認知の上昇だけで「CVR改善」と報告されているケースが、本当に多いのです。

もし現在お付き合いされている代理店レポートに「指名KW/一般KW別のCVR内訳」が明示されていない場合、まずはこう依頼してみてください。

「指名キーワードと一般キーワードを分けて、CVRと予算配分を月次で出してください」

この一文をリクエストするだけで、運用品質の評価軸が大きく変わります。代理店側がスムーズに対応できれば信頼できる兆候、依頼に対して回答が曖昧なら要注意のサインです。

同じ業界内でも商材・LP品質でCVRは大きくぶれる

業界平均が「同じ業界」と括っても、その中での実態は様々です。

  • 商材単価(高単価ほどCVRは低い傾向)

  • LP品質(ファーストビュー・訴求軸・社会的証明の強さ)

  • フォーム設計(入力項目数・離脱率)

  • ブランド認知度

  • 商材の購入心理(即決商材か比較検討商材か)

PPC-Master社が指摘するように、同じ「BtoBサービス」業界でも、商材によってCVRは1%にも10%にもなり得ます。

そのため、「業界平均と比べて自社CVRが妥当か」を判断したいときは、業界平均だけでなく、自社のヒストリカルデータ・KW別の内訳・LP/フォームの構造を総合的に見る必要があります。第三者の運用者・診断サービスを活用するのも有効な選択肢です。

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リスティング広告のCVRが低い5つの原因|構造的に整理

CVRが低い場合、その原因は単独で起きていることは少なく、複数のレイヤーで同時に発生しているケースが大半です。本章では、原因を5つのレイヤーに分けて整理します。

レイヤー

主な原因

キーワード選定

検索意図とのズレ、ビッグKWへの依存

広告クリエイティブ

広告文とKW・LPの不一致(メッセージマッチ不全)

ランディングページ(LP)

ファーストビュー設計、訴求軸ずれ

フォーム・CTA

入力項目過多、CTAボタンの不明瞭さ

配信設定

入札戦略・除外設定の不備

それぞれ詳しく見ていきましょう。

原因1:キーワード選定のミスマッチ

リスティング広告で最も基本的かつ最も影響が大きい要素が、キーワード選定です。

CVRを下げる典型パターンは以下です。

  • ビッグKW(検索ボリュームの大きい一般KW)に偏重し、検索意図が広すぎる

  • 商材と関係の薄いKWでも入札している

  • 除外KWの設定が不十分で、購買意図のない流入を拾っている

  • マッチタイプ「部分一致」を過剰に使い、想定外のクエリで配信されている

「とにかく流入を増やしたい」という運用方針だと、検索意図の浅いKWまで拾ってしまい、結果としてCVRが下がります。流入の質を担保するためには、定期的に検索語句レポートを確認し、低CVRワードを除外する作業が不可欠です。

原因2:広告文とLP見出しの不一致(メッセージマッチ不全)

ユーザーが広告をクリックしてLPに着地したとき、「広告で見た訴求」と「LPの第一印象」が一致していないと、即座に離脱します。

たとえば「無料診断」を訴求した広告をクリックしたのに、LPの第一印象が「会社紹介」だった場合。ユーザーは「あれ、診断は?」と感じて戻ります。

Google広告ヘルプによれば、広告文・キーワード・LP見出しの整合性は品質スコアの重要要素であり、品質スコアが下がると掲載順位・CPCにも悪影響が出ます。CVR低下とコスト悪化の二重苦になるため、優先度の高い改善ポイントです。

原因3:ランディングページの設計問題

LPの設計品質はCVRを大きく左右します。CVRが伸びないLPに共通する問題点は以下です。

  • ファーストビュー(最初の画面)で「何の会社・何のサービス」か分からない

  • 訴求軸が弱い・他社と差別化されていない

  • 信頼性根拠(実績・お客様の声・第三者評価)が不足

  • スマホ表示で見づらい(ボタンが小さい、画像が重い)

  • ページ読み込みが遅い(3秒以上は離脱率が大きく上昇)

LPの問題は管理画面内では解決できません。ヒートマップやレコーディングツールでユーザー行動を可視化し、ファーストビューから順に改善していく作業が必要です(後述する管理画面外の打ち手で具体策を解説)。

原因4:フォーム複雑性・CTA設計の不備

LPでの離脱が少なくても、フォーム到達後に離脱されてはCVは生まれません。フォーム周辺のCVR阻害要因は以下です。

  • 入力項目が多すぎる(10項目超は離脱率が急上昇)

  • 必須項目と任意項目の区別が不明瞭

  • エラー表示が不親切(どこを直せばいいか分からない)

  • CTAボタンの文言が弱い(例:「送信」より「無料で診断する」のほうがCVRが高い傾向)

  • スマホでフォームが押しづらい

フォーム改善(EFO:Entry Form Optimization)は、LP改善と並ぶCVR底上げの王道施策です。

原因5:配信設定・入札戦略の不備

最後に、管理画面側の配信設定もCVRに影響します。

  • マッチタイプの過剰使用(部分一致だけで運用するとCVR低下のリスク大)

  • 配信地域・時間帯・デバイスの除外設定不足

  • 入札戦略(手動CPC/tCPA/tROAS)の選定ミス

  • 自動入札の学習期間中に頻繁に設定変更し、学習が安定しない

  • 広告グループの粒度が荒い・細かすぎる

弊社の経験上、配信設定の見直しだけでCVRが10〜20%改善するケースは珍しくありません。地道なチューニングの積み重ねがCVRを支えているのがリスティング広告の現実です。


リスティング広告のCVR改善|「管理画面内」の打ち手7選

CVR改善策は、大きく「管理画面内で完結する施策」と「管理画面外の実装で効く施策」に分けられます。本章では管理画面内の打ち手を解説します。

打ち手

想定インパクト

キーワード精査・除外KW追加

中〜大

広告文・アセットの最適化

マッチタイプの見直し

中〜大

入札戦略の最適化

配信時間・地域・デバイスの調整

小〜中

品質スコアの改善

オーディエンス設定・除外配信

小〜中

それぞれ順に解説します。

打ち手1:キーワード精査と除外KW追加

最も即効性のある施策です。検索語句レポートを定期的に確認し、以下のような作業を行います。

  • CVRが極端に低いクエリを除外KWに追加

  • CVRが高いクエリを完全一致で追加し、入札強化

  • 関係性の薄いクエリ(情報収集目的のみ等)の整理

弊社では、月次レビューと別に週1回の検索語句レポート確認を仕組み化しています。除外KWの追加だけでCVRが1.5倍になった事例も少なくありません。

打ち手2:広告文・アセットの最適化

広告文(見出し・説明文)と各種アセット(サイトリンク・コールアウト・構造化スニペット)を充実させます。

  • 見出しにメインKWを含める

  • 数値を入れて具体性を出す(「CPA30%改善」など実績ベース)

  • 強み・差別化要素を明示する

  • アセットを全種類フル活用する(多くの代理店が放置している)

打ち手3:マッチタイプの見直し

「部分一致」「フレーズ一致」「完全一致」のバランスを調整します。

  • 部分一致:拡張性は高いがCVR悪化リスクあり

  • フレーズ一致:意図を拾いやすくCVR安定しやすい

  • 完全一致:最もCVRが高くなる傾向、ただしボリュームは限定的

近年のGoogleはマッチタイプの仕様変更が頻繁です。「とりあえず部分一致」ではなく、KWごとに最適なマッチタイプを選定するだけでCVRが改善します。

打ち手4:入札戦略の最適化

手動CPCから自動入札(tCPA・tROAS・コンバージョン数の最大化)への移行は、十分なCV数(月20〜30CV以上)が貯まってから検討します。学習期間(通常2〜4週間)中の頻繁な設定変更は避けます。

打ち手5:配信時間・地域・デバイスの調整

時間帯別・曜日別・地域別・デバイス別のCVRを分析し、CVRが高いセグメントへ予算を寄せます。地味ですが、確実にCVRを底上げできる打ち手です。

打ち手6:品質スコアの改善

品質スコアは「KWの推定クリック率」「広告の関連性」「LPの利便性」の3要素で構成されます。前述の広告文とLPの整合性を高めることで、品質スコアとCVRが連動して改善します。

打ち手7:オーディエンス・除外配信の活用

リターゲティング、類似ユーザー、過去CV者の除外、購入直後の配信停止など、オーディエンス機能を活用します。BtoBでは「企業オーディエンス」「役職オーディエンス」も有効です。


リスティング広告のCVR改善|「管理画面外」の打ち手5選

ClimbUp Agencyが強みとする領域は、ここからです。多くの代理店は管理画面内の運用調整までで止まりますが、CVRの本質的な改善は管理画面外で起こります。

打ち手

活用ツール例

想定インパクト

LPO(ランディングページ最適化)

Dejam、Microsoft Clarity

ヒートマップ・行動分析

Microsoft Clarity、Ptengine

フォーム改善(EFO)

Form Analytics、自社実装

GA4イベント設計・タグ整備

GA4、Google Tag Manager

GASによる自動化・運用効率化

Google Adsスクリプト

それぞれ詳しく解説します。

打ち手1:LPO|ランディングページ最適化の本質

CVR改善の最大のレバレッジは、ランディングページの設計品質です。具体的には以下を改善します。

  • ファーストビューの訴求軸明確化(誰の・何の悩みを・どう解決するか)

  • 社会的証明の追加(実績・お客様の声・第三者評価)

  • CTA配置の最適化(ファーストビュー内+ページ中盤+末尾)

  • ポップアップ・離脱防止施策

  • A/Bテストによる仮説検証

弊社では、LPOツール「Dejam」と無料ヒートマップツール「Microsoft Clarity」を組み合わせ、データドリブンな改善サイクルを回しています。

事例:株式会社TYシステムサービス様(成約率50%→70%)

シャッター・住宅建材の取付・修理・メンテナンスを手掛けるTYシステムサービス様では、リスティング広告のLPを以下のように改善しました。

  • 「メーカーではありません」の文言を冒頭に明記(間違い電話を削減)

  • ポップアップによるCTA強化

  • ボタン文言・配置の最適化

  • Microsoft Clarity・Dejamを活用した継続的なA/Bテスト

結果として、広告経由の成約率が50%から70%へ改善しました。LP改善だけでもCVR・成約率がこれだけ動く好例です。

打ち手2:ヒートマップ・行動分析による改善仮説の精度向上

Microsoft Clarityなどのヒートマップツールを使うと、ユーザーがLPのどこを見て・どこでスクロールを止め・どこをクリックしたかが可視化されます。

  • スクロール深度ヒートマップ:どこまで読まれているか

  • クリックヒートマップ:何がクリックされているか

  • レコーディング:個別ユーザーの行動を動画で確認

弊社はMicrosoft Clarity公式を積極活用し、「なぜLPで離脱するのか」「どのCTAが効いているか」をデータで把握した上で改善仮説を立てます。仮説の精度が改善サイクルの速度を決めます。

打ち手3:フォーム改善(EFO)でCVR底上げ

LP内のフォームを通過するユーザー数を増やす施策です。

  • 入力項目の削減(必須項目のみに絞る)

  • ステップ分割(一画面にすべて表示せず段階的に進める)

  • リアルタイムエラー表示

  • 自動入力対応(住所・郵便番号)

  • スマホ最適化(数字入力時はテンキー表示など)

  • CTAボタン文言の改善

事例:Ameripros合同会社様(CPA約30%改善・広告予算約20%削減)

美容医療クリニックの経営支援を行うAmeripros合同会社様では、月額広告予算2,000万円弱の運用において、フォーム改善を含むトータル改善でGoogle広告CPA約30%改善・広告予算約20%削減・売上は横ばい〜微増を実現しました。

ご担当者のK.S様(外資系戦略コンサルティングファーム出身)からは「外資系戦略コンサルファームの人材と比較しても遜色ない総合力」「論理的思考力と知的誠実さ」とご評価いただいています。

打ち手4:GA4イベント設計・タグ整備で測定基盤を整える

「そもそもCVが正しく計測できていない」「マイクロCVが見えていない」というケースは想像以上に多いです。GA4のイベント設計とGoogle Tag Manager(GTM)の整備で測定基盤を整えます。

  • ボタンクリック・スクロール深度・フォーム送信などのイベント設定

  • マイクロCV(カート投入・特定ページ到達)の取得

  • 重複計測・計測漏れの修正

  • BigQueryとの連携によるデータ分析基盤構築

Google Analytics公式のドキュメントに沿った正しい実装をすることで、CVRの改善余地が見える化されます。

打ち手5:GAS(Google Adsスクリプト)による運用自動化

Google Adsスクリプト(GAS)を活用すると、以下のような自動化が可能です。

  • 異常検知(CVR急落・CPC急上昇のアラート)

  • レポート自動生成

  • 入札調整の自動化

  • 検索語句レポートの自動分析

弊社のGAS活用ノウハウは、運用工数を削減すると同時に、改善施策に時間を集中投下できる体制を作るために設計されています。

事例:シュワット株式会社様(CPA1/3を実現)

大手代理店の「担当者ガチャ」に泣いた経営者が、弊社ClimbUp Agencyを逆指名でリプレイス。GAS活用を含むトータル運用でCPAを1/3に圧縮しました。

「管理画面外まで踏み込んだ改善余地があるか確認したい」「LP・フォーム・タグまで含めて評価してほしい」という方は、ClimbUp Agencyの完全無料アカウント診断をご活用ください。15ページ以上のPDFレポートで具体的な改善施策をご提案します。

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CVR改善のために代理店を見直す判断軸|リプレイス検討の3つのサイン

CVR改善は社内の運用体制・委託先の質に大きく左右されます。以下3つのサインに該当する場合、第三者視点での評価や代理店リプレイスを検討するタイミングかもしれません。

  • 代理店レポートに「指名/一般KW別CVR」の内訳がない

  • 月次レポートが提出されるだけで、能動的な改善提案が月1件未満

  • 管理画面外の施策(LP・フォーム・タグ・分析ツール)への踏み込みがない

それぞれ詳しく解説します。

サイン1:代理店レポートに「指名/一般KW別CVR」の内訳がない

前述の指名/一般KW混在の数値マジックで解説した通り、両者を分けない全体CVRは、運用品質の判断材料として不十分です。

レポート依頼に対して、代理店側が「内訳を出すには工数がかかる」「全体CVRで問題ない」などの回答をする場合、運用品質に違和感を持つべきタイミングです。本来であれば、依頼された当日〜数日で対応できる工数の話だからです。

サイン2:能動的な改善提案が月1件未満

「定例で月次レポートを共有するだけ」「KW追加・除外も自分から提案がない」状態は、改善のスピードを大きく落とします。

弊社ClimbUp Agencyでは、最低週1回以上の施策提案を運用標準として仕組み化しています。担当顧客数を最大4社に制限することで、運用者一人ひとりが深くコミットできる体制を担保しています。業界平均で運用者1人あたり7〜9社を担当している現状を考えれば、コミット量に大きな差が生まれます。

サイン3:管理画面外の施策への踏み込みがない

管理画面外の打ち手で解説したように、CVR改善の本丸はLP・フォーム・タグ・分析ツールです。

しかし、多くの代理店は「LPやフォームはお客様側の管轄」として手を出しません。これは構造的な問題で、手数料ビジネスゆえに「広告管理画面内の運用工数」と「手数料収益」のバランスが取りやすいからです。

ClimbUp Agencyは、GAS・GA4・GTM・WordPress実装・Microsoft Clarity・Dejamまで、運用者自らが手を動かして実装する体制を取っています。管理画面外の改善余地が大きい場合、伴走型の代理店に切り替えることでCVR改善の天井が大きく上がります。


まとめ|リスティング広告のコンバージョン率(CVR)を正しく判断・改善するために

本記事の要点を以下に整理します。

  • リスティング広告のCVR業界平均は2025年で全業界平均7.52%。ただし業界平均はあくまで参考値

  • 指名KW/一般KWを分けて見ないとCVR数値の本当の意味は判断できない

  • CVRが低い原因は「KW選定/広告文/LP/フォーム/配信設定」の5レイヤーで起きる

  • CVR改善は「管理画面内」7施策と「管理画面外」5施策の両輪が不可欠

  • 代理店レポートに違和感があれば、第三者視点での診断・リプレイスを検討すべき


濱口侑生

新卒で都内の大手Web広告代理店に入社し、運用コンサルタントとしてリスティング広告やMeta広告に従事。月間数千万円から2.5億円規模の大型予算案件を担当し、美容クリニック、不動産、旅行など幅広い業界で成果改善を実現。
「広告主への圧倒的なコミットメント」を追求するため、ClimbupAgency株式会社を創業。運用者一人の担当社数を最大4社に制限し、管理画面上の数値に閉じないマーケティング戦略立案から、タグ設計、LPOまで一気通貫で支援している。ビジョンは「共に歩み、共に登る。」。