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品質スコアとは?Google広告の確認方法と上げ方の優先順位【Yahoo!の品質インデックスも解説】

公開日: 2026.05.21 更新日: 2026.10.20 濱口 侑生

「管理画面の品質スコアが4や5だけど、これは悪いのか」
「代理店から『品質スコアを上げます』と言われたが、何をするのか分からない」
「入札単価を上げているのに、クリック単価ばかり高くなる」

品質スコアは、Google広告がキーワードごとに広告の品質を1〜10で示す診断用の指標です。
大切なのは数字そのものではありません。
内訳の3要素のうち「平均より下」の要素を見つけて直すことです。

実は、品質スコアの解説には公式仕様とずれた説明が多く残っています。
代表例が「オークションは入札単価×品質スコアで決まる」という説明です。
Google広告ヘルプは、品質スコアはオークションの評価材料ではないと明記しています。

本記事では、Google公式ヘルプに沿って品質スコアの意味・確認方法・上げ方を整理しました。
あわせて、ClimbUp Agency代表の運用経験から改善の優先順位もお伝えします。
代表の経歴は、大手Web広告代理店での月間数千万円〜2.5億円規模の予算運用です。

先に結論|品質スコアは「上げる数字」ではなく「直す場所を探す道具」

すぐに改善策を知りたい方は3要素と改善の優先順位から、数字の見方を知りたい方は品質スコアの確認方法からお読みください。

「自社アカウントの品質スコアをプロに見てほしい」という方は、ClimbUp Agencyの完全無料アカウント診断をご利用ください。
50項目以上を分析し、15ページ以上の診断書(PDF)で改善施策をご提案します。

品質スコアとは?Google広告が広告の品質を1〜10で示す診断ツール

品質スコアとは、Google広告がキーワードごとに表示する「広告の品質の目安」です。
他の広告主と比べて、広告とLPが検索ユーザーにとって役立つかを1〜10で示します。

本章では次の4点を整理します。

公式の定義|他の広告主と比べた「広告の品質の目安」

Google広告ヘルプは、品質スコアを次のように定義しています。

品質スコアは、他の広告主様と比べた広告の品質の目安をスコアで表示する診断ツールです。スコアは 1~10 の数値で示され、キーワード単位で確認できます。

Google 広告ヘルプ「検索キャンペーンの品質スコアについて」

ポイントは「他の広告主と比べた」相対評価であることです。
自社の広告が変わらなくても、競合の広告やLPが良くなればスコアは下がることがあります。

また、スコアはキーワード単位の評価です。
同じアカウントでも、キーワードによって7の場合もあれば3の場合もあります。

品質スコアはオークションの評価材料ではなく、KPIでもない

多くの解説記事に「入札単価×品質スコアで順位が決まる」と書かれているのが現状です。
しかしGoogle広告ヘルプの記述は、これと正反対です。

品質スコアは KPI(重要業績評価指標)ではないため、最適化したり、他のデータとともに集計したりするべきではありません。
品質スコアは、広告オークションにおける評価材料にはなっていません。あくまで診断ツールとして、あるキーワードに対して表示される広告がユーザー エクスペリエンスに及ぼす影響を示したものです。

Google 広告ヘルプ「検索キャンペーンの品質スコアについて」

オークションで使われるのは、検索のたびに算出される「広告の品質」の評価です。
品質スコアは、その評価を広告主が確認できるようにした健康診断の結果表だと考えてください。

つまり、スコアを7から8にすること自体に意味はありません。
診断結果を手がかりに広告とLPを改善すれば、結果としてオークションでの評価も上がります。

「広告の品質」「品質スコア」「広告ランク」の違い

混同されやすい3つの用語を表に整理します。

用語何を表すか管理画面で見られるか
広告の品質オークションのたびに評価される広告とLPの品質見られない
品質スコア広告の品質の目安を1〜10で示した診断結果見られる(キーワード単位)
広告ランク掲載の可否と掲載位置を決める値見られない

Google広告ヘルプによると、広告ランクは次の6つの要素で決まります。

出典:Google 広告ヘルプ「広告ランクについて」

品質スコアに相当するのは、2つ目の「広告とランディングページの品質」です。
広告ランクの6要素や上げ方の詳細は、広告ランクとは?上げ方5つの優先順位とGoogle公式の最新6要素で解説しています。

LINEヤフー広告では「品質インデックス」という10段階の指標になる

LINEヤフー広告(旧Yahoo!広告)の検索広告には「品質スコア」という名前の指標はありません。
代わりに「品質インデックス」が、キーワードごとに10段階で表示されます。

広告の品質を10段階で評価する「品質インデックス」という指標を採用しており、広告に登録されたキーワードごとに表示されます。

LINEヤフー for Business「広告の品質」

同じページで品質を左右する要素として挙がっているのは、推定クリック率や広告文と検索クエリーの関連性などです。
名前は違っても、改善の考え方はGoogle広告と同じです。

品質スコアの確認方法|「キーワード」画面で表示項目を追加する

品質スコアは、初期設定では管理画面に表示されていません。
キーワードの一覧に、表示項目(列)を追加して確認します。

本章では次の3点を解説します。

Google広告の管理画面で確認する手順

手順は以下のとおりです。

  1. 「キャンペーン」メニューの「キーワード」を開く
  2. 表の右上にある表示項目(列)アイコンを選ぶ
  3. 「キーワードの表示項目を変更」で「品質スコア」のセクションを開く
  4. 「品質スコア」「推定クリック率」「広告の関連性」「ランディング ページの利便性」の4つを選ぶ
  5. 「適用」を選んで一覧に戻る

同じセクションには「品質スコア(履歴)」などの列もあります。
こちらを追加し、表の分類で「日」を選ぶと、1日ごとのスコアの推移を確認できます。
広告文やLPを変えた前後で評価が動いたかを見るときに便利です。

出典:Google 広告ヘルプ「検索キャンペーンの品質スコアについて」

スコアより先に「平均より下」の要素を見る

3つの要素には、それぞれ次のいずれかの評価が付きます。
比較の相手は、過去90日間にまったく同じ検索語句で広告を出した他の広告主です。

評価意味対応
平均より上競合より優れている現状を維持する
平均的競合と同程度余力があれば改善する
平均より下競合より劣っている最優先で改善する

スコアの数字は、この3要素を総合した結果にすぎません。
数字だけ見ても、何を直せばよいかは分かりません。
先に「平均より下」が付いた要素を探すのが、確認作業のコツです。

スコアの数字を読むときは、次の表を運用上の目安にしてください。
Googleが公式に定めた区分ではない点に注意が必要です。

スコア状態の目安まず確認すること
1〜32つ以上の要素が「平均より下」の可能性が高いキーワードと広告グループの組み合わせ自体が合っているか
4〜6どこか1〜2要素に弱点がある「平均より下」の要素はどれか
7〜10大きな弱点はないスコアより獲得単価(CPA)などの成果指標

「—」と表示されるのは、完全一致の検索データが足りないから

品質スコアの列に「—」と表示されるキーワードがあります。
これは不具合ではありません。
キーワードと完全に一致する検索の件数が少なく、スコアを算出できない状態です。

品質スコアは、キーワードとまったく同じ語句で検索されたときの実績で評価されます。
そのため、検索数の少ないキーワードでは「—」のままになりがちです。

Google広告ヘルプが挙げる対処法は次の2つです。

なお、同じヘルプには「キーワードのマッチタイプを変更しても品質スコアには影響しません」とも書かれています。
マッチタイプを広げるのは、スコアを上げるためではなく、データを集めるためです。
マッチタイプの使い分けは完全一致・フレーズ一致・インテントマッチの使い分けで解説しています。

品質スコアを構成する3要素と改善の優先順位

品質スコアは、3つの要素を総合して算出されます。
改善の原則は「平均より下」の要素から手をつけることです。
評価が同じ場合は、次の優先順位で着手することをおすすめします。

優先順位要素Google公式の定義主な改善策
1広告の関連性広告がユーザーの検索の意図と一致する度合い広告グループの分割と広告文の書き分け
2推定クリック率広告が表示された場合にクリックされる可能性の高さ見出しの訴求とアセットの改善
3ランディングページの利便性LPが広告をクリックしたユーザーにとって関連性があり有用である度合い広告とLPの内容をそろえる・表示速度の改善

関連性を先頭に置く理由は、他の2つにも波及するからです。
検索意図に合った広告はクリックされやすく、推定クリック率も上がります。
LPとのずれも見つけやすくなります。

優先順位1|広告の関連性は「広告グループの分け方」で決まる

広告の関連性が「平均より下」なら、まず疑うべきは広告グループの中身です。
最も多い原因は、検索意図の違うキーワードを1つの広告グループに混ぜていることです。

たとえば、次の3つを同じ広告グループに入れたとします。

3つの意図に1つの広告文で応えることはできません。
結果として、どのキーワードに対しても関連性が弱い広告になります。

改善策は次のとおりです。

ただし、1キーワード1広告グループまで細かく分ける必要はありません。
データが分散し、自動入札の学習が進みにくくなるためです。
分け方の基準はリスティング広告のアカウント構成|分ける基準4つとテンプレートをご覧ください。

優先順位2|推定クリック率は「見出しの訴求」と「アセット」で上げる

推定クリック率は、広告が表示されたときにクリックされる可能性の予測値です。
関連性を整えてもなお「平均より下」なら、広告文の訴求力が競合に負けています。

改善策は次のとおりです。

なお、以前の「広告表示オプション」は現在「広告アセット」という名前に変わっています。
クリック率を上げる広告文の書き方はリスティング広告の広告文の作り方|クリック率を上げる7つのコツで詳しく解説しています。

優先順位3|ランディングページの利便性は「広告との一貫性」が第一

ランディングページの利便性は、広告をクリックした人にとってLPが役立つかの評価です。
LPの修正は社内調整や制作に時間がかかるため、優先順位は3番目にしています。
ただし、LPはコンバージョン率にも直結するため、放置は禁物です。

確認すべき点は次の3つです。

表示速度は、Googleの無料ツールPageSpeed Insightsで確認できます。
LPの作り方と改善手順はリスティング広告のLPとは?作り方・改善手順・制作費用の相場をご覧ください。

支援事例|LPの一文で「来てほしくない問い合わせ」を減らした

LPの改善は、品質スコアの数字以上に成果へ効きます。
シャッター・建材の取り付けと修理を行う株式会社TYシステムサービス様の事例をご紹介します。

広告とLPで「誰のための、何のサービスか」をはっきりさせると、合わない人はクリックしなくなります。
品質スコアの3要素が目指す「検索意図との一致」を、成果の面から実現した例です。

品質を上げるとクリック単価と掲載順位が改善するしくみ

品質スコアそのものはオークションに使われません。
それでも改善に取り組む価値があるのは、背後にある「広告の品質」が費用と順位に効くからです。

本章では次の2点を解説します。

広告の品質が高いほど、クリック単価は下がる

Google広告ヘルプは、品質とクリック単価の関係を次のように説明しています。

一般的に、広告の品質が高いほど、クリック単価は低くなります。

Google 広告ヘルプ「広告ランクについて」

実際に支払うクリック単価は、入札した上限額そのものではありません。
広告ランクで1つ下の競合を上回るのに必要な額に近い金額になります。
品質が高ければ、同じ順位をより少ない金額で取れるということです。

クリック単価の相場や下げ方は、リスティング広告のクリック単価相場|業種別一覧と下げる5施策で解説しています。

入札単価を上げる前に、品質を疑う

広告ランクは入札単価だけで決まらないため、入札が低くても上位に表示されるケースは珍しくありません。
逆に「入札を上げているのに順位が上がらない」場合は、品質が足を引っ張っている可能性があります。
広告ランク不足でどれだけ表示を逃しているかは、インプレッションシェア損失率(ランク)で確認できます。

入札単価の引き上げは、クリック単価の上昇に直結する施策です。
先に品質スコアの3要素を確認し、「平均より下」の要素を直してから入札を判断しましょう。

品質スコアが低いアカウントでよく見る失敗パターン3つ

ClimbUp Agencyがアカウントを診断する中で、繰り返し見かける失敗を3つ紹介します。

失敗パターン何が起きるか影響する要素
1. 意図の違うキーワードを1つの広告グループに混ぜるどのキーワードにも合わない広告文になる広告の関連性
2. 広告文とLPの内容が一致していないクリック後にすぐ離脱されるランディングページの利便性
3. スコアの数字そのものを目標にする成果につながらない施策に工数を使う(成果全体)

失敗パターン1|意図の違うキーワードを1つの広告グループに混ぜる

「キーワードを多く入れればリーチが広がる」と考え、1つの広告グループに詰め込むケースです。
検索意図がばらばらだと、広告文をどのキーワードにも合わせられません。

引き継いだアカウントでは、数年前に作った構成のまま運用されている例を多く見かけます。
キーワードを追加するたびに既存の広告グループへ入れ続けた結果、意図が混ざってしまうのです。

改善策は、検索意図ごとに広告グループを分け直すことです。
手間はかかりますが、一度整えれば効果が長く続きます。

失敗パターン2|広告文とLPの内容が一致していない

広告文で訴求した内容が、LPに書かれていないケースです。
よくある例は次のとおりです。

ユーザーは、期待した情報が見つからなければすぐに戻ります。
広告文を変えたときは、LPの見出しも同時に確認する習慣をつけましょう。

失敗パターン3|スコアの数字そのものを目標にする

「全キーワードを品質スコア8以上にする」といった目標を立てるケースです。
Google広告ヘルプが言うとおり、品質スコアはKPIではありません。

スコアを上げるためだけに広告文を変えると、クリックは増えても問い合わせにつながらないことがあります。
また、デバイス・地域・時間帯・アセットなど、品質スコアに反映されない要素もあります。

品質スコアは「直す場所」を見つけるために使い、成果はCPAやコンバージョン数で判断しましょう。
代理店に運用を任せている場合は、月に一度はスコアと3要素の列を開いて確認することをおすすめします。
「平均より下」を放置していないかは、運用の質を判断する目安になります。

品質スコアに関するよくある質問

品質スコアを上げるには何をすればいいですか?

最初の一歩は、3要素のうち「平均より下」の要素の特定です。
関連性なら広告グループの分割、推定クリック率なら広告文とアセット、LPなら広告との一貫性を見直します。
詳しくは3要素と改善の優先順位をご覧ください。

広告ランクと品質スコアの違いは何ですか?

広告ランクは、掲載の可否と掲載位置を決めるオークションの値です。
品質スコアは、広告の品質の目安を示す診断ツールで、オークションには使われません。
広告ランクは管理画面に表示されず、品質スコアはキーワードごとに確認できます。

クリック率(CTR)は低い方がいいのですか?

いいえ、検索広告では基本的に高い方が望ましい指標です。
推定クリック率は品質スコアの3要素の1つで、高いほど広告の品質も高く評価されます。
ただし、成約しない人のクリックが増えるだけなら費用がかさむため、CVRとあわせて判断します。

品質評価とは何ですか?

一般的には、Google広告の「広告の品質」の評価のことです。
オークションのたびに、推定クリック率・広告の関連性・LPの利便性などから算出されます。
その目安を広告主向けに数値化したものが品質スコアです。

品質スコアが「—」と表示されるのはなぜですか?

キーワードと完全に一致する検索の件数が少なく、スコアを算出できないためです。
検索ボリュームの多いキーワードを追加するか、マッチタイプを広げてデータを集めましょう。

マッチタイプを変えると品質スコアは変わりますか?

変わりません。
品質スコアは、キーワードとまったく同じ語句で検索されたときの実績で評価されるためです。

LINEヤフー広告にも品質スコアはありますか?

LINEヤフー広告では「品質インデックス」という名前の10段階の指標が、キーワードごとに表示されます。
広告と検索語句の関連性やクリック率を高めるという改善の考え方は、Google広告と同じです。

まとめ|品質スコアは「直す場所」を教えてくれる診断結果

本記事のポイントを整理します。

まずは今日、管理画面で品質スコアと3要素の列を追加してみてください。
「平均より下」が付いた要素を1つ直すだけでも、広告費の使われ方は変わります。

「どこが弱点なのか自分では判断できない」という方は、ClimbUp Agencyの完全無料アカウント診断をご活用ください。
品質スコアを含む50項目以上を分析し、15ページ以上の診断書(PDF)で改善施策をご提案します。

なお、ClimbUp Agencyの広告運用代行は運用手数料20%です。
クリエイティブ制作・GA分析・LPO・タグ設定・戦略立案まで、基本料金内で対応しています。
運用者1人あたりの担当は最大4社までに制限しています。

ただし現在の対象は、月額100万円を目安とした広告予算の方です。
この規模に満たない場合は、本記事の手順でインハウスでの改善を進めてください。
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濱口 侑生

新卒で都内の大手Web広告代理店に入社し、運用コンサルタントとしてリスティング広告やMeta広告に従事。月間数千万円から2.5億円規模の大型予算案件を担当し、美容クリニック、不動産、旅行など幅広い業界で成果改善を実現。 「広告主への圧倒的なコミットメント」を追求するため、ClimbupAgency株式会社を創業。運用者一人の担当社数を最大4社に制限し、管理画面上の数値に閉じないマーケティング戦略立案から、タグ設計、LPOまで一気通貫で支援している。ビジョンは「共に歩み、共に登る。」。