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リスティング広告のおすすめツール15選|無料・有料を目的別に比較【2026年版】

公開日: 2026.05.21 更新日: 2026.10.20 濱口 侑生

「リスティング広告のツールを調べると、名前ばかり並んでいてどれを使えばいいか分からない」
「無料ツールだけで足りるのか、有料ツールを入れるべきなのか判断できない」

こうした悩みを、広告運用の担当者からよくいただきます。

結論から言うと、リスティング広告のツールは「計測→調査→改善→自動化」の順に、課題のあるフェーズから選ぶのが正解です。本記事で紹介する15ツールのうち12ツールは無料で使えます。まずは無料ツールで計測を整え、足りない部分だけ有料ツールで補えば十分です。

本記事では、以下の内容を解説します。

ClimbUp Agencyの代表は、大手Web広告代理店で月額数千万円〜2.5億円規模のアカウントを運用してきました。本記事では、弊社が実際に使っているツールスタックも公開します。

「今の広告アカウントでツールが正しく使われているか不安」という方は、ClimbUp Agencyの完全無料アカウント診断もご活用ください。50項目以上をチェックし、15ページ以上のPDF診断書で改善施策をご提案します。

【一覧】リスティング広告のおすすめツール15選|目的・料金の早見表

リスティング広告の運用に役立つツールを、4つのフェーズに分けて15個選びました。15ツール中12ツールが無料で、有料はSemrush・DEJAM・Shirofuneの3つだけです。

No.フェーズツール主な用途料金
1計測Google タグ マネージャー(GTM)計測タグの一元管理無料
2計測Google アナリティクス 4(GA4)サイト内のユーザー行動分析無料
3計測Google 広告 コンバージョントラッキング広告経由のCV計測無料
4調査Google キーワードプランナー検索ボリューム・入札単価の目安無料(広告アカウントが必要)
5調査Google トレンド検索需要の季節変動の把握無料
6調査キーワード掛け合わせツール(Lisket)複合キーワードの一括作成無料
7調査オークション分析競合の出稿状況の把握無料(管理画面内)
8調査Semrush競合の広告文・キーワード調査有料(年払いで月額117ドル〜)
9改善Microsoft Clarityヒートマップ・セッション録画無料
10改善DEJAMLPのA/Bテスト・ポップアップ・EFO有料(月額3万円〜)
11改善広告バリエーション広告文のA/Bテスト無料(管理画面内)
12自動化・効率化Google 広告エディターオフラインでの一括編集無料
13自動化・効率化Google 広告スクリプト予算アラートなど定型業務の自動化無料
14自動化・効率化Looker Studioレポートの自動作成無料
15自動化・効率化Shirofune複数媒体の入札・予算の自動運用有料(広告費の5%・最低2.5万円、税抜)

※料金は2026年9月時点の各公式サイトの記載です。最新の料金は公式サイトでご確認ください。

表の順番は、そのまま導入をおすすめする順番です。次の章で、なぜこの順番なのかを解説します。

ツールは「計測→調査→改善→自動化」の順に選ぶ

ツール選びで最も大切なのは、課題のあるフェーズから順に導入することです。理由は以下の2つです。

ツールを羅列して全部入れても成果は出ない

リスティング広告のツールは、探せば20個も30個も出てきます。しかし「とりあえず全部入れる」と、管理の手間だけが増えます。

ツールはあくまで手段です。「何の課題を解決したいか」が決まっていなければ、どれほど優れたツールも使われずに終わります。

4つのフェーズは「計測」から順に整える

リスティング広告のツールは、以下の4フェーズに整理できます。

リスティング広告ツールを選ぶ順番の図。計測、調査、改善、自動化の4段階と、各段階の目的・主なツール・弱いと起きること
フェーズ目的ここが弱いと起きること
① 計測CVとユーザー行動を正確に把握する自動入札が誤ったCVを学習する
② 調査キーワードと競合の状況を把握するムダなキーワードに広告費が流れる
③ 改善LPと広告文を改善するクリックされてもCVしない
④ 自動化定型業務を減らし、改善に時間を使うレポート作成に追われて施策が止まる

計測を整えてから、調査・改善・自動化の順に進めるのが基本です。「どのフェーズで詰まっているか」を意識しながら読み進めてください。

【計測フェーズ】CVを正確に把握する無料ツール3選

計測は、リスティング広告運用の土台です。ここが不正確なままでは、改善の判断材料がすべてズレます。計測フェーズで使うのは、以下の3ツールです。

3つとも無料で使えます。

Google タグ マネージャー(GTM)|計測タグを一元管理する土台

GTMは、Webサイト上の計測タグを一元管理できる無料ツールです。Google 広告・GA4・ヒートマップ・LPOツールなどのタグを、GTM経由でまとめて設置できます。

最大のメリットは、エンジニアに依頼せずにタグの追加・修正が完結することです。タグを直すたびに開発工数がかかる状態では、改善のスピードが落ちます。

弊社ClimbUp Agencyでは、運用開始時に必ずGTMの整備から着手します。「タグはサイト制作時に入れた」という場合でも、動作確認と棚卸しは定期的に必要です(タグ マネージャー ヘルプ)。

Google アナリティクス 4(GA4)|成果はイベント設計で決まる

GA4は、サイトへの流入・ユーザー行動・CVを分析するGoogleの無料ツールです。旧バージョンのユニバーサル アナリティクスは2023年7月に計測を停止しました(アナリティクス ヘルプ)。

GA4で特に重要なのがイベント設計です。「どのボタンのクリックをCVとするか」を決めずに運用すると、広告の最適化精度が下がります。

イベント設計はGTMと組み合わせて設定するのが一般的です。代理店に任せている場合は、「GA4のイベントをどう設計しているか」を一度確認しましょう。

Google 広告 コンバージョントラッキング|最適化の基準をどちらに置くか決める

Google 広告には、広告経由のCVを直接計測する機能があります(Google 広告 ヘルプ)。GA4と併用するのが一般的ですが、計測方法が違うため数値にズレが出ます。

大切なのは、ズレの理由を理解したうえで、どちらを最適化の基準にするか決めることです。ズレの読み解き方は「リスティング広告の分析方法」で詳しく解説しています。

弊社では、計測の整備を「広告運用の0合目」と位置づけています。計測が整って初めて、次の調査・改善フェーズに意味が生まれるのです。

【調査フェーズ】キーワード・競合を把握するツール5選

計測が整ったら、次は「何に広告費を使うか」の判断材料集め。調査フェーズで使うのは、以下の5ツールです。

有料はSemrushだけです。まずは無料の4ツールで足りるかを試しましょう。

Google キーワードプランナー|キーワード設計の出発点

キーワードプランナーは、Google 広告の管理画面から無料で使えるキーワード調査ツールです。検索ボリュームの目安・競合性・入札単価の推定値を確認できます(Google 広告 ヘルプ)。

ただし、表示される検索ボリュームはあくまで推定値です。「1,000〜1万」のような幅のある表示になることも多く、鵜呑みは禁物です。検索数が少なく出る語も、成約に近ければ狙う価値があります。考え方は「ロングテールキーワードの探し方と選び方」で解説しています。

弊社が特に重視するのは、除外キーワードの設計。「どこに出さないか」の精度が、CPA(顧客獲得単価)に直結します。キーワード選定の手順は「リスティング広告のキーワード選定」で解説しています。

Google トレンド|季節で変わる検索需要をつかむ

Google トレンドは、キーワードの検索需要の推移をグラフで確認できる無料ツールです。キーワードプランナーの月間平均だけでは見えない、季節の山と谷が分かります。

たとえば引っ越し・エアコン・受験のように、時期で需要が大きく動く商材で役立ちます。需要が伸びる前に予算を厚くするかどうか、判断の根拠として使えるでしょう。

キーワード掛け合わせツール(Lisket)|複合キーワードを一瞬で作る

「キーワード掛け合わせツール」は、株式会社カルテットコミュニケーションズが無料で公開しているツールです。「地域名×サービス名×悩み」のような複合キーワードを、入力するだけで一括作成できます。

マッチタイプの記号を付けた形でも出力できるため、入稿用のリストづくりが速くなります。マッチタイプの使い分けは「完全一致とは?フレーズ一致・インテントマッチとの違い」をご覧ください。

オークション分析|競合の出稿状況を無料で把握する

オークション分析は、Google 広告の管理画面で使える競合調査機能です。同じオークションに参加している競合のインプレッションシェアや重複率を確認できます(Google 広告 ヘルプ)。

競合調査にお金をかけたくない場合は、まずこの機能を使い倒しましょう。存在は知っていても、定期的に確認していない担当者は多くいます。指標の読み方は「インプレッションシェアとは」をご覧ください。

Semrush|管理画面の外から競合の広告戦略を調べる

Semrushは、競合がどのキーワードに入札し、どんな広告文を出しているかを調べられる有料ツールです。料金は年払いで月額117ドルからで、7日間の無料トライアルがあります。

特に役立つのは、新規アカウントの立ち上げ時です。競合が検証を重ねた広告文やキーワードを参考にすれば、ゼロからの試行錯誤を減らせます。

代理店が同種のツールを保有していることも多くあります。委託している場合は「競合の広告文をどう調べているか」を聞いてみましょう。

【改善フェーズ】LP・広告文を改善するツール3選

計測と調査で課題が見えたら、LP(ランディングページ)と広告文を改善します。クリックを増やすだけでなく、LPのCVR(コンバージョン率)を上げることがCPA改善の近道です。改善フェーズで使うのは、以下の3ツールです。

Microsoft Clarity|無料で使えるヒートマップの決定版

Microsoft Clarityは、Microsoftが提供する完全無料のヒートマップ・行動分析ツールです。LPのどこがクリックされ、どこで離脱したかを視覚的に把握できます。セッション録画で、実際の操作を動画で振り返ることも可能です。

弊社では、LP改善に取り組む際にClarityを必ず導入します。「なんとなく離脱が多い」という感覚ではなく、データで改善仮説を立てるためです。

株式会社TYシステムサービス様の支援では、ClarityとDEJAMで「見られていない箇所」を特定しました。そのうえで「メーカーではありません」という文言の追加、ボタン文言の変更、離脱時ポップアップを実施しています。エリア設定の最適化も組み合わせ、成約率は約50%から70%に向上しました。

LP改善の進め方は「リスティング広告のLPとは?作り方・改善手順」で詳しく解説しています。

DEJAM|LP改善を「仮説→検証」で回す

DEJAMは、株式会社LeanGoが提供するCVR改善ツールです。A/Bテスト・ヒートマップ・ポップアップ・EFO(入力フォーム最適化)をノーコードで実装できます。料金は月額3万円からで、14日間の無料トライアルがあります。

LP改善でよくある失敗は、直感でLP全体をリニューアルして成果が悪化するパターンです。DEJAMを使えば、変更箇所を絞ってデータを取りながら改善を積み上げられます。

CVRの業界別の目安は「リスティング広告のコンバージョン率の平均」にまとめています。

広告バリエーション|広告文のA/Bテストを管理画面で完結させる

広告バリエーションは、Google 広告の管理画面で広告文のA/Bテストができる無料機能です。対象はレスポンシブ検索広告で、複数のキャンペーンやアカウント全体で一括テストできます(Google 広告 ヘルプ)。

たとえば「今すぐ購入」を「本日中に購入」に変えたときの差を検証し、良い方をそのまま適用できます。「広告文は入稿したら変えない」運用では、改善の機会を失い続けます。

テストする広告文の作り方は「リスティング広告の広告文の作り方」、仕組みは「レスポンシブ広告とは」をご覧ください。

【自動化フェーズ】管理画面外の「実装力」で差がつくツール4選

自動化フェーズは、多くのツール記事がほとんど触れない領域です。しかし成果の差は、管理画面の操作だけでは生まれません。管理画面の外側にある実装力が、代理店間の成果差を生む大きな要因です。自動化フェーズで使うのは、以下の4ツールです。

あわせて、P-MAXや自動入札との付き合い方も解説します。

Google 広告エディター|大量の入稿・修正をオフラインで一括処理

Google 広告エディターは、無料でダウンロードできるGoogle公式のデスクトップアプリです。アカウントをダウンロードしてオフラインで編集し、まとめてアップロードできます(Google 広告エディター ヘルプ)。

一括編集やテキストの検索・置換に対応しており、広告文の表現を全キャンペーンで直すときに役立ちます。管理画面で1件ずつ直すより、作業時間を大きく減らせます。

Google 広告スクリプト|定型業務を自動化する本命ツール

Google 広告スクリプトは、JavaScriptで広告データを操作できる無料機能です(公式ドキュメント)。以下のような業務を自動化できます。

弊社では、スクリプトでルーティン業務を自動化しています。生まれた時間を施策立案に充てることが、1社あたりのコミット量を高めるうえで欠かせません。

スクリプトを書けない代理店では、この自動化ができません。アラートを手作業で確認していたり、毎月のレポート作成に丸一日かかったりする代理店は、提案に使える時間が構造的に少なくなります。

Looker Studio|レポートは「見るべき数字だけ」を自動更新する

Looker Studio(旧データポータル)は、自動更新のダッシュボードを作れる無料ツールです。GA4やGoogle 広告のデータをそのままつなげます。

一度設計すれば、毎月のレポート作成はほぼ不要になります。弊社が重視するのは、意思決定に必要な指標だけを並べる設計です。データを詰め込んだレポートより、指標を絞ったシンプルなレポートの方が現場で使われます。

Shirofune|複数媒体の入札・予算調整を自動化する

Shirofuneは、Google・Yahoo!・Metaなど複数媒体の入札と予算配分を自動で調整するクラウド型の運用ツールです。料金は月額広告費の5%(税抜)で、最低利用料は2.5万円。2ヶ月間の無料トライアルがあります。

広告費5%で最低2.5万円のため、月額広告費50万円未満では最低料金がかかります。複数媒体を少人数で運用している企業ほど、費用に見合う効果が出やすいツールです。

P-MAX・自動入札は「ツール任せ」にしない

P-MAX(Performance Max)は、GoogleのAIが配信面・入札・クリエイティブを自動で最適化するキャンペーンです。目標CPA・目標ROASなどの自動入札とあわせて、多くの広告主が使っています。

ただし、成果は設定の正しさで大きく変わります。特に注意したいのは、以下の3つの設計ミスです。

「P-MAXを入れたら成果が悪化した」というケースの多くは、設定に原因があります。代理店には「アセットの評価をいつ確認しているか」「除外リストをどう管理しているか」を聞いてみましょう。検索キャンペーンとの分け方は「リスティング広告のアカウント構成」で解説しています。

代理店の質は「ツールの使い方」を聞けば分かる|3つの質問

ここまでのツールを知ると、「担当代理店は本当にこれらを使っているのか」という視点が持てます。代理店がどこまで手を動かしているかは、以下の3つの質問で見えてくるはずです。

具体的に答えられない場合は、ツールを使うだけの時間が取れていない可能性があります。

ツールの活用状況が、代理店の「コミット量」を示す

「提案してくれない」「レポートが薄い」という代理店への不満は、ツールの活用状況に表れます。

株式会社GIが中小企業の広告担当者110名に行った調査では、代理店への不満の上位に以下が並びました(PR TIMES)。

代理店への不満回答率
金額が高い54.2%
広告効果が悪い51.8%
新しい提案がない36.1%
レスポンスが遅い33.7%
レポートの内容が薄い33.7%

担当社数が多い運用者は、ヒートマップを分析する時間もスクリプトを書く余裕もなくなります。提案不足やレポートの薄さは、コミット量不足の結果として表れるのです。

乗り換えを検討中なら「リスティング広告の代理店乗り換えガイド」が参考になります。外注先の選び方は「リスティング広告を外注するメリット・デメリット」で解説しています。

ClimbUp Agencyが実際に使っているツールスタック

参考までに、弊社が実際に使っているツールスタックは以下のとおりです。

フェーズツール活用内容
計測Google タグ マネージャー全タグの一元管理。運用開始時に必ず整備
計測Google アナリティクス 4イベント設計から行動分析まで設定・確認
計測Google 広告 コンバージョントラッキング広告成果の計測と最適化の基準設計
調査Google キーワードプランナーキーワード設計・除外キーワードの洗い出し
調査オークション分析競合の出稿状況の定期確認
改善Microsoft Clarity離脱箇所の特定と改善仮説の立案
改善DEJAMLPのA/Bテスト・ポップアップ設置
自動化Google 広告スクリプト予算アラート・定型業務の自動化
可視化Looker Studio自動更新ダッシュボードの設計・提供

弊社は運用者1人の担当を最大4社に制限し、各ツールを丁寧に設計・活用する時間を確保しています。今の代理店が何のツールを使っているか分からない場合は、無料アカウント診断で現状を確認するのも一つの方法です。

リスティング広告のツールに関するよくある質問

無料ツールだけでリスティング広告を運用できますか?

運用できます。本記事の15ツールのうち12ツールは無料です。GTM・GA4・キーワードプランナー・Clarity・Looker Studioを押さえれば、計測から改善・レポートまで一通りそろいます。

有料ツールはいつ導入すべきですか?

無料ツールで「やりたいことができない」と分かった時点です。LPのA/Bテストを本格的に回したいならDEJAM、複数媒体の入札調整に手が回らないならShirofuneが候補になります。課題が決まる前に有料ツールを契約するのはおすすめしません。

Googleオプティマイズは今も使えますか?

使えません。Google オプティマイズは2023年9月30日に提供を終了しました(オプティマイズ ヘルプ)。LPのA/Bテストには、DEJAMなどのLPOツールを使いましょう。

自社で運用する場合、最初に入れるべきツールは?

GTMとGoogle 広告のコンバージョントラッキングです。CVを正しく計測できていないと、自動入札が誤ったデータで学習してしまいます。アカウント開設からの手順は「リスティング広告を自分でやる方法」で解説しています。

まとめ|リスティング広告ツールは「課題のあるフェーズ」から選ぶ

本記事の要点は以下のとおりです。

15ツール中12ツールは無料です。まずは計測を整え、課題が見えたフェーズから順にツールを足していきましょう。

代理店に運用を任せている場合は、これらのツールが実際に使われているかを確認してください。気になる方は、ClimbUp Agencyの完全無料アカウント診断で、計測設定からLPまで50項目以上をチェックします。

なお、ClimbUp Agencyの広告運用代行は運用手数料20%です。タグ設定・GA分析・LPO・クリエイティブ制作まで、基本料金内で対応しています。ただし現在は月額100万円を目安とした広告予算の方を対象としています。この規模に満たない場合は、本記事のツールを使ってインハウスで改善を進めてください。無料診断だけのご利用でも構いません。実際の改善内容は支援実績でご確認いただけます。

サービス内容・料金・実績をまとめた資料も無料でお送りしています。広告運用の改善を検討中の方は、資料請求からお気軽にどうぞ。

濱口 侑生

新卒で都内の大手Web広告代理店に入社し、運用コンサルタントとしてリスティング広告やMeta広告に従事。月間数千万円から2.5億円規模の大型予算案件を担当し、美容クリニック、不動産、旅行など幅広い業界で成果改善を実現。 「広告主への圧倒的なコミットメント」を追求するため、ClimbupAgency株式会社を創業。運用者一人の担当社数を最大4社に制限し、管理画面上の数値に閉じないマーケティング戦略立案から、タグ設計、LPOまで一気通貫で支援している。ビジョンは「共に歩み、共に登る。」。

ホーム / コラム / CPNとは?広告での2つの意味|キャンペーンの略とCost per New Nameを運用者が解説

CPNとは?広告での2つの意味|キャンペーンの略とCost per New Nameを運用者が解説

公開日: 2026.05.21 更新日: 2026.10.20 濱口 侑生

「代理店のレポートに”CPN”と書いてあるけれど、何の略かわからない」
「CPNで検索したら、サイトごとに説明がバラバラだった」

こうした疑問を持って検索された方は多いはずです。

結論からお伝えすると、広告の世界でCPNには2つの意味があります。広告運用の現場では「キャンペーン(Campaign)」の略です。BtoBマーケティングでは「Cost per New Name(新規リード1件あたりの獲得コスト)」を指します。

代理店レポートに出てくるCPNは、ほぼ前者のキャンペーンです。本記事では2つの意味の見分け方、キャンペーンとしてのCPNの読み方、Cost per New Nameの計算式を順に解説します。レポートで確認したい3つのポイントもあわせて紹介します。

執筆は、元大手Web広告代理店で月間数千万円から2.5億円規模の運用を担当してきたClimbUp Agencyのメンバーです。

この記事を読み終えれば、以下が明確になります。

なお「レポートの数字が正しく評価されているか不安」という方には、ClimbUp Agencyの完全無料アカウント診断もご用意しています。50項目以上をチェックし、15ページ以上の診断書(PDF)で改善施策をご提案します。

CPNとは?広告での意味は「キャンペーン」と「Cost per New Name」の2つ

CPNは使われる場面によって意味が変わる略語です。まずは下の早見表で、自分が見たCPNがどちらかを確認してください。

意味正式名称使われる場面見分け方
①キャンペーンCampaign広告運用・代理店レポート「CPN別」「CPN名」など単位として使われる
②新規リード獲得単価Cost per New NameBtoBマーケティング・展示会・ウェビナー「CPN○○円」と金額で表される

それぞれ詳しく見ていきましょう。

意味①:広告運用の現場では「キャンペーン」の略

広告運用の現場で最もよく使われるCPNは、「キャンペーン(Campaign)」の略記です。CPAやCPMのような「Cost Per ○○」系の指標ではありません。

たとえば広告会社D2Cの公式ブログでも、P-MAXの解説で「キャンペーン(以下CPN)」と表記しています。

キャンペーン(以下CPN)に指定しているtCPAに対して実績CPAが安価で安定している時に

CANVAS(D2C)|【保存版】P-MAXのプレースメント別傾向と対策5選(2026年2月2日)

同じブログのApple Adsの解説でも、キャンペーンの分け方を「ブランド/汎用/競合CPN」「調査系CPN」と書いています(CANVAS(D2C)|Apple Adsとは?)。

代理店のレポートや社内資料で「CPN別の実績」「CPNを分ける」と書かれていれば、キャンペーンのことだと考えて問題ありません。

意味②:BtoBマーケティングでは「Cost per New Name」

BtoBマーケティングでは、CPNを「Cost per New Name」の略として使います。新しく獲得した見込み客(New Name)1件あたりにかかったコストを示す指標です。

コンテンツマーケティングの効果指標として、CPLやCPOと並べて紹介されることの多い指標です。
参考:DemandSphere|コンテンツマーケティングの効果把握のための指標と活用方法

「○○円」と金額で書かれていれば、こちらの意味です。計算方法は後の章で解説します。

「CPN=表示ごとに課金される広告」という説明は誤り

ネット上には「CPN広告は表示されるごとに課金される広告」という説明も見られます。しかし、表示回数に応じて課金される方式の正しい名称はCPM(インプレッション単価)です。

Google広告の公式ヘルプでも、CPMは「表示回数 1,000 回あたりに対して入札する方法」と定義されています。Google広告・LINEヤフー広告(旧Yahoo!広告)・Meta広告のいずれにも、「CPN」という名前の課金方式は存在しません。
出典:Google 広告 ヘルプ|インプレッション単価(CPM)とは

同じユーザーに何回広告を見せるかを管理したい場合も、専用の指標は使いません。フリークエンシー(1人あたりの表示回数)を確認し、必要に応じて上限を設定します。Google広告なら「フリークエンシー キャップ」で、ディスプレイ・動画キャンペーンの表示回数を制限できます。
出典:Google 広告 ヘルプ|フリークエンシー キャップを使用する

代理店レポートの「CPN」はキャンペーン|広告アカウントでの位置づけ

代理店レポートのCPNを正しく読むには、キャンペーンが広告アカウントのどこにあるかを知っておく必要があります。本章では以下の3点を解説します。

広告アカウントは「アカウント→キャンペーン→広告グループ」の3階層

Google広告のアカウントは、大きく3つの階層で構成されています。キャンペーンは、その真ん中にあたる単位です。

階層役割例(家電販売の場合)
アカウント広告主ごとの最上位の管理単位自社の広告アカウント
キャンペーン(CPN)予算・地域・配信先などを決める単位「テレビ」「カメラ」
広告グループキーワードと広告文をまとめる単位「液晶テレビ」「デジタルカメラ」

例はGoogle公式ヘルプのものです(出典:Google 広告 ヘルプ|広告グループでアカウントを整理する)。キャンペーンをどう分けるかの考え方は、リスティング広告のアカウント構成の記事で詳しく解説しています。

CPN単位で決まるのは「予算・地域・配信先」

キャンペーンは、広告の配信条件を決める単位です。Google公式ヘルプでは「キャンペーン設定(予算、ターゲット地域設定など)を使い分ける必要がある場合は、キャンペーンを分けます」と説明されています。

主にキャンペーン単位で設定する項目は以下のとおりです。

つまり「CPNを分ける」とは、予算や配信先を別々に管理できるようにすることです。レポートでCPN別の数字が並んでいれば、「目的や条件ごとの成果」として読めます。

レポートでCPNと一緒に出てくる略語一覧

代理店のレポートや定例資料では、CPN以外にも略語がよく使われます。代表的なものを一覧にしました。

略語正式名称意味
CPNCampaignキャンペーン
AGAd Group広告グループ
KWKeywordキーワード
CRCreative広告クリエイティブ(広告文・バナー・動画)
impImpression表示回数
CTRClick Through Rateクリック率
CVConversion成果(問い合わせ・購入など)
CVRConversion Rateコンバージョン率

略し方は代理店や社内ルールによって多少異なります。見慣れない略語があれば、遠慮なく担当者に確認しましょう。

Cost per New Nameの計算式は「費用÷新規リード数」

BtoBマーケティングのCPN(Cost per New Name)は、施策にかけた費用を新規リード数で割って求めます。

計算式と具体例

計算式は以下のとおりです。

CPN = 施策にかけた費用 ÷ 新規に獲得したリード数

ポイントは、分母に既存の顧客や、すでにリストにある見込み客を含めないことです。展示会に出展した場合を例に計算してみます。

名刺400件の全体で割ると、1件あたり2,500円に見えます。しかし新規に限れば4,000円です。この差が、CPNをわざわざ別に計算する理由です。

CPL・CPAとの違いは「分母に何を数えるか」

CPNとよく似た指標にCPLとCPAがあります。違いは分母に数える対象です。

指標分母上の例での値
CPL(Cost per Lead)獲得したリード全体(既存含む)2,500円
CPN(Cost per New Name)新規リードのみ4,000円
CPA(Cost per Acquisition)設定した成果(商談・購入など)成果の定義による

新規開拓が目的の施策ならCPNを、リスト全体の接点づくりが目的ならCPLを見るのが基本です。BtoBの広告運用で見るべき指標は、BtoBリスティング広告の記事でも解説しています。

CPM・CPC・CPA・ROASとの違い|広告指標の早見表

「CP」は「Cost Per(〜あたりのコスト)」の略です。CPから始まる指標は、何を基準にコストを割るかで意味が変わります。主要な指標を一覧にしました。

指標正式名称何を測るか主な用途
CPMCost Per Mille表示1,000回あたりのコスト認知拡大
CPCCost Per Clickクリック1回あたりのコストサイトへの流入獲得
CPACost Per Acquisition成果1件あたりのコストコンバージョン獲得
CPNCost per New Name新規リード1件あたりのコストBtoBの新規開拓
ROASReturn On Advertising Spend広告費に対する売上の割合費用対効果の管理

どの指標を重視すべきかは、広告の目的によって変わります。

ファネル段階目的重視すべき指標
認知多くの人に知ってもらうCPM・リーチ数・フリークエンシー
検討興味を持った人をサイトへ呼ぶCPC・CTR
成果問い合わせ・購入を獲得するCPA・CVR・ROAS

各指標の相場や改善方法は、クリック単価(CPC)の記事とCPAを下げる打ち手の記事で詳しく解説しています。

代理店レポートでCPN別の数字を見るときの3つのチェックポイント

CPN(キャンペーン)別の数字は、並べて眺めるだけでは判断を誤ります。以下の3点を確認してください。

  1. CPNごとに目的とKPIが分かれているか
  2. CPN単位の数字だけで良し悪しを判断していないか
  3. CPNの分け方に根拠があるか

①CPNごとに目的とKPIが分かれているか

認知目的のCPNと獲得目的のCPNを、同じCPAで比べていないかを確認します。

たとえば動画キャンペーンのCPAが検索キャンペーンより高いのは、目的が違う以上ある程度は当然です。「動画のCPAが高いから停止しましょう」という提案には注意が必要です。認知の成果はCPMやリーチ数で、獲得の成果はCPAやROASで評価しましょう。

②CPN単位の数字だけで良し悪しを判断していないか

キャンペーン全体のCPAが良くても、その中に成果の出ていない広告グループやキーワードが隠れていることがあります。平均値に埋もれて見えなくなるためです。

良い代理店は、CPN別の数字に加えて広告グループ・キーワード・検索語句まで掘り下げて報告します。分析の具体的な手順はリスティング広告の分析方法の記事を参考にしてください。

③CPNの分け方に根拠があるか

キャンペーンは「予算や地域などの設定を使い分けたいとき」に分けるのが基本です。担当者に「なぜこのCPNを分けているのか」と聞いて、すぐに答えが返ってくるかを確認しましょう。

理由なく細かく分けすぎると、予算やデータがCPNごとに分散します。自動入札が学習に使えるデータも減り、最適化が進みにくくなります。逆に、目的の違う広告を1つのCPNにまとめている場合も、予算配分を調整できません。

こうした質問にあいまいな答えしか返ってこない場合は、代理店の乗り換えを検討すべきサインかもしれません。

CPNと広告指標に関するよくある質問

CPNとCPAの違いは何ですか?

キャンペーンの意味で使うCPNは広告の管理単位を指し、指標ではない点が大きな違いです。一方のCPAは、成果1件あたりのコストを示す指標です。Cost per New Nameの意味で使う場合は、分母が「新規リード」か「設定した成果」かという点で異なります。

広告のCPMとは何の略ですか?

CPMは「Cost Per Mille」の略です。Milleはラテン語で1,000を意味し、広告が1,000回表示されるごとのコストを表します。ディスプレイ広告や動画広告など、認知目的の広告でよく使われます。

広告でCPRとは何ですか?

一般的には「Cost Per Response」の略で、資料請求や問い合わせなどの反応1件あたりのコストのことです。Meta広告の「結果の単価(Cost per result)」を指して使われる場合もあります。

マーケティング用語の「CP」とは何ですか?

CPM・CPC・CPAなどの「CP」は「Cost Per(〜あたりのコスト)」の略です。一方で「CP」単体で書かれている場合は、キャンペーンの略として使われることもあります。前後の文脈で判断しましょう。

まとめ|CPNは文脈で意味を見分けて、正しく読み解こう

本記事のポイントを整理します。

略語の意味がわかれば、レポートの数字は格段に読みやすくなります。それでも「この数字が良いのか悪いのか判断できない」と感じたら、第三者の視点で確認してもらうのが近道です。

ClimbUp Agencyでは、完全無料のアカウント診断を実施しています。キャンペーン構成・入札戦略・キーワード設計など50項目以上をチェックし、15ページ以上の診断書(PDF)で改善施策をご提案します。運用者1人あたりの担当を最大4社に絞っている理由など、サービスの詳細は資料請求からご確認いただけます。

濱口 侑生

新卒で都内の大手Web広告代理店に入社し、運用コンサルタントとしてリスティング広告やMeta広告に従事。月間数千万円から2.5億円規模の大型予算案件を担当し、美容クリニック、不動産、旅行など幅広い業界で成果改善を実現。 「広告主への圧倒的なコミットメント」を追求するため、ClimbupAgency株式会社を創業。運用者一人の担当社数を最大4社に制限し、管理画面上の数値に閉じないマーケティング戦略立案から、タグ設計、LPOまで一気通貫で支援している。ビジョンは「共に歩み、共に登る。」。

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リスティング広告のアカウント構成|分ける基準4つとテンプレート・NG例7選【2026年版】

公開日: 2026.05.21 更新日: 2026.10.20 濱口 侑生

「リスティング広告を運用しているけれど、アカウント構成がこれで合っているのかわからない」
「代理店に任せているが、構成の良し悪しを自分では判断できない」

こうした不安を感じている方は少なくありません。

結論から言うと、2026年のアカウント構成の正解は「分ける理由がない限りまとめる」です。キャンペーンを分けてよいのは、予算・入札戦略・配信条件・成果水準のどれかが違うときだけ。それ以外の細分化は、自動入札の学習データを薄めるだけです。

本記事では、以下の内容を解説します。

ClimbUp Agencyの代表は、大手Web広告代理店で月額数千万円〜2.5億円規模のアカウントを運用してきました。現在は中小企業のリプレイス案件を中心に、構成の見直しから成果改善まで一貫して支援しています。

自社のアカウント構成に不安がある方は、ClimbUp Agencyの完全無料アカウント診断もご活用ください。独自の診断書(15ページ以上のPDF)で、改善施策を最短1営業日でお届けします。

リスティング広告のアカウント構成とは?4つの階層と役割

リスティング広告のアカウント構成とは、広告配信を管理するための階層設計のことです。Google広告・LINEヤフー広告(旧Yahoo!広告)ともに、基本は以下の4階層で成り立っています。

階層役割主な設定項目
アカウント最上位の管理単位ログインユーザー、支払い方法
キャンペーン予算と配信条件の単位日予算、入札戦略、配信地域、ネットワーク
広告グループテーマごとのまとまりキーワード、広告、入札単価
キーワード・広告ユーザーに直接届く部分マッチタイプ、広告文、最終ページURL

パソコンのフォルダ構造をイメージするとわかりやすいでしょう。1台のPC(アカウント)の中にフォルダ(キャンペーン)があり、その中にサブフォルダ(広告グループ)が入っている構造です。

キャンペーン設定(予算、ターゲット地域設定など)を使い分ける必要がある場合は、キャンペーンを分けます。

Google 広告ヘルプ「広告グループでアカウントを整理する」

Google自身が、キャンペーンは「設定を使い分けるための単位」だと説明しています。この前提を押さえたうえで、各階層の役割を見ていきましょう。

キャンペーンは「予算と配信条件の箱」

アカウントは1企業につき1つが基本です。設定できるのはログインユーザーや支払い方法など、管理上の項目に限られます。

運用で重要なのはキャンペーンです。キャンペーン単位で決められるのは、主に以下の項目です。

つまり「予算を分けたい」「配信条件を変えたい」場面でだけ、キャンペーンを分ける。これが設計の基本原則です。

広告グループは「同じ広告文で訴求できるキーワードの集まり」

広告グループは、キーワードと広告をセットにする単位です。同じ広告グループ内のキーワードには、同じ広告が表示されます。

そのため、検索意図が違うキーワードを混ぜると、広告文とのズレが生まれます。結果として、クリック率と広告ランクの低下を招きかねません。

設計原則は「同じ広告文とリンク先で自然に訴求できるキーワード同士をまとめる」ことです。Googleも、サイト内のページやカテゴリに合わせて広告グループを作ることを勧めています。

なお、広告の関連性は品質スコアの3要素の1つです。ただし品質スコア自体はオークションに使われない「診断ツール」です。詳しくは品質スコアの仕組みと改善の優先順位で解説しています。

アカウント構成が成果を左右する3つの理由

アカウント構成は、成果の根幹を決める要素です。理由は3つあります。

  1. 予算配分の効率が変わる。構成が適切なら、成果の出るキーワード群に予算を集中できる
  2. 自動入札の精度が変わる。細かく分けすぎると各キャンペーンのCVが不足し、学習が進まない
  3. 改善のスピードが変わる。シンプルな構成なら、成果が悪化したときに原因をすぐ特定できる

特に2つめが重要です。今のGoogle広告は、自動入札とAIによる拡張が前提の媒体になっています。構成の良し悪しは、そのままAIに渡せるデータの質と量の差になります。

アカウント構成の原則は「シンプル化」|キャンペーンを分けるべき4つの基準

成果が出るアカウント構成の原則は「不要な細分化をしない」ことです。ただし「何でも1つにまとめればいい」わけではありません。分けるべき場面は、以下の4つに限られます。

分ける基準具体例
①予算を個別に管理したい指名KWと一般KWで予算比率を固定したい
②入札戦略を変えたい問い合わせは目標CPA、ECは目標ROASで最適化したい
③配信条件が違う店舗ごとに配信地域が違う、営業時間だけ配信したい
④成果水準が大きく違う許容CPAが5,000円の商材と50,000円の商材がある

この4つに当てはまらないのに分けているなら、統合を検討しましょう。逆に当てはまるのに1つにまとめているなら、分割が必要です。

Hagakure・六連とは?Google・Yahoo!がそろってシンプル化を推奨

アカウント構成を調べると必ず目にするのが「Hagakure(葉隠れ)」です。Googleが推奨してきた、キャンペーンと広告グループを極力シンプルにする設計の考え方を指します。

Googleはその後も、データを集めたHagakure構造を土台にした発展形を打ち出してきました。

名称考え方
Hagakure構成をシンプルにし、学習データを集約する土台
GORINHagakureの上で、自動化の設定と見るべき指標をまとめたもの
3Aオーディエンス・自動化・アトリビューションの3つで機械学習を活かす
MUGEN機械学習による最適化に、配信対象の拡大を組み合わせる

LINEヤフー広告にも「六連」という推奨運用手法があります。最初のステップ「基盤構築」で、不要なキャンペーンや広告グループの分割をしないよう求めています。2024年には発展版の「六連プラス」も公開されました。

推奨運用「六連」のアドバンスト版が登場!「六連プラス」とは?

LINEヤフー for Business

名称は違っても、両媒体の方向性は同じです。「データを集約できるシンプルな構造」を先に作ることが、すべての自動化の前提になっています。

「30件CVがないと自動入札は使えない」は誤解

アカウント構成の記事でよく見るのが「キャンペーンあたり月30件のCVが必要」という説明です。しかしGoogleの原文は、少し意味が違います。

評価の際は、過去 30 日間のパフォーマンスを測定し、少なくとも 30 件のコンバージョンを含めることをおすすめします。

Google 広告ヘルプ「目標コンバージョン単価(tCPA)について」

30件は「入札戦略の成果を評価するときのサンプル数の目安」です。使うための条件ではありません。

とはいえ、CVが少ないほど学習が不安定になるのは事実です。だからこそ、キャンペーンを分けすぎず、1つの入札戦略にCVを集める構成が効いてきます。

【テンプレート】そのまま使えるアカウント構成の例

ここまでの原則を、具体的な構成に落とし込みます。代表的な2つの型を紹介するので、自社に近い方をベースにしてください。

型①BtoB・リード獲得型は「指名」と「一般」の2キャンペーンから始める

サービスが1つで配信地域も全国なら、キャンペーンは2つで十分です。例として、勤怠管理システムを販売する企業の構成を示します。

キャンペーン広告グループキーワード例
指名社名・サービス名サービス名、サービス名 料金
一般サービス直接勤怠管理システム、勤怠管理 クラウド
一般比較・検討勤怠管理システム 比較、勤怠管理 おすすめ
一般課題打刻 ミス 対策、残業 管理 方法

指名を分けるのは、基準①の「予算を個別に管理したい」に当たるからです。一般キャンペーンの中は、検討度の違いで広告グループを分けます。検討度が違うと、響く広告文とリンク先が変わるためです。

キーワードの洗い出し方はリスティング広告のキーワード選定6ステップで詳しく解説しています。

型②EC・複数カテゴリ型は「成果水準」でキャンペーンを分ける

商品カテゴリが複数あるECでは、カテゴリの数だけキャンペーンを作りがちです。しかし分けるべきかどうかは、カテゴリ名ではなく目標ROASの違いで判断します。

キャンペーン分ける理由広告グループ
指名基準①予算を個別管理ショップ名
高粗利カテゴリ基準④目標ROASが低くても利益が出るカテゴリA、カテゴリB
低粗利カテゴリ基準④高い目標ROASが必要カテゴリC、カテゴリD

粗利率が同じカテゴリ同士は、1つのキャンペーンにまとめます。その中で、カテゴリ別の広告グループとリンク先を用意すれば十分です。

ゼロから作る場合の設計手順は5ステップ

テンプレートを自社用に組み立てるときは、以下の順番で進めます。

ステップやること
Step 1CVの定義と許容CPA(または目標ROAS)を決める
Step 2キーワードを洗い出し、検索意図でグルーピングする
Step 3同じ広告文とリンク先で訴求できる単位で広告グループを作る
Step 44つの基準に当てはまる場合だけ、キャンペーンを分ける
Step 5広告グループごとにレスポンシブ検索広告とリンク先を設定する

ポイントは、Step 1でゴールを先に決めることです。許容CPAが決まっていれば、Step 4で「分けるべきか」を迷わずに判断できます。

広告文の作り方はレスポンシブ広告の運用のコツ、リンク先の改善はリスティング広告のLPの作り方もあわせてご覧ください。

NGなアカウント構成7選|よくある失敗と正しい直し方

ClimbUp Agencyがリプレイス案件で引き継ぐアカウントには、共通する失敗があります。代表的な7つを「NG例→正しい例」で整理しました。

NG構成何が起きるか正しい直し方
①1キーワード1広告グループデータが分散し学習が進まない検索意図が近いKWをテーマ単位でまとめる
②マッチタイプ別に分ける同じ検索でデータが割れる1つの広告グループに同居させる
③デバイス別に分ける同じKWの学習が3分割される1キャンペーンにまとめ、自動入札に任せる
④指名と一般の混在予算が指名に吸われる指名キャンペーンを分離する
⑤同じKWを重複登録どの広告グループで出るか管理できない1つの広告グループに集約する
⑥予算不足のキャンペーン乱立どれも日予算で配信が止まる統合して1つに予算を寄せる
⑦1年以上見直していない商材や媒体仕様とズレる四半期に1回は構成を点検する

特に影響が大きいものを、順に詳しく解説します。

NG①②1キーワード1広告グループ・マッチタイプ別の分割は今すぐ統合する

かつて主流だった「1キーワード1広告グループ(SKAG)」が、そのまま残っているケースです。キーワードが100個あれば、広告グループも100個になります。

同じ理由で、マッチタイプごとに広告グループを分けるのもNGです。同じ検索語句のデータが複数の広告グループに割れてしまいます。

よく似たキーワードが重複している場合について、Googleは次のように説明しています。「広告ランクの高い方のキーワードが使用されます」(Google 広告ヘルプ「キーワードのマッチタイプについて」)。

分けても、どちらで配信されるかはGoogleが決めます。分けるメリットはほとんど残っていません。マッチタイプの使い分けは完全一致とフレーズ一致・インテントマッチの違いで解説しています。

NG④指名と一般を混ぜると、新規顧客への予算が消える

指名キーワードはクリック単価が安く、CVRも高いのが特徴です。一般キーワードと同じキャンペーンにすると、自動入札は効率のよい指名に配信を寄せます。

その結果、管理画面上のCPAはよく見えます。しかし実際には、もともと自社を知っている人のCVが増えただけ。新規顧客の獲得は止まっています。最低でも「指名」と「一般」のキャンペーンは分けてください。

NG⑥予算の少ないキャンペーンを並べても、どれも育たない

ClimbUp Agencyが引き継いだアカウントの中には、月50万円の予算にキャンペーンが20個以上あったケースがあります。各キャンペーンの月間CVは0〜1件。自動入札がまったく学習できない状態でした。

この状態は、インプレッションシェア損失率(予算)を見ると一目でわかります。複数のキャンペーンで予算による損失が出ているなら、統合のサインです。確認方法はインプレッションシェアの目安と改善方法をご覧ください。

NG⑦構成は「作って終わり」ではなく四半期ごとに点検する

商品ラインナップの変更や、競合の入札強化は日常的に起こります。Google広告の仕様も毎年のように変わります。一度作った構成を1年以上放置するのは危険です。

ClimbUp Agencyでは、構成変更を含むすべての施策を「変更履歴PDCAシート」に記録しています。シートはクライアントと共有するため、広告主の社内にもナレッジが残る仕組みです。

2026年のアカウント構成|AI Max・P-MAXとの棲み分けが新しい論点

2026年のアカウント構成で、従来の記事が触れていない論点が2つあります。

どちらも「AIが最適化しやすい構造を、人間がどう設計するか」という問題です。

AI Maxは新規の検索キャンペーンで最初からオンになっている

AI Max(検索キャンペーン向けAI最大化設定)は、新しいキャンペーンの種類ではありません。既存の検索キャンペーンに重ねる機能です。主な機能は以下の3つです。

新しい検索キャンペーンでは、AI 最大化設定の機能がデフォルトで有効になっています。

Google 広告ヘルプ「検索キャンペーン向け AI 最大化設定を設定する」

ここが構成上の落とし穴です。最終ページURLの拡張がオンだと、広告グループで意図したリンク先以外にも誘導されます。「広告グループ=リンク先」という前提で作った構成が、知らないうちに崩れるのです。

新しく検索キャンペーンを作ったら、AI Maxの設定を必ず確認してください。使う場合は、URLの除外やブランドの除外で配信範囲を制御できます。

P-MAXと併用するなら、守りたいキーワードは完全一致で持つ

P-MAXと検索キャンペーンを併用すると、同じ検索にどちらが配信されるかが問題になります。Googleの答えは明確です。

検索語句が完全一致キーワードと一致する場合は、完全一致キーワードを含む検索キャンペーンによる配信が P-MAX よりも優先されます。検索テーマは、フレーズ一致キーワードやインテント マッチ キーワードと同じ優先順位になります。

Google 広告ヘルプ「P-MAX キャンペーンについて」

つまり、フレーズ一致やインテントマッチのキーワードは、P-MAXに配信を取られかねません。指名キーワードや主力のキーワードなど、検索キャンペーンで確実に拾いたい語句は完全一致でも登録しておきましょう。

逆にP-MAX側で拾わせたくない語句は、P-MAXの除外キーワードで外せます。キャンペーン単位の除外や除外キーワードリストに対応しています(Google 広告ヘルプ「P-MAX キャンペーンの除外キーワード」)。除外の考え方は除外キーワードのマッチタイプで解説しています。

代理店のアカウント構成を評価する5つのチェックポイント

代理店に運用を任せている場合、構成の妥当性を広告主自身が判断できることが重要です。管理画面を見なくても、以下の5つを質問するだけで良し悪しが見えてきます。

#チェック項目代理店への質問
①キャンペーン数は適切か「各キャンペーンを分けている理由は何ですか?」
②広告グループの分け方に意図があるか「広告グループはどの基準で分けていますか?」
③データが分散しすぎていないか「キャンペーンごとの月間CV数を教えてください」
④AI Max・P-MAXを管理できているか「最終ページURLの拡張と、P-MAXとの重複はどう管理していますか?」
⑤定期的に見直しているか「直近の構成変更はいつ、何を変えましたか?」

判断の目安も押さえておきましょう。

1つでも当てはまるなら、構成の見直しを依頼しましょう。アカウント構成は「戦略そのもの」です。意図を説明できない構成は、戦略がないのと同じだからです。

代理店の対応そのものに不安がある場合は、代理店を乗り換えるべき判断サインも参考にしてください。

「代理店に質問する前に、まず客観的な評価が欲しい」という方は、ClimbUp Agencyの完全無料アカウント診断をご活用ください。上記5項目を含め、15ページ以上のPDFで構成の課題と改善策をご提案します。

アカウント構成に関するよくある質問

リスティング広告のアカウント構造は?

「アカウント→キャンペーン→広告グループ→キーワード・広告」の4階層です。Google広告・LINEヤフー広告とも同じです。キャンペーンで予算と配信条件を、広告グループでキーワードと広告の組み合わせを管理します。

ディスプレイ広告のアカウント構成は?

階層は検索広告と同じですが、キャンペーンは検索広告と分けるのが基本です。成果水準や入札の考え方が大きく違うためです。広告グループは、キーワードではなくターゲティング(オーディエンスや配信面)の単位で分けます。

キャンペーンはいくつが適正ですか?

決まった数はありません。判断基準は「分ける理由があるか」と「各キャンペーンに十分なCVが集まるか」の2つです。1サービスを全国に配信するなら、指名と一般の2つから始めるのが目安です。

構成を大きく変えると成果が落ちますか?

一時的に不安定になることがあります。キャンペーンを作り直すと、自動入札の学習がやり直しになるためです。統合は一度に全部ではなく、影響の小さいキャンペーンから段階的に進めるのが安全です。

まとめ|アカウント構成は「分ける理由がない限りまとめる」

本記事の要点を整理します。

まずは本記事の5つのチェックポイントで、自社のアカウント構成を確認してみてください。成果の数字から原因を探る方法はリスティング広告の分析方法、CPAの改善はCPAを下げる7つの打ち手で解説しています。

「今の構成が本当に最適なのか」「どこを直せば成果が出るのか」。これを客観的に把握したい方は、ClimbUp Agencyの完全無料アカウント診断をご活用ください。独自の診断書(15ページ以上のPDF)で、構成を含めた改善施策を最短1営業日でご提案します。

なお、ClimbUp Agencyの広告運用代行は運用手数料20%です。クリエイティブ制作・GA分析・LPO・タグ設定・戦略立案まで、基本料金内で対応しています。ただし現在は月額100万円を目安とした広告予算の方を対象としています。この規模に満たない場合は、本記事の内容をもとにインハウスで改善を進めてください。無料診断だけのご利用でも構いません。実際の改善内容は支援実績でご確認いただけます。

サービス内容・料金・実績をまとめた資料も無料でお送りしています。広告運用の改善を検討中の方は、資料請求からお気軽にどうぞ。

濱口 侑生

新卒で都内の大手Web広告代理店に入社し、運用コンサルタントとしてリスティング広告やMeta広告に従事。月間数千万円から2.5億円規模の大型予算案件を担当し、美容クリニック、不動産、旅行など幅広い業界で成果改善を実現。 「広告主への圧倒的なコミットメント」を追求するため、ClimbupAgency株式会社を創業。運用者一人の担当社数を最大4社に制限し、管理画面上の数値に閉じないマーケティング戦略立案から、タグ設計、LPOまで一気通貫で支援している。ビジョンは「共に歩み、共に登る。」。

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リスティング広告の広告文の作り方|クリック率を上げる7つのコツと業種別例文【2026年版】

公開日: 2026.05.21 更新日: 2026.10.20 濱口 侑生

「広告文を何パターンも試したのに、クリック率が上がらない」
「そもそも、何を書けば成果が出るのかわからない」

リスティング広告を運用する中で、こうした悩みを抱えている方は少なくありません。

結論から言えば、広告文はセンスではなく型で作れるものです。書き方の型を押さえて改善サイクルを回せば、クリック率は着実に伸ばせます。

本記事では、以下の内容を順に解説します。

2026年現在、Google広告はAIによる自動最適化が進み、広告文そのものをAIが生成する機能まで登場しました。だからこそ「人間が設計すべき部分」を理解しているかどうかで、成果に大きな差が開いています。

ClimbUp Agencyでは、大手広告代理店で大型予算の運用を経験したメンバーが、中小企業の広告運用を支援しています。現場の知見をもとにした、教科書にとどまらない実務視点の解説です。

なお、自社の広告文が最適かどうか不安な方は、ClimbUp Agencyの無料アカウント診断もご活用ください。広告クリエイティブを含む50項目以上を分析し、15ページ以上の診断書(PDF)で改善施策をご提案します。

広告文とは?リスティング広告における役割と文字数ルール

広告文とは、検索結果に表示されるテキスト広告の「見出し」「説明文」「パス」のことです。リスティング広告の成果を左右する最重要要素といえます。

検索結果画面でユーザーが最初に目にするのは、画像ではなくテキストの広告文です。ここで「自分に関係がある情報だ」と感じてもらえるかどうかで、クリックされるかが決まります。

本章では、以下の3点を解説します。

項目概要
広告文の構成要素見出し・説明文・表示URL・パス+アセット
文字数ルール見出しは半角30文字、説明文は半角90文字まで
広告文が重要な理由広告ランクと品質スコアを通じてCPCに影響する

それぞれ順に見ていきましょう。

広告文は「見出し・説明文・表示URL・パス」の4要素でできている

リスティング広告の広告文は、4つの要素で構成されています。

パスは、たとえば「example.com/広告運用/無料診断」のように設定します。実際のURL構造と一致している必要はありません。遷移先の中身を短く予告する場所として使いましょう。

この4要素に加えて、サイトリンクやコールアウトなどのアセット(旧称:広告表示オプション)も広告の一部として表示されます。2022年に名称が変わっているので、管理画面の表記と混同しないよう注意してください。

文字数ルール|見出しは半角30文字・説明文は半角90文字まで

現在の検索広告は、レスポンシブ検索広告(RSA)が標準フォーマットです。Google広告の入稿規定は以下のとおりです。

要素上限文字数登録できる数一度に表示される数
見出し半角30文字(全角15文字)最大15本最大3本
説明文半角90文字(全角45文字)最大4本最大2本
パス半角15文字(全角7文字)2つ2つ

全角文字は半角2文字分として数えます。日本語の見出しなら、実質15文字が上限です。

Google広告の公式ヘルプには、表示についてこう書かれています。

2 つ目の広告見出し、3 つ目の広告見出し、2 つ目の説明文の項目は、広告に必ず表示されるとは限りません。

Google 広告ヘルプ「レスポンシブ検索広告について」

つまり、どの見出しが1本だけで表示されても意味が通じるように書く必要があります。これが旧来のテキスト広告との大きな違いです。

LINEヤフー広告(旧Yahoo!広告)のレスポンシブ検索広告も、見出し15本・説明文4本まで登録できる点は同じです。ただし記号の扱いなど細かな入稿規定は媒体ごとに異なります。入稿前にLINEヤフー広告ヘルプ「レスポンシブ検索広告」で確認してください。

広告文が成果を左右する理由|広告ランクと品質スコアへの影響

広告文が重要な理由は、掲載順位とクリック単価(CPC)を決める「広告ランク」に関わるからです。

かつては「広告ランク=入札単価×品質スコア」という式で説明されていました。しかし現在のGoogle公式の説明は異なります。広告ランクは、以下の6要素で決まります。

  1. 入札単価
  2. 広告とランディングページの品質
  3. 広告ランクの下限値
  4. オークションにおける競争力
  5. ユーザーが検索に至った背景(コンテキスト)
  6. 広告アセットやその他の広告フォーマットの効果

出典:Google 広告ヘルプ「広告ランクについて」

広告文が直接効くのは、2番目の「広告とランディングページの品質」と、6番目の「アセットの効果」です。

よく混同されるのが品質スコアです。Googleは、品質スコアそのものはオークションに使っていないと明言しています。

品質スコアは、広告オークションにおける評価材料にはなっていません。あくまで診断ツールとして

Google 広告ヘルプ「品質スコアについて」

とはいえ、品質スコアの3要素は広告の品質を測る物差しとして役立ちます。3要素のうち、広告文が直接関わるのは次の2つです。

広告文の質が上がれば、同じ入札単価でも上位に表示されやすくなります。逆に広告文が弱いと、入札単価を上げても順位が上がらないケースが生じます。

広告ランクの仕組みは広告ランクの上げ方|Google公式の最新6要素で詳しく解説しています。品質スコアの確認方法は品質スコアとは?仕組み・確認方法・改善の優先順位をご覧ください。

広告文の作り方|成果を出すための5ステップ

広告文はセンスではなく手順で作るもの。以下の5ステップで進めれば、初めてでも成果につながる広告文を作成できます。

ステップ概要
① 検索意図を把握する誰が・何を求めて検索しているかを明確にする
② 訴求軸を洗い出す自社の強み×ユーザーの課題で訴求ポイントを設計
③ 見出しを作成するKWを前半に置き、1本ずつ独立して意味が通じる形に
④ 説明文を作成する見出しの補足+行動喚起(CTA)
⑤ アセットを設定するサイトリンク・コールアウト等で情報量を増やす

各ステップのポイントは以下のとおりです。

ステップ①|検索キーワードから「誰が何を求めているか」を読む

広告文を書く前に最も重要なのは、「誰に向けて書くのか」を明確にすることです。

同じ「リスティング広告」を含むKWでも、検索する人の状況は異なります。

状況が違えば、広告文で訴求すべき内容もまったく変わります。そのため広告グループは検索意図ごとに分けておくのが前提です。意図の異なるKWが1つの広告グループに混ざっていると、どんな広告文を書いても誰かにとってズレた広告になります。

KWの洗い出し方はリスティング広告のキーワード選定|6ステップの手順で解説しています。広告グループの分け方はリスティング広告のアカウント構成が参考になります。

ステップ②|訴求軸は「価格・実績・速度・専門性」の4軸で棚卸しする

検索意図を把握したら、次は「何を伝えるか」を決めます。自社の強みとユーザーの課題を掛け合わせて、訴求軸を整理しましょう。

訴求軸表現の例刺さりやすいユーザー
価格初期費用0円/月額○円〜/送料無料複数社を比較している人
実績導入○社/継続率○%/創業○年失敗したくない人
速度最短即日対応/申込から○日で開始急いでいる人
専門性○○業界特化/有資格者が担当自分の業界に詳しい相手を探す人

この中から、競合の広告文にはない自社独自の軸を見つけることが差別化の鍵です。実際に検索して、競合が何を打ち出しているかを先に確認しておきましょう。

RSAの見出しは最大15本。4軸それぞれで3〜4本ずつ書けば、自然と15本がそろいます。

ステップ③|見出しはKWを前半に置き、1本で意味が通じる形にする

見出しは広告文の中で最も目立つ部分です。検索KWを見出しの前半(左側)に置き、残りで訴求ポイントを伝えます。

たとえばKWが「経費精算 システム」なら、見出しは以下のようになります。

RSAでは見出しの組み合わせ順をAIが決めます。そのため「見出し1とつなげて読むと意味が通じる」書き方は避けてください。どの1本が単独で表示されても成立することが条件です。

ステップ④|説明文は「見出しの補足+行動喚起」で締める

説明文の役割は、見出しで興味を持ったユーザーの背中を押すことです。

サービスのベネフィットを補足し、末尾に「まずは無料相談」「資料請求はこちら」などの行動喚起(CTA)を入れます。見出しで伝えきれなかった根拠や条件を書く場所だと考えると、内容が重複しません。

ステップ⑤|アセットは必ず設定して広告の面積を広げる

サイトリンク・コールアウト・構造化スニペットなどのアセットは、必ず設定してください。

前述のとおり、アセットの効果は広告ランクの6要素の1つです。設定するだけで広告の表示面積が広がり、見出しと説明文だけでは伝えきれない情報を補えます。

広告文のクリック率を上げるコツ7選

ここからは、クリック率を上げるための具体的なコツを7つ紹介します。

コツ概要
① 検索KWを見出し前半に含める関連性を高めてCTRを上げる
② 数字で具体化する説得力と信頼感を高める
③ ターゲットを明記する無関係なクリックを減らす
④ 限定性・緊急性を入れる今すぐ行動する理由をつくる
⑤ 競合にない強みを入れる並んだ広告の中で選ばれる
⑥ 見出しと説明文の役割を分ける情報の重複を避ける
⑦ LPとの一貫性を保つクリック後の離脱を防ぐ

それぞれ具体例とともに解説します。

コツ①〜③|KW・数字・ターゲットの3つが基本にして最大の効果

① 検索KWを見出し前半に含める

ユーザーは検索結果を流し読みしています。見出しの冒頭に検索KWが入っていると、「自分に関係のある広告だ」と瞬時に判断できます。

② 数字で具体化する

「多くの企業が導入」より「導入○○社」と書く方が説得力があります。価格・実績・期間など、具体的な数字を入れると信頼感が高まります。

ただし、数字には必ず根拠が必要です。根拠のない数字は景品表示法に抵触するおそれがあります。詳しくは審査で落ちないためのNG表現で解説します。

③ ターゲットを明記して無関係なクリックを減らす

「中小企業向け」「法人専用」などとターゲットを明記すると、対象外のユーザーによるクリックを減らせます。クリック課金のリスティング広告では、不要なクリックの削減が費用対効果の改善に直結します。

コツ④〜⑤|限定性と独自の強みで競合の広告に勝つ

④ 限定性・緊急性を入れる

「今月末まで」「先着50社」「初回無料」など、今すぐ行動すべき理由を示すとクリックを後押しできます。

ただし、架空の限定性は信頼を損ないます。実際に期限や定員がある場合に限り、正確に記載してください。期限を過ぎた広告文を放置しないよう、終了日の管理も忘れずに行いましょう。

⑤ 競合にない自社独自の強みを入れる

検索結果には複数の広告が並びます。その中で選ばれるには、競合の広告文にはない訴求ポイントが必要です。

効果的なのは、実績の数字と限定性を1本の見出しに組み合わせる書き方です。「導入○社|初回診断無料」のように書くと、信頼と行動理由を同時に伝えられます。

コツ⑥〜⑦|見出しと説明文の役割分担とLPとの一貫性が成果を分ける

⑥ 見出しと説明文の役割を分ける

見出しと説明文で同じ内容を繰り返すのは、限られた文字数の無駄遣いです。

役割分担を意識するだけで、広告全体で伝えられる情報量が大きく増えます。

⑦ LPとの一貫性を保つ

広告文で「無料診断」と訴求しているのに、クリック先のLPに無料診断の案内がない。こうした不一致は、ユーザーの即離脱を招きます。

広告文で約束した内容は、LPのファーストビュー(スクロールせずに見える範囲)で必ず裏付けてください。広告文とLPの一貫性は、広告ランクの「広告とランディングページの品質」にも関わります。

LPの作り方と改善手順は、リスティング広告のLPとは?作り方・改善手順・制作費用の相場で解説しています。

【業種別】広告文の例文テンプレート

コツを理解しても、いざ書き出すと手が止まることは少なくありません。ここでは業種別の例文テンプレートを紹介します。

例文中の数字や社名は、すべて説明用の架空のものです。実際に使う際は、自社で根拠を示せる数字に置き換えてください。

BtoBサービス(SaaS・コンサル等)の広告文例

見出し例:

説明文例:

BtoB特有の広告運用のポイントは、BtoBリスティング広告で成果を出す全手法でまとめています。

EC・物販の広告文例

見出し例:

説明文例:

士業・専門サービスの広告文例

見出し例:

説明文例:

士業は業界ごとに広告規制があります。税理士の場合は税理士の広告規制|禁止6類型と表示NG事項を確認してから広告文を作りましょう。

いずれの業種でも、「KWを見出し前半に」「数字で具体化」「CTAを説明文末尾に」という基本は共通です。

審査で落ちない広告文のNG表現|景品表示法・記号・商標のルール

どれだけ魅力的な広告文も、審査で不承認になれば配信されません。法令違反になれば、行政処分のリスクまで負うことになります。

広告文で特に注意すべきルールは、以下の4つです。

ルールNGになりやすい例
景品表示法(No.1・最上級表現)根拠のない「満足度No.1」「業界最安」
記号・句読点(媒体ポリシー)「今すぐ!!」のような記号の連続使用
業界ごとの法規制医療・健康食品・化粧品・士業などの効能や実績の表現
商標他社の商標を広告文に使う

「No.1」「最安」は合理的な根拠がなければ使えない

「顧客満足度No.1」「業界最安値」などの表現は、景品表示法の不当表示にあたるおそれがあります。

消費者庁は2024年9月26日に「No.1表示に関する実態調査報告書」を公表しました。この報告書では、No.1表示に合理的な根拠があるといえる条件として、次の2点が示されています。

出典:消費者庁「No.1表示に関する実態調査報告書」(令和6年9月26日)

特に「満足度」のような主観的な評価のNo.1は厳しく見られます。比較対象の選び方、調査対象者の選び方、調査方法の公平性まで問われます。

調査会社に依頼して取得したNo.1表示でも、調査の中身を説明できなければ根拠になりません。広告文に入れる前に、調査の条件を自社で把握しておきましょう。

記号の連続使用や目立たせるための記号は不承認になる

Google広告のポリシーでは、人目を引くことだけを目的とした記号の使い方が禁止されています。代表的なNG例は以下のとおりです。

出典:Google 広告ポリシー ヘルプ「句読点と記号」

「【】」や「|」で区切るのは一般的な使い方で、問題になりにくい表記です。記号は「読みやすくするため」に使い、「目立たせるため」には使わないと覚えておきましょう。

LINEヤフー広告にも独自の記号ルールがあります。両媒体に同じ広告文を入稿する場合は、LINEヤフー広告ヘルプの入稿規定もあわせて確認してください。

医療・健康食品・士業などは業界の法規制が上乗せされる

業種によっては、景品表示法に加えて業界ごとの法規制がかかります。

これらの業種では、媒体の審査を通っても法令違反になるケースがあります。「審査に通った=問題ない」ではない点に注意してください。

他社の商標は広告文に使うと制限される場合がある

競合他社の社名やサービス名を広告文に入れると、商標権者からの申し立てにより広告が制限されることがあります。

比較訴求をしたい場合でも、他社の商標を広告文に直接書くのは避けましょう。詳細はGoogle 広告ポリシー ヘルプ「商標」で確認できます。

レスポンシブ検索広告(RSA)とAIの時代の広告文運用|人間がやるべきこと

2026年の広告文運用で押さえるべき変化は、次の3つです。

本章では、この3つの変化に対して人間がコントロールすべきポイントを整理します。

RSAは最大15見出し×4説明文をAIが組み合わせる仕組み

RSAでは、登録した複数の見出しと説明文をAIが自動で組み合わせて表示します。検索語句やデバイスなどに応じて、成果が出やすい組み合わせが選ばれる仕組みです。

従来の「見出しと説明文を固定した2パターンでABテスト」という手法は、そのままでは使えません。運用者の役割は、AIが選ぶための素材の質を担保することに変わりました。

RSAとディスプレイ向けのレスポンシブ広告の違いは、レスポンシブ広告とは?2種類の違い・運用のコツで解説しています。

RSAで人間がコントロールすべき3つのポイント

① 異なる訴求軸の見出しをそろえる

言い回しだけ変えた似た見出しを大量に登録しても、AIの最適化は機能しません。ステップ②で洗い出した価格・実績・速度・専門性など、切り口の違う見出しを用意しましょう。

② ピン留め(位置の固定)は必要な箇所だけにとどめる

RSAには、見出しや説明文の表示位置を固定する「ピン留め」機能があります。固定するほど組み合わせの選択肢が減り、RSAの利点が薄れます。

ピン留めを使うのは、必ず表示したい文言がある場合に限りましょう。たとえば法令上必要な注意書きや、指名KWでのブランド名などです。1つの位置に複数の見出しをピン留めすれば、固定しつつ選択肢も残せます。

③ 「広告の有効性」は目安として使い、成果はCTRとCVで判断する

Google広告の管理画面には「広告の有効性」という評価が表示されます。評価は「未完了」「低い」「平均的」「高い」「非常に高い」の5段階です。

見出しのバリエーション不足やKWの未使用を見つけるには便利な指標です。ただし、この評価はオークションには使われていません。

広告ランク、品質スコア、オークションでの落札の決定に使用されることはありません。

Google 広告ヘルプ「レスポンシブ検索広告に関する広告の有効性について」

評価を上げるためだけに、訴求の弱い見出しを数合わせで足すのは本末転倒です。有効性は「抜け漏れのチェック」に使い、最終的な判断はCTRとコンバージョンで行うのが正しい使い方です。

AI Maxの「テキストのカスタマイズ」はAIが広告文を自動生成する

Google広告の検索キャンペーン向けAI最大化設定(AI Max)には、「テキストのカスタマイズ」という機能があります。有効にすると、AIが見出しや説明文を生成し、登録済みのアセットと組み合わせて配信します。

Google広告ヘルプによると、生成の材料になるのは以下の情報です。

出典:Google 広告ヘルプ「検索キャンペーンのテキストのカスタマイズについて」

テキストのカスタマイズは、キャンペーン単位でオン・オフを切り替えられます。実務では、以下のような場合はオフにするか慎重に判断しましょう。

オンにする場合も、アセットの詳細レポートでAIが生成した広告文の中身を定期的に確認してください。LPの内容がそのまま広告文の材料になるため、LPを整えておくことが広告文の品質管理にもつながります。

ChatGPTなどの生成AIで広告文を作るときは「条件」を渡して人間が仕上げる

ChatGPTやGeminiなどの生成AIを使えば、見出し15本分のたたき台を短時間で作れます。ただし「広告文を作って」とだけ頼むと、どこかで見たような平凡な文ばかりになりがちです。

AIには、次の条件をセットで渡しましょう。

渡す条件書き方の例
商材とターゲット従業員50名以下の企業向けの勤怠管理システム
検索キーワード勤怠管理 システム 小規模
訴求軸と根拠価格:月額○円〜/実績:導入○社(自社データ)
文字数見出しは全角15文字以内で15本、説明文は全角45文字以内で4本
禁止事項No.1・最安などの最上級表現、根拠のない数字、記号の連続

生成された広告文は、必ず人間が以下の3点を確認してから入稿してください。

AIは「量を出す作業」を肩代わりしてくれます。一方で「何を訴求するか」と「事実かどうか」の判断は、いまも人間の仕事です。

広告文を改善しても成果が出ないときの原因と対処法

広告文を何度直しても成果が上がらない場合、原因は広告文以外にある可能性が高いです。広告文は、マーケティング施策全体の一部にすぎません。

見極めのポイントを3つ紹介します。

症状疑うべき原因
CTRは上がったがCVが増えないLP(ランディングページ)に課題がある
表示回数そのものが少ないキーワード設計・入札戦略に課題がある
CTRもCVRも悪いアカウント構造から見直しが必要

CTRは上がったのにCVが増えない → LPとの一貫性を疑う

広告文の改善でCTRが上がったのに、コンバージョンが増えない。この場合は、LPに原因がある可能性が高いです。

具体的には、以下の点をチェックしてください。

弊社が支援した株式会社TYシステムサービス様の事例では、「間違い流入」が課題でした。シャッターメーカーと間違えた電話や、対応エリア外からの相談が多かったのです。

そこでエリア設定を見直し、LPに「メーカーではありません」と明記しました。あわせてポップアップやボタンの文言も改善した結果、電話問い合わせから成約見込みにつながる率が約50%から70%に向上しています。

この事例が示すとおり、クリック後の体験まで設計しなければ成果は変わりません。広告文とLPは一体で設計・改善しましょう。

自社のCVRが業界平均と比べてどうかは、リスティング広告のコンバージョン率の平均|業界別一覧で確認できます。

表示回数が少ない → キーワードと入札戦略を見直す

そもそも広告の表示回数が少ない場合は、広告文を改善する以前の問題です。

考えられる原因は以下のとおりです。

検索語句レポートを開き、想定しているユーザーの検索語句で広告が表示されているかを確認してください。マッチタイプの使い分けは完全一致とは?フレーズ一致・インテントマッチとの違いで詳しく解説しています。

CTRもCVRも悪い → アカウント構造から見直す

CTRもCVRも低く、改善の糸口が見えない場合は、アカウント構造自体に問題がある可能性があります。

こうした構造的な課題は、広告文を何パターン試しても解決しません。どこから手をつけるべきかは、リスティング広告の分析方法の手順で切り分けられます。

自社で判断が難しい場合は、第三者の視点でアカウント全体を診断してもらうのが近道です。ClimbUp Agencyの無料アカウント診断では、アカウント構成・広告クリエイティブ・コンバージョン設定など50項目以上を分析します。15ページ以上の診断書(PDF)で改善施策をご提案し、費用は一切かかりません。

広告文に関するよくある質問

リスティング広告の広告文の文字数は?

Google広告のレスポンシブ検索広告では、見出しが半角30文字(全角15文字)、説明文が半角90文字(全角45文字)までです。見出しは最大15本、説明文は最大4本登録でき、一度に表示されるのは見出し最大3本・説明文最大2本です。詳しくは文字数ルールの表をご覧ください。

広告文に使ってはいけないNG表現は?

代表的なのは、根拠のない「No.1」「最安」などの最上級表現と、「!!」のような記号の連続使用です。前者は景品表示法、後者は媒体のポリシーに抵触します。医療・健康食品・化粧品などは、薬機法や医療広告ガイドラインの規制も上乗せされます。

Google広告の広告文とは何ですか?

Google検索の結果画面に表示されるテキスト広告のことです。現在の標準はレスポンシブ検索広告(RSA)です。見出しと説明文を複数登録すると、AIが検索語句に合わせて組み合わせを選んで表示します。

広告文はどのくらいの頻度で見直すべきですか?

変更直後は配信が安定しないため、評価できるだけの表示回数がたまるまで待つのが基本です。目安として、少なくとも2〜4週間はデータを見てから判断しましょう。キャンペーンの終了や価格改定など、内容が事実と合わなくなった場合はすぐに修正してください。

広告文に社名を入れるべきですか?

社名やサービス名で検索する指名KWの広告では、入れるべきです。公式の広告だと一目でわかり、クリック率が上がりやすくなります。一般KWの広告では、社名より訴求内容を優先し、15本のうち1〜2本に社名を入れる程度で十分です。

AIが作った広告文をそのまま使っても大丈夫ですか?

そのまま使うのはおすすめしません。生成AIは文字数を数え間違えたり、渡していない実績を作ってしまったりすることがあります。文字数・事実・法令の3点を人間が確認してから入稿してください。Google広告のテキストのカスタマイズを使う場合も、生成された広告文を定期的にチェックしましょう。

まとめ|広告文は「型」と「仕組み」で成果を出す

本記事のポイントを整理します。

まずは自社の広告文を7つのコツとNG表現のルールに照らして見直してみてください。それでも手応えがない場合は、広告文以外も含めたアカウント全体の最適化が必要かもしれません。

「今の広告文やアカウント設計は最適なのか」を客観的に知りたい方は、ClimbUpの完全無料アカウント診断をご活用ください。広告クリエイティブを含む50項目以上を分析し、15ページ以上の診断書(PDF)で改善施策をご提案します。

なお、ClimbUp Agencyの広告運用代行は運用手数料20%です。クリエイティブ制作・GA分析・LPO・タグ設定・戦略立案まで、基本料金内で対応しています。運用者1人あたりの担当は最大4社までに制限し、一社一社に深くコミットする体制です。

ただし現在は、月額100万円を目安とした広告予算の方を対象としています。この規模に満たない場合は、本記事の内容をもとにインハウスで改善を進めてください。無料診断だけのご利用でも構いません。実際の改善内容は支援実績でご確認いただけます。

サービス内容・料金・実績をまとめた資料も無料でお送りしています。広告運用の改善を検討中の方は、資料請求からお気軽にどうぞ。

濱口 侑生

新卒で都内の大手Web広告代理店に入社し、運用コンサルタントとしてリスティング広告やMeta広告に従事。月間数千万円から2.5億円規模の大型予算案件を担当し、美容クリニック、不動産、旅行など幅広い業界で成果改善を実現。 「広告主への圧倒的なコミットメント」を追求するため、ClimbupAgency株式会社を創業。運用者一人の担当社数を最大4社に制限し、管理画面上の数値に閉じないマーケティング戦略立案から、タグ設計、LPOまで一気通貫で支援している。ビジョンは「共に歩み、共に登る。」。

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不動産のリスティング広告で反響を増やす方法|費用相場とおとり広告リスクを解説

公開日: 2026.05.21 更新日: 2026.10.20 濱口 侑生

「ポータルサイトの掲載費は上がるのに、反響は頭打ち」。
「リスティング広告を出してみたが、成果が見えない」。

不動産会社のWeb集客担当者や経営者から、こうした声をよくいただきます。

結論から言えば、不動産とリスティング広告の相性は良好です。
ただし成果を分けるのは、広告管理画面の中ではなく「エリア設定」と「LPの物件情報の鮮度」という2点です。
この2つを外すと、予算が商圏外へ流れるだけでなく、法規制に触れるリスクまで背負うことになります。

本記事では、不動産業界でリスティング広告を反響につなげる方法を、現役の広告運用者の視点から解説します。
読み終えるころには、自社が次に何を直すべきかが具体的に決まっているはずです。

なお、現在の運用が最適化されているか客観的に確かめたい方は、完全無料のアカウント診断をご活用ください。
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不動産業界にリスティング広告が有効な3つの理由

不動産業界とリスティング広告は、構造的に相性の良い組み合わせです。
理由は次の3つに整理できます。

理由概要
「今すぐ探している」顕在層に届くエリア名×物件種別の検索が豊富で、成約に近いユーザーへ直接アプローチできる
高単価商材ゆえに広告費を回収しやすい仲介手数料・物件単価が高く、CPAが数万円でも十分にペイする
ポータルサイト依存から脱却できる自社サイトへの直接集客により、掲載費高騰のリスクを分散できる

それぞれ詳しく見ていきます。

検索キーワードにニーズが直接表れるため顕在層に届く

リスティング広告は、ユーザーが検索した語句に連動して表示される広告です。

「渋谷区 賃貸マンション」「横浜市 中古一戸建て」といった検索語には、購入・賃貸のニーズがそのまま表れています。
こうした語句で検索する人は、今まさに物件を探している顕在層です。

チラシや純広告のように「たまたま目に入った」のではありません。
自ら能動的に情報を探しているため、問い合わせにつながる確率が高くなります。

ターゲットの解像度を上げたい場合は、公的統計が役に立ちます。
国土交通省の令和6年度 住宅市場動向調査(2025年7月18日公表)によれば、分譲戸建住宅を取得した世帯の65.2%が子育て世帯でした。
分譲戸建を扱うなら、広告文とLPは子育て世帯の関心事に寄せるのが合理的だと分かります。

高単価商材なのでCPAが高くても費用対効果は合う

リスティング広告の費用対効果は、CPA(反響1件あたりの獲得コスト)と1件あたりの粗利の比較で決まります。

不動産取引は1件あたりの単価が大きいのが特徴です。
賃貸仲介でも仲介手数料は家賃の1ヶ月分が上限です。
売買仲介では400万円超の物件について「物件価格の3%+6万円」(税別)が上限となります。

仮にCPAが3万円でも、3,000万円の物件が成約すれば粗利は約100万円です。
他業界と比べて、広告費を回収しやすい構造にあります。

指標の考え方を整理したい方は、リスティング広告のCPAを下げる7つの打ち手もあわせてご覧ください。

ポータルサイト依存のリスクを分散できる

多くの不動産会社が、大手ポータルサイトに集客を依存している状況です。
しかし同じポータル内では競合と横並びで比較されるため、差別化が構造的に難しくなります。

リスティング広告で自社サイトへ直接集客すると、次のメリットが生まれます。

ポータルサイトを完全にやめる必要はありません。
リスティング広告を「もう一つの集客チャネル」として育てておくことで、集客の安定性が高まります。

不動産リスティング広告の費用相場|予算・クリック単価・CPAの目安

「いくらかかるのか」は、検討時にもっとも多い疑問です。
月額予算・クリック単価・CPA目安の3つに分けて解説します。

項目目安
月額予算商圏を1〜2市区町村に絞るなら月30万円前後から検証は可能
クリック単価(CPC)ビッグキーワードで500〜1,000円以上、ロングテールキーワードで100〜300円程度
CPA(反響獲得単価)業態で桁が変わる。賃貸仲介と新築分譲では10倍近い差が出る

月額予算は「商圏の広さ」で決まる

リスティング広告そのものに最低出稿金額の縛りはありません。
ただし少額すぎるとデータが溜まらず、改善サイクルが回りません。

予算を決める基準は、金額の大小ではなく商圏の広さです。
商圏を1〜2市区町村に絞れば、月30万円前後でも検証に必要なクリック数は確保できます。
逆に県全域や複数都県を狙うなら、同じ30万円では各エリアのデータが薄まり判断できません。

なお弊社ClimbUp AgencyのWEB広告運用代行は、月額広告費100万円を目安としたお客様を対象にしています。
正直に申し上げると、月30万円規模であれば手数料を払って外部委託するより、自社で運用したほうが費用対効果は高くなります。
その場合はリスティング広告を自分でやる方法を参考に、まずは社内で回してみてください。

不動産のキーワードでクリック単価が高くなる理由

不動産関連のキーワードは、他業界と比べてクリック単価が高めです。
1件あたりの成約単価が高く、多くの会社が同じ語句に出稿するためです。

ただしキーワードの具体性によって、単価は大きく変わります。

ビッグキーワードは単価が高いうえ、ターゲット外のユーザーも多く含まれます。
不動産のリスティング広告は、ロングテールキーワード中心の設計が費用対効果の鍵です。

業種横断の単価水準はリスティング広告のクリック単価相場で、予算全体の考え方はリスティング広告の費用相場で詳しく扱っています。

業態別CPA目安|賃貸仲介と新築分譲では基準が違う

「不動産のCPA相場はいくらか」という問いに、1つの数字で答えることはできません。
業態によって、目標とすべき水準がまったく異なるためです。

業態CPAの一般的な目安1件あたりの粗利目安判断のしかた
賃貸仲介5,000〜15,000円5万〜10万円粗利がCPAの5〜10倍あるか
売買仲介10,000〜50,000円50万〜150万円粗利がCPAの10〜30倍あるか
新築分譲30,000〜100,000円以上数百万円CPAが高くても成約率次第で成立
投資用不動産10,000〜30,000円30万〜100万円リード獲得後の営業クロージングが前提

上記は一般的な目安であり、エリア・競合状況・LP品質によって大きく変動します。
そのまま自社の目標に転用せず、必ず次の式で逆算してください。

目標CPA = 1件あたりの粗利 × 反響からの成約率 × 広告費に回してよい利益の割合

重要なのは、自社の業態と成約率に合ったCPA目標を持つことです。
賃貸仲介で「CPA5万円」は明らかに高すぎますが、新築分譲なら許容範囲に入ります。
業態差を理解せずに「CPAを下げろ」とだけ指示しても、的外れな改善にしかなりません。

不動産リスティング広告でよくある5つの失敗パターンと回避策

リスティング広告は「出せば成果が出る」ものではありません。
不動産業界で特に多い失敗を5つ挙げます。
1つでも心当たりがあれば、改善の余地があります。

失敗パターン起きること
ビッグキーワードに予算を投下するクリックは増えるが反響につながらず、CPAが高騰する
広告文とLPの内容が一致していない「探している情報がない」と判断され、すぐ離脱される
地域ターゲティングを既定値のまま使う商圏外のクリックで予算が消える
LP上の成約済み物件を放置するおとり広告に該当し、規約違反の措置を受けるおそれがある
代理店に任せきりで状況を把握していない改善が進まず、広告費だけが膨らむ

失敗1:ビッグキーワードへの予算集中で「クリックだけ増える」

「不動産」「賃貸」「マンション」といったビッグキーワードは、検索ボリュームが大きくクリック数も稼げます。
しかし検索意図が広すぎるため、ターゲット外のユーザーが大量に含まれます。

結果として「クリックは多いのに反響がゼロ」という状態に陥りがちです。

回避策:エリア名×物件種別のロングテールキーワードを軸に設計する。
ビッグキーワードは配信するとしても、予算上限を別キャンペーンで区切って管理します。

失敗2:広告文とLPの不一致が離脱を招く

「〇〇市 賃貸マンション」で広告をクリックした人が、会社概要や全国物件一覧に着地したらどうなるでしょうか。
探している情報がないと判断され、すぐに離脱します。

回避策:キーワード群ごとに、その意図に合致したLPを用意する。
「〇〇市 賃貸」なら、〇〇市の賃貸物件一覧ページへ直接遷移させます。

失敗3:地域ターゲティングの既定値で商圏外に配信される

不動産は地域密着商材です。
配信エリアの設定は最重要項目ですが、ここに大きな落とし穴があります。

Google広告の地域ターゲティングの詳細設定では、対象地域の既定値が「所在地やインタレスト」です。
公式ヘルプには次のように明記されています。

対象地域にいる可能性が高い、または対象地域をよく訪れるユーザー、およびその地域に関心を示したユーザーが広告の表示対象

Google広告ヘルプ「地域ターゲティングの詳細設定」

つまり既定値のままでは、商圏に住んでいない人にまで広告が届きます。
大阪の「千代田」エリアの物件が、東京都千代田区を探す人に表示される。
こうした事故が実際に起こります。

見落とされやすい「除外設定の非対称性」

ここからが、多くの記事が触れていない注意点です。

同じ公式ヘルプによれば、除外地域の既定値は「所在地による除外」です。
「除外した地域にいる可能性が高いユーザーに広告が表示されなくなります」と説明されています。

設定既定値意味
対象地域所在地やインタレストその地域に「関心がある」だけの人にも配信される
除外地域所在地による除外その地域に「いる」人しか除外されない

対象地域は関心まで広く拾うのに、除外は所在地でしか効きません。
同名地名を除外地域に足しただけでは、対策として不十分です。

回避策:対象地域の詳細設定を「所在地」に変更したうえで、同名地名のある都道府県を除外する。
この2段構えで初めて、商圏外への配信を実務レベルで抑えられます。

エリア設定の見直しは、実際に成果へ直結します。
弊社が支援した株式会社TYシステムサービス様は、シャッター・建材の取付と修理を手がける地域密着のBtoB企業です。
エリア設定の最適化とLP文言の追加により、間違い電話と商圏外からの相談が大きく減り、成約率は50%から70%へ改善しました。
業種は異なりますが、地域密着商材でエリア設定が持つ重みは不動産とまったく同じです。

失敗4:LP上の成約済み物件放置は規約違反のリスクがある

広告管理画面の改善に集中するあまり、着地先の物件ページの更新が後回しになるケースがあります。
特に危険なのが、成約済み物件の放置です。

これは単なる印象の問題ではなく、景品表示法に基づく「おとり広告」に該当しうる論点です。
不動産業界に固有かつ影響が大きいため、次の章で独立して扱います。

失敗5:代理店に任せきりで「何が問題か分からない」

運用を代理店に委託している不動産会社は多いでしょう。
しかし「レポートは届くが、何を改善すべきか分からない」という声は非常に多いのが実情です。

株式会社GIの中小企業のインターネット広告代理店活用に関する調査を見てみましょう。
2023年1月に実施され、有効回答は110名です。
代理店への不満は、次のように具体的でした。

同調査では、不満があっても乗り換えない理由として「探すのが面倒」「違いがわからない」がそれぞれ48.0%を占めました。
つまり多くの会社が、不満を抱えたまま現状維持を選んでいます。

回避策:本記事後半の代理店選びの質問チェックリストで、現在の委託先を採点してみてください。
乗り換えを具体的に検討する場合は、リスティング広告の代理店乗り換えガイドに移管手順をまとめています。

不動産特有の落とし穴|LPの成約済み物件は「おとり広告」になりうる

他業界のリスティング広告記事には出てこない、不動産だけの論点があります。
それがおとり広告です。

リスティング広告の着地先に成約済み物件が残っていると、広告運用の巧拙とは別の次元で問題になります。
ここを押さえずに配信を続けるのは、経営リスクを放置しているのと同じです。

おとり広告として禁止される3類型

おとり広告は、景品表示法第5条第3号に基づく告示で規制されています。
根拠は不動産のおとり広告に関する表示(昭和55年公正取引委員会告示第14号)です。

消費者庁は、次の3類型を不当表示として挙げています。

  1. 取引の申出に係る不動産が存在しないため、実際には取引することができない不動産についての表示
  2. 取引の申出に係る不動産は存在するが、実際には取引の対象となり得ない不動産についての表示
  3. 取引の申出に係る不動産は存在するが、実際には取引する意思がない不動産についての表示

注目すべきは2番目です。
消費者庁は、この類型の例として「売約済みの物件」を挙げています。
物件が実在していても、すでに取引できないなら不当表示になりうるということです。

なぜリスティング広告のLPが特に危ないのか

ポータルサイトの掲載情報は、掲載期限や成約報告のルールによって半ば強制的に更新されます。
一方で自社サイトの物件ページには、そうした外部からの締め切りがありません。

そこへリスティング広告で継続的に送客すると、状況はこうなります。

つまり広告の配信量を増やすほど、リスクも比例して大きくなります。
故意かどうかは関係ありません。
管理不備でおとり広告とみなされれば、措置の対象になりえます。

インターネット広告での留意点は、不動産公正取引協議会連合会が公正競争規約とおとり広告ガイドラインとして公開しています。
配信を始める前に、一度目を通しておいてください。

運用側で回すべき物件情報の更新フロー

対策は「気をつける」ではなく、フローとして仕組み化することです。
弊社が不動産系のアカウントで必ず設けているのは、次の3点です。

広告アカウントの中だけを見ていると、この不整合は絶対に発見できません。
管理画面の外まで踏み込めるかどうかが、不動産の広告運用では決定的に効いてきます。

現在のアカウントとLPが噛み合っているか確認したい方は、完全無料のアカウント診断をご利用ください。
管理画面の設定だけでなく、遷移先ページの構成まで含めて診断書にまとめます。

成果を出すキーワード設計と運用のコツ

リスティング広告の成果は、キーワード設計で大半が決まると言っても過言ではありません。
不動産業界に特有のポイントを4つ紹介します。

ポイント概要
エリア名×物件種別が基本の型「渋谷区 賃貸マンション」のような組み合わせが最も反響に近い
除外キーワードを徹底する求人や用語検索を除外しないと広告費が浪費される
指名キーワードと一般キーワードを分離する指名キーワードの反響率は高く、混在させると自動入札が歪む
マイクロコンバージョンを設計する反響数が少ない不動産こそ中間CVの設計が効く

エリア名×物件種別が基本の型になる

最も反響につながりやすいのは、エリア名と物件種別の組み合わせです。
業態別に具体例を整理します。

業態キーワード例
賃貸仲介「渋谷区 賃貸マンション」「横浜駅 1LDK 賃貸」「品川区 ペット可 賃貸」
売買仲介「世田谷区 中古マンション」「川崎市 一戸建て 中古」「〇〇市 土地 売買」
新築分譲「〇〇市 新築一戸建て」「〇〇駅 分譲マンション」
投資用「ワンルームマンション投資 東京」「収益物件 〇〇区」

エリアの粒度は都道府県から市区町村、駅名、町名へと細かくなります。
粒度が細かいほど検索数は減りますが、反響率は上がる傾向にあります。

初期はフレーズ一致で配信し、検索語句レポートを見ながら完全一致へ昇格させるのが基本の流れです。
マッチタイプの使い分けは完全一致とフレーズ一致の違いで詳しく解説しています。
なお2024年7月にGoogle広告では「部分一致」が「インテントマッチ」へ名称変更されました。
LINEヤフー広告(旧Yahoo!広告)も2024年8月1日に同じ名称変更を行っています。

キーワードの洗い出し手順そのものは、リスティング広告のキーワード選定にまとめています。

除外キーワードの設定が費用対効果を大きく変える

除外キーワードとは、その語句で検索された場合に広告を出さない設定です。
不動産で除外すべき代表的な語句は次のとおりです。

配信開始後の1〜2週間は、毎日「検索語句レポート」を確認してください。
不要な語句を都度除外に追加する地道な作業が、費用対効果の分岐点になります。

除外キーワードにもマッチタイプがあり、設定を誤ると効きません。
詳細は除外キーワードのマッチタイプをご覧ください。

指名キーワードは別キャンペーンで管理する

自社名やブランド名での検索に対して表示する広告を、指名キーワード広告と呼びます。
すでに自社を知っている人の検索なので、反響率は一般キーワードより大幅に高くなります。

指名キーワードと一般キーワードは、必ずキャンペーンを分けてください。
混在させると自動入札が指名キーワードの高い反響率に引っ張られ、一般キーワードの最適化が機能しなくなります。

反響数が少ない不動産こそマイクロコンバージョンを設計する

不動産は高額取引です。
ユーザーは慎重に検討するため、クリックから即問い合わせにはなりにくい傾向があります。

結果として反響件数が少なく、自動入札に必要なデータが溜まりません。
これを解消するのがマイクロコンバージョンの設計です。
最終CV(コンバージョン)の手前にある行動を、中間CVとして計測する考え方を指します。

Google広告のヘルプでも、スマート自動入札の評価にあたっては過去30日間で30件以上のコンバージョンを含めることが推奨されています。
これは評価時の推奨サンプル数であって「30件ないと使えない」という意味ではありません。
とはいえ判断材料を確保するため、中間CVを設けておく価値は十分にあります。

不動産で有効な中間CVの例は次のとおりです。

問い合わせだけをCVに設定するのではなく、複数の中間CVを置くことで最適化の精度が上がります。
計測したデータをどう読むかは、リスティング広告の分析方法で解説しています。

LPの最適化|管理画面の外が成果を左右する

リスティング広告の成果は、管理画面の設定だけでは決まりません。
クリック後の着地先の質が、最終的な反響数を大きく左右します。

ポイント概要
キーワードと一致したLPを用意する「〇〇市 賃貸」で検索した人は、そのエリアの賃貸物件ページへ
物件写真の枚数と質を充実させる生活を想像できる情報量が問い合わせ率を左右する
CV導線を複数用意する電話・フォーム・LINEでハードルの異なる導線を置く

「1キーワード群=1LP」の原則を守る

キーワード群ごとに遷移先を出し分けるのが原則です。
「〇〇市 賃貸」は〇〇市の賃貸一覧へ、「△△駅 新築一戸建て」は△△駅周辺の新築情報へ。

すべてのキーワードをトップページに送っている場合、それだけで反響率が大きく落ちている可能性があります。
LPの作り方と改善手順はリスティング広告のLPとはで詳しく扱っています。

物件写真と周辺情報の充実が問い合わせ率を上げる

不動産は「見てから決める」商材です。
物件写真の枚数と質は、問い合わせ率に直結します。

外観・内観・水回り・収納・周辺環境を、10枚以上掲載するのが望ましい水準です。
間取り図だけでは、ユーザーは実際の生活を想像できません。

周辺のスーパー・学校・駅までの距離といった生活利便性の情報も有効です。
特に子育て世帯が主要ターゲットとなる分譲戸建では、学区や公園の情報が判断材料になります。

電話・フォーム・LINEを組み合わせて反響率を高める

不動産業界は、電話による問い合わせの比率が他業界より高い傾向です。
スマートフォンからの閲覧では、タップでそのまま発信できる電話のほうがハードルは低くなります。

LP上のCV導線は、次のように複数用意することをおすすめします。

導線がフォームだけのLPは、機会損失が発生している可能性が高いといえます。

弊社ClimbUp Agencyは、管理画面の設定だけで終わりにしません。
電話CVの計測設計、Microsoft Clarityによるユーザー行動分析、LPOツールDejamを使ったLP改善まで一貫して対応します。
反響数の差は、この「管理画面の外」で生まれるものです。

自社運用と代理店委託|不動産会社はどちらを選ぶべきか

自社で運用するか、代理店に委託するか。
判断軸を4つの観点で比較します。

比較軸自社運用代理店委託
コスト手数料は不要。人件費と学習コストは発生する運用額の20%前後が手数料の相場
専門性最新仕様のキャッチアップまで自社負担専門知識を持つ人材に任せられる
対応速度自社判断で即時に変更できる1〜2営業日のラグが生じることがある
成果までの時間試行錯誤に時間がかかる過去の運用データを踏まえて短縮しやすい

自社運用が向いている不動産会社

次に当てはまる場合は、自社運用を検討する価値があります。

ただしリスティング広告は年々高度化しています。
他業務との兼務では、仕様変更への追随が難しくなる点は認識しておいてください。

代理店委託が向いている不動産会社

次に当てはまる場合は、代理店への委託が現実的です。

外注の判断材料をさらに整理したい方は、リスティング広告を外注するメリット・デメリットもあわせてご覧ください。

代理店選びで失敗しないための5つの質問

候補の代理店には、次の5つを必ず聞いてください。
回答が曖昧な項目があれば、そこが将来の不満につながります。

質問1:運用担当者1人あたり、何社を担当していますか。

担当社数は代理店によって大きく異なり、公開している会社はごく一部です。
担当が多いほど1社に割ける時間は減るため、必ず数字で確認してください。
弊社ClimbUp Agencyは、運用者1人あたり最大4社に制限しています。

質問2:不動産の運用経験と、業態別の違いを理解していますか。

賃貸仲介と新築分譲では、キーワード設計もCPA目標もまったく異なります。
業態差を理解していない相手に任せると、合わない設定のまま予算を消化されます。

質問3:LP改善や計測設計など、管理画面の外まで対応できますか。

多くの代理店は、管理画面内の運用に業務範囲を限定しています。
不動産の場合は物件ページの更新フローまで議論できる相手かどうかが、おとり広告リスクの管理にも直結します。

質問4:施策提案の頻度はどのくらいですか。

月1回のレポート提出のみという代理店は少なくありません。
弊社では、最低でも週1回以上の施策提案を全クライアントにお約束しています。

質問5:過去のレポートや改善事例を見せてもらえますか。

実際のレポートを見れば、分析の深さと提案の具体性が分かります。
「実績があります」という言葉ではなく、アウトプットそのもので判断してください。

比較検討を進める際は、中小企業向けWeb広告代理店おすすめランキングの選定基準も参考になります。

弊社のサービス内容や体制を詳しく知りたい方はサービス資料の請求を、個別のご相談はお問い合わせからどうぞ。

不動産のリスティング広告に関するよくある質問

不動産におけるリスティングとは何ですか

文脈によって2つの意味があります。
Web広告の文脈では、検索結果に表示される検索連動型広告のこと。
一方で不動産実務では、売却物件を媒介契約に基づいて市場に掲載することを指す場合もあります。
本記事が扱うのは前者、つまりGoogle広告やLINEヤフー広告の検索連動型広告です。

リスティング広告でNGなキーワードはありますか

不動産で特に注意すべきは、次の2種類です。

前者は広告文の表現そのものの問題です。
後者は除外キーワードで対処します。

最低いくらから始められますか

金額の下限はありませんが、判断材料を得るには一定のクリック数が必要です。
商圏を1〜2市区町村に絞るなら、月30万円前後が現実的な検証ラインになります。
県全域を狙うなら、同額では各エリアのデータが薄まり判断できません。

成果が出るまでどのくらいかかりますか

配信開始から2〜4週間は、機械学習と除外キーワードの整備に充てる期間です。
反響の水準が安定するまでには、3〜6ヶ月を見込んでください。
詳しい進み方はリスティング広告の効果が出るまでの期間で解説しています。

ポータルサイトへの掲載はやめるべきですか

やめる必要はありません。
ポータルは母数を確保する手段、リスティング広告は自社データを蓄積する手段と位置づけるのが現実的です。
掲載費と広告費の比較判断については、リスティング広告の費用対効果で指標の見方を整理しています。

反響率の目安はどのくらいですか

不動産は高額かつ検討期間が長いため、他業界と同じ基準では測れません。
業界別の水準はリスティング広告のコンバージョン率の平均にまとめています。
自社の数値を評価する際は、まず中間CVを含めて分母と分子を定義してください。

まとめ|不動産のリスティング広告を成果につなげるために

本記事のポイントを整理します。

不動産のリスティング広告で成果を出すには、業界特有の知識と継続的な改善の両方が求められます。
まずはエリア設定と物件ページの更新フローという、今日から着手できる2点を見直してみてください。

「自社のアカウントが最適な状態にあるか客観的に知りたい」という方は、完全無料のアカウント診断をご活用ください。
15ページ以上の診断書で、現状の課題と改善施策を具体的にご提案します。
サービス内容の詳細は資料請求から、個別のご相談はお問い合わせからお気軽にどうぞ。

事業成長という高い山を、共に登っていきましょう。

濱口 侑生

新卒で都内の大手Web広告代理店に入社し、運用コンサルタントとしてリスティング広告やMeta広告に従事。月間数千万円から2.5億円規模の大型予算案件を担当し、美容クリニック、不動産、旅行など幅広い業界で成果改善を実現。 「広告主への圧倒的なコミットメント」を追求するため、ClimbupAgency株式会社を創業。運用者一人の担当社数を最大4社に制限し、管理画面上の数値に閉じないマーケティング戦略立案から、タグ設計、LPOまで一気通貫で支援している。ビジョンは「共に歩み、共に登る。」。

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【2026年最新】リスティング広告のクリック単価相場は80〜1,000円|業種別一覧と下げる5施策

公開日: 2026.05.21 更新日: 2026.10.20 濱口 侑生

「リスティング広告のクリック単価は、結局いくらかかるのか」
「今払っているCPCは、本当に適正なのだろうか」

広告費に直結する問題だけに、気になっている方は多いはずです。

結論からお伝えすると、日本のリスティング広告のクリック単価はおおむね80〜1,000円が相場です。ただし業種とキーワードの競合状況によって大きく変動します。

本記事では2026年の最新ベンチマークをもとに、23業種の平均CPCを一覧で公開します。あわせて上限・平均・個別クリック単価の違い、CPCが決まる本当の仕組み、CPCを下げる5つの施策も一気通貫で扱いました。

ClimbUp Agency代表の濱口は、元大手Web広告代理店の運用コンサルタントとして大型予算案件を担当してきました。その経験から「CPCの相場を知るだけでは不十分。CPA(獲得単価)ベースで成果を判断する視点が不可欠」だと考えています。

この記事を読み終えれば、以下が明確になります。

なお現在の広告アカウントが最適な状態か気になる方には、ClimbUp Agencyの完全無料アカウント診断もご用意しています。独自の診断書(15ページ以上のPDF)で改善施策をご提案します。

クリック単価(CPC)とは?計算式と「上限・平均・個別」の違い

クリック単価(CPC/Cost Per Click)とは、広告が1回クリックされたときに発生する費用です。リスティング広告はクリックされて初めて課金される仕組みのため、表示だけでは費用が発生しません。

ただし実務では「クリック単価」という言葉が4つの異なる意味で使われています。ここを整理しないと、管理画面の数字を読み違えます。

用語意味広告主が設定できるか
上限クリック単価1クリックに支払ってよい上限額(入札単価)設定できる
平均クリック単価実際に支払った費用をクリック数で割った実績値設定できない(結果)
個別クリック単価キーワードごとに上限額を手動で設定する入札戦略設定できる
拡張クリック単価コンバージョン(CV)見込みに応じて上限額を自動調整した旧入札戦略2025年に提供終了
クリック単価の4つの意味と関係を示したフロー図。広告主が選ぶ入札戦略である個別クリック単価と、2025年3月に提供終了した拡張クリック単価から、設定値である上限クリック単価へ進み、広告オークションを経て実績値である平均クリック単価が決まる流れを表している
上限クリック単価を下げることと、平均クリック単価を下げることは別の話

それぞれ詳しく見ていきましょう。

クリック単価の計算式は「広告費÷クリック数」

クリック単価の計算式は、次の1本だけです。

クリック単価(CPC)= 広告費 ÷ クリック数

たとえば広告費2万円で100回クリックされた場合、CPCは200円です。逆に「CPC200円のキーワードで100クリック集めたい」なら、必要な広告費は2万円と逆算できます。

この逆算は月次予算を組むときの基本になります。予算全体の決め方はリスティング広告の費用相場の記事をご覧ください。

上限クリック単価と平均クリック単価は一致しない

広告主が管理画面で設定するのは「上限クリック単価」です。しかし実際に請求されるのは、その上限額そのものではありません。

Google広告では、1つ下の順位の広告主を上回るために必要な最低金額しか請求されません(Google広告ヘルプ)。そのため上限500円で設定していても、平均クリック単価は320円といったことが日常的に起こります。

つまり上限クリック単価を下げることと、平均クリック単価を下げることは別の話です。上限を下げれば掲載機会そのものを失い、表示回数が減ってしまうのです。どれだけ表示機会を取り逃しているかはインプレッションシェアで確認できます。

拡張クリック単価(eCPC)は2025年に提供終了している

古い解説記事には、いまだに「拡張クリック単価(eCPC)を使えばCPCを最適化できる」という記述が残っています。しかし現在、この入札戦略は使えません。

2025 年 3 月 24 日の週より、検索キャンペーンとディスプレイ キャンペーンで拡張クリック単価(eCPC)入札戦略をご利用いただけなくなりました。

Google広告ヘルプ「拡張クリック単価(eCPC)について」

移行されなかったキャンペーンは、すでに個別クリック単価へ自動で切り替わっているはずです。

ここで注意したいのは、自動で個別クリック単価に戻ったアカウントが放置されているケースです。CV見込みに応じた自動調整が外れた状態のまま運用が続いているため、CPAが悪化していても気づきにくくなります。心当たりのある方は、入札戦略の欄を一度確認してください。

廃止後にどの入札戦略を選ぶべきかは、後述のセクションで解説します。

リスティング広告のクリック単価相場|2026年最新の業種別一覧

では実際のクリック単価はどの程度なのでしょうか。ここでは最新のベンチマークデータと、日本市場の実態を紹介します。

項目概要
全業種の平均CPC2026年データで全業種平均は$5.42(約850円)
最も高い業種/安い業種法律$9.87が最高、アート・エンタメ$1.63が最安
日本市場の実態おおむね80〜1,000円。業種とキーワードで大きく変動

2026年最新ベンチマーク|23業種の平均クリック単価一覧

LocaliQの2026年版「Search Advertising Benchmarks」を見てみましょう。検索広告の全業種平均CPCは$5.42(約850円)でした。

23業種すべての数値を以下にまとめました。日本円は1ドル=157円(2026年9月22日時点)で換算しています。

業種平均CPC円換算CVRCPL(獲得単価)
法律・弁護士$9.87約1,550円5.55%$131.63
住宅・リフォーム$8.33約1,310円8.05%$90.92
歯科$8.00約1,260円10.67%$72.97
パーソナルサービス$7.17約1,130円12.34%$54.60
健康・フィットネス$6.17約970円6.94%$67.36
ビジネスサービス(BtoB)$5.87約920円4.85%$93.69
産業・商業$5.87約920円8.20%$75.19
人材・求人$5.81約910円3.05%$67.36
全業種平均$5.42約850円8.18%$66.69
教育$4.81約760円13.14%$77.48
医師・クリニック$4.76約750円12.43%$40.04
美容・パーソナルケア$4.62約730円10.35%$39.25
アパレル・宝飾$4.44約700円4.50%$97.51
自動車(修理・整備)$4.35約680円15.51%$29.96
ショッピング・ギフト$4.14約650円4.01%$49.40
ペット$4.06約640円16.22%$31.50
家具$3.97約620円2.99%$106.70
金融・保険$3.39約530円2.64%$74.44
不動産$3.22約510円3.70%$102.51
スポーツ・レジャー$2.77約440円7.69%$44.26
自動車(販売)$2.27約360円6.01%$44.26
旅行$2.14約340円5.83%$44.70
飲食$2.05約320円8.05%$30.57
アート・エンタメ$1.63約260円5.91%$26.84

※出典:LocaliQ「Search Advertising Benchmarks」2026年版。米国での配信実績にもとづくデータです。

検索広告の業種別平均クリック単価を2026年最新データで比較した横棒グラフ。全業種平均5.42ドル(約850円)を基準に、法律・弁護士9.87ドルからアート・エンタメ1.63ドルまで23業種を降順に並べている。金融・保険3.39ドルと不動産3.22ドルはいずれも全業種平均を下回る
業種別の平均クリック単価(2026年・検索広告)。高いのは法律と住宅・リフォームで、金融・不動産はいずれも平均以下

2026年版で注目すべき変化が1つあります。それは獲得単価(CPL)が過去5年で初めて下落した点です。クリック単価はわずかに上昇したものの、1件あたりの獲得コストは下がりました。

「Web広告のコストは上がり続けている」という前提で予算を組んでいる方は、一度この数字で見直す価値があります。

「金融・不動産はCPCが高い」は2026年データでは成立しない

日本語の解説記事では「金融・不動産・人材はクリック単価が高い業種」と説明されることがよくあります。2026年のデータを見る限り、この通説は成立しません。

実際に高いのは法律$9.87と住宅・リフォーム$8.33です。この2業種が突出しています。

ただしCPCだけを見て安心するのは危険です。金融・保険はCPCが安い一方で、CVRが2.64%と23業種で最低です。結果としてCPLは$74.44となり、全業種平均$66.69を上回ります。不動産も同じ構造で、CPC$3.22に対してCPLは$102.51と高額です。

「CPCが安い業種=広告が有利な業種」ではありません。CPCとCVRはセットで見る必要があります。業種別のCVRはリスティング広告のコンバージョン率の記事で詳しく扱っています。

日本市場のクリック単価は80〜1,000円が目安

上記はあくまで米国市場のデータです。日本市場のクリック単価は、おおむね80〜1,000円の範囲に収まるケースが多いとされています。

米国データをそのまま日本に当てはめられない理由は、主に3つあります。

ClimbUp Agencyの運用経験を踏まえると、日本の中小企業が出稿する場合の実勢は100〜500円程度です。この範囲に落ち着くケースが多いと感じています。ただし士業やBtoBサービスなど単価の高い業種では、1,000円を超えることも珍しくありません。

重要なのは「業種平均」ではなく「自社が狙うキーワード」のCPCです。業種別の相場は目安として参考にし、具体的な数値はキーワードプランナーで確認しましょう。

CPCが高い業種・低い業種の傾向と理由

クリック単価が業種によって大きく異なるのには、構造的な理由があります。

CPCが高くなる業種の共通点は「1件の成約で得られる利益(LTV)が大きい」ことです。

たとえば法律事務所の場合、1件の依頼で数十万円から数百万円の報酬が見込めます。そのため1クリックに1,500円かけても十分に採算が合います。結果として多くの広告主が高い入札額を設定し、CPCが高騰するのです。

一方で飲食やアート・エンタメは、1件あたりの取引金額が相対的に小さい傾向にあります。高いCPCでは利益が残らないため、入札額は自然と抑えられるのです。

この構造を理解すると「うちの業種はCPCが高い」と悩んだときの判断軸が変わります。CPCの高さ自体が問題なのではなく、獲得単価(CPA)に対して利益が残るかどうかが本質的な判断基準です。この点は後述のセクションで詳しく見ていきましょう。

媒体別のクリック単価|Google・Yahoo!・Meta広告の違い

クリック単価は業種だけでなく、出稿する媒体によっても大きく変わります。同じ予算でも、媒体を変えるだけでクリック数が数倍変わることがあります。

検索広告とSNS広告ではCPCが数倍違う

同じLocaliQのベンチマークで、検索広告とMeta広告(Facebook・Instagram)を比べてみましょう。

媒体・配信目的平均CPC円換算平均CPL
検索広告(全業種平均)$5.42約850円$66.69(約10,470円)
Meta広告:トラフィック目的$0.70約110円—
Meta広告:リード獲得目的$1.92約300円$27.66(約4,340円)

※出典:LocaliQ「Search Advertising Benchmarks」。
※出典:LocaliQ「Facebook Advertising Benchmarks」。
いずれも米国での配信実績にもとづくデータです。

検索広告$5.42に対し、Meta広告のトラフィック目的は$0.70です。CPCだけを見れば約8分の1になります。

ただしこの差をそのまま「Meta広告のほうが安い」と受け取ってはいけません。検索広告が配信されるのは、ユーザーが自ら検索した瞬間です。つまり需要が顕在化した状態にあります。一方のSNS広告は、まだ探していない人にも届きます。

CPCの安さは、裏を返せば1クリックあたりの購買意欲が低いことの表れでもあるのです。CPCではなくCPLで比べると、検索$66.69に対しMeta$27.66と差は約2.4倍まで縮まります。

Google広告とLINEヤフー広告(旧Yahoo!広告)のクリック単価の違い

国内の検索広告では、Google広告とLINEヤフー広告の2媒体が選択肢になるでしょう。

一般的にはLINEヤフー広告のほうがCPCは安い傾向です。検索シェアの差から、入札競争がGoogleほど激しくならないためでしょう。ただし配信される層は異なります。単純な安さだけで選ぶべきではありません。

ClimbUp Agencyの運用実感として、両媒体でCVRが大きく異なる商材は一定数あります。片方だけで判断せず、少額でも両方に配信して実データを取るのが確実です。

ディスプレイ広告は検索広告よりCPCが低い

同じGoogle広告の中でも、検索広告とディスプレイ広告ではCPCが大きく異なります。ディスプレイ広告はWebサイトやアプリの広告枠に配信されるため、検索広告より低単価でクリックを集められます。

ただしディスプレイ広告の広告ランクは、検索広告とは別の基準で決まります(Google広告ヘルプ)。検索広告の感覚で入札設計をすると、意図しない配信になりやすい点に注意してください。

自社に適した媒体の選び方はリスティング広告とはの記事で基礎から解説しています。

クリック単価は「入札単価×品質スコア」では決まらない

「なぜ同じ業種でもCPCに差が出るのか」。その答えは広告オークションの仕組みにあります。

ここで1つ、はっきりさせておきましょう。多くの解説記事は「広告ランク=入札単価×品質スコア」という計算式でCPCの仕組みを説明しています。この式はGoogleの公式見解と一致していません。

項目概要
広告オークション検索が発生するたびに瞬時に実施される入札の仕組み
広告ランクGoogle公式が定める6つの要素で決まる評価値
品質スコアオークションの評価材料ではなく、診断ツール

順に解説します。

実際に支払うCPCは、設定した上限額ではない

リスティング広告では、ユーザーが検索するたびにオークションが瞬時に行われます。同じキーワードに複数の広告主が入札していれば、広告ランクが高い順に掲載されるのです。

ここで重要なのは、入札額が最も高い広告主が必ずしも1位に表示されるわけではない点です。

また実際に支払うCPCは、設定した上限入札額そのものではありません。自分の1つ下の広告主の広告ランクを上回るのに必要な最低金額で課金されます(Google広告ヘルプ)。

つまり広告の品質が高ければ、入札額が低くても上位に表示され、CPCも安く済む可能性があるということです。

広告ランクを決めるのはGoogle公式の6要素

広告の掲載順位を決める「広告ランク」は、次の6要素で定義されています(Google広告ヘルプ)。

  1. 入札単価:1クリックあたりに支払う上限額
  2. 広告とランディングページの品質:広告の関連性と遷移先の有用性
  3. 広告ランクの下限値:掲載に必要な最低基準。掲載位置ごとに異なる
  4. オークションにおける競争力:競合との相対的な評価差
  5. ユーザーが検索に至った背景:デバイス、地域、時間帯などのコンテキスト
  6. 広告アセットやその他の広告フォーマットの効果:サイトリンクなどの影響
Google広告の広告ランクを決める6要素の図。中心の広告ランクから、入札単価/広告とランディングページの品質/広告ランクの下限値/オークションにおける競争力/ユーザーが検索に至った背景/広告アセットの効果が放射状に配置されている。上部では「広告ランク=入札単価×品質スコア」という式が打ち消され、広告主が動かせるのは入札単価と品質の2要素だけであることを示している
広告ランクは6要素で決まる。品質スコアはオークションの評価材料ではなく診断ツール

この6要素のうち、広告主が直接コントロールできるのは主に「入札単価」と「広告とランディングページの品質」の2つです。

ここで注目してほしいのが、3番目の「広告ランクの下限値」が掲載位置ごとに異なるという点。検索結果の最上部に出るための基準と、下部に出るための基準は別物なのです。「入札を上げているのに最上部に出ない」という相談の多くは、この下限値を満たしていないために起きています。

広告ランクを上げる具体的な手順は広告ランクとは?上げ方5つの優先順位で解説しています。

品質スコアは「オークションの評価材料ではない」とGoogleが明言している

では品質スコアは何なのでしょうか。Google公式ヘルプには、次のように書かれています。

品質スコアは、広告オークションにおける評価材料にはなっていません。あくまで診断ツールとして…

Google広告ヘルプ「品質スコアについて」

つまり「広告ランク=入札単価×品質スコア」という計算式は、実態を正しく表していません。品質スコアは、オークションで使われる品質評価を広告主が後から確認するための診断指標です。

品質スコアは1〜10の数値で表示され、次の3要素で構成されます。

  1. 推定クリック率:その広告がクリックされる可能性の高さ
  2. 広告の関連性:検索キーワードと広告文の内容がどれだけ合致しているか
  3. ランディングページの利便性:遷移先のページが有益で使いやすいか

各要素は「平均より上」「平均的」「平均より下」の3段階で評価されます。管理画面ではこの3段階のほうを見てください。総合スコアの数値よりも、どの要素が「平均より下」なのかのほうが改善に直結します。

それでも品質スコアを毎週見るべき理由

「評価材料ではない」なら見なくてよいのか、というとそうではありません。

品質スコアは、オークションで実際に使われている品質評価を反映した診断結果です。ここが低いということは、広告ランクの構成要素である「広告とランディングページの品質」に問題があるという信号にほかなりません。

正しい理解はこうです。品質スコアを上げれば広告ランクが上がるのではなく、広告の品質を上げた結果として品質スコアと広告ランクの両方が上がります。順番を逆にすると、スコアの数字合わせに走って成果が出ません。

品質スコアの確認方法と改善の優先順位は品質スコアとは?で詳しく解説しています。

自社のクリック単価相場を調べる方法

「自社のキーワードでCPCがいくらになるか」を事前に把握するには、無料ツールを活用します。

ツール用途
GoogleキーワードプランナーGoogle広告の推定CPCを確認できる公式ツール
Yahoo!キーワードアドバイスツールLINEヤフー広告出稿時のCPC目安を確認できるツール

Googleキーワードプランナーでの調べ方

Googleキーワードプランナーは、Google広告の管理画面から無料で利用できます。以下の手順でクリック単価の推定値を確認できます。

  1. Google広告にログインする
  2. 上部メニューの「ツールと設定」から「キーワードプランナー」を選ぶ
  3. 「検索のボリュームと予測のデータを確認する」をクリックする
  4. 調べたいキーワードを入力し「開始する」を押す
  5. 「予測」タブで推定CPCを確認する

表示される「ページ上部に掲載するための入札単価」の低額帯と高額帯がCPCの目安です。低額帯は最低限の表示に必要な金額、高額帯は上位表示を狙う場合の目安になります。

キーワード選定そのものの進め方はリスティング広告のキーワード選定で解説しています。

Yahoo!キーワードアドバイスツールでの調べ方

LINEヤフー広告に出稿する場合は、管理画面のキーワードアドバイスツールを使いましょう。手順はGoogleとほぼ同じです。

  1. LINEヤフー広告の管理画面にログインする
  2. 「ツール」から「キーワードアドバイスツール」を選ぶ
  3. キーワードを入力して推定データを確認する

同じキーワードでも、Google広告とLINEヤフー広告でCPCは異なります。両方のツールで推定CPCを確認したうえで、どちらの媒体に出稿するかを判断しましょう。

拡張クリック単価の廃止後、入札戦略はどう選ぶか

前述のとおり、拡張クリック単価は2025年に提供が終了しました。現在の選択肢は大きく2つです。

入札戦略向いているケースCPCのコントロール
個別クリック単価(手動)CV数が少なく、自動入札の学習データが足りない段階上限額を直接指定できる
スマート自動入札CVデータが蓄積され、CPAやROASの目標が明確な段階直接は指定できない

ここで1つ、よくある誤解を解いておきます。

「スマート自動入札は月30件のCVがないと使えない」という説明を見かけます。しかしこれは、Google公式ヘルプの原文を誤読したものです。

評価の際は、過去 30 日間のパフォーマンスを測定し、少なくとも 30 件のコンバージョンを含めることをおすすめします

Google広告ヘルプ「スマート自動入札について」

読み取れるのは「評価の際の推奨サンプル数」という趣旨だけです。利用の条件ではありません。30件に届いていないからといって、自動入札を選べないわけではないのです。

とはいえCVデータが極端に少ない段階では、自動入札の学習が安定しません。ClimbUp Agencyでは、まず個別クリック単価で配信実績を作り、CVが安定してから自動入札へ切り替える進め方を基本にしています。

リスティング広告のクリック単価を下げる5つの施策

CPCの相場と仕組みを理解したところで、実際にCPCを下げる方法を解説します。

施策は多数ありますが、ClimbUp Agencyの運用経験上、優先度の高い順に5つへ絞りました。

施策優先度概要
広告とLPの品質を改善する★★★CPCを下げる最も本質的な施策
除外キーワードの追加★★★無駄クリックを排除する即効性の高い施策
広告文とキーワードの関連性強化★★☆CTR向上から品質改善への好循環を生む
マッチタイプの見直し★★☆インテントマッチの拡がりすぎを抑制する
ランディングページの改善★★☆品質評価3要素の1つに直結

上から順に取り組むことで、効率的にCPCを改善できます。

【最優先】広告とLPの品質を改善する

広告ランクの6要素のうち、広告主が最も大きく動かせるのが「広告とランディングページの品質」です。品質スコアの3要素それぞれに対して、以下のアクションを取りましょう。

推定クリック率を上げる

広告の関連性を高める

ランディングページの利便性を向上させる

広告グループの分け方そのものに問題があるケースも多く見られます。設計から見直す場合はリスティング広告のアカウント構成を参考にしてください。

【最優先】除外キーワードを徹底的に追加する

除外キーワードの設定は、無駄なクリック費用を削減する最も即効性の高い施策です。

具体的には検索語句レポートを確認し、コンバージョンにつながらない語句を除外キーワードに登録します。よくある除外候補を挙げます。

ClimbUp Agencyでは、週次で検索語句レポートを確認し、除外キーワードを追加する運用を全クライアントで徹底しています。この作業を怠ると、広告費の一部が無駄なクリックに消え続けます。

なお除外キーワードにもマッチタイプがあり、設定を誤ると意図した語句を除外できません。詳しくは除外キーワードのマッチタイプをご覧ください。

広告文とキーワードの関連性を高める

広告文にターゲットキーワードが含まれていない場合、クリック率が低下します。クリック率が下がれば品質評価も下がり、結果としてCPCが高騰する悪循環に陥ります。

対策として、広告グループをテーマ別に細分化することが有効です。

たとえば「リスティング広告 費用」と「リスティング広告 代理店」を同じ広告グループに入れると、1つの広告文では両方に対応できません。広告グループを分け、それぞれに最適化した広告文を設定しましょう。

レスポンシブ検索広告では、見出しと説明文のバリエーションを増やすことで、Googleが最適な組み合わせを自動で選びます。最低でも見出し8個以上、説明文3個以上を設定するのがおすすめです。

マッチタイプを見直す(部分一致はインテントマッチに改称)

まず名称を確認しておきます。Google広告では2024年7月に「部分一致」が「インテントマッチ」へ改称されました。現在の公式表記は、インテントマッチ・フレーズ一致・完全一致の3種類です(Google広告ヘルプ)。

なおLINEヤフー広告も2024年8月1日に「インテントマッチ」へ改称しています(LINEヤフー for Business)。ただし除外キーワード(対象外キーワード)側は、両媒体とも「部分一致」の名称のままです。

キーワードが記号なしで入稿されていると、自動的にインテントマッチになります。意図しない検索語句に広告が表示され、クリック単価が無駄に上がるケースが見られます。

マッチタイプ入稿時の記号使いどころ
完全一致[キーワード]CPCを確実にコントロールしたいキーワード
フレーズ一致“キーワード”関連性の高い語句を幅広く拾いたい場合
インテントマッチ記号なし自動入札と組み合わせ、学習を広げたい場合

インテントマッチを使う場合は、除外キーワードの設定とセットで運用するのが前提です。マッチタイプごとの使い分けは完全一致とは?フレーズ一致・部分一致との違いで詳しく解説しています。

ランディングページ(LP)を改善する

品質評価の3要素のうち「ランディングページの利便性」は、管理画面の設定だけでは改善できない領域です。LP自体の品質向上が求められます。

具体的なチェックポイントは以下のとおりです。

ClimbUp Agencyでは、Microsoft ClarityやLPOツールを活用しています。ユーザーの行動データにもとづいてLPを改善するためです。広告運用とLP改善をセットで実施すれば、品質評価とCVRの両方を動かせます。

LPの作り方そのものはリスティング広告のLPとは?をご覧ください。

クリック単価だけで判断しない|CPA・ROASで成果を見るべき理由

ここまでクリック単価の相場と改善策を解説しました。しかし広告運用のプロとして、1つ伝えたいことがあります。

CPCの高い・低いだけで、広告の良し悪しは判断できません。

項目概要
CPCが高くても利益が出るケースLTVが大きい業種では高CPCでも十分採算が合う
セルフチェック3項目今すぐ確認できる、自社CPCの適正判断基準
改善事例CPA視点で成果改善を実現した実例

CPCが高くても利益が出るケースを知っておく

大手代理店で大型予算の広告運用を担当していた際、クライアントと共有していた考え方があります。

それは「CPCではなく、CPAとLTV(顧客生涯価値)で判断する」という原則です。

具体例で考えてみましょう。BtoBサービスのケースです。

この場合、CPC1,000円でもCVRが1%あればCPAは10万円です。許容CPA内に収まっているため、CPCが1,000円でも広告運用は成功といえます。

一方でCPCが100円でも、CVRが0.05%だとCPAは20万円になります。許容CPAを超えてしまい、広告は赤字です。

CPCの安さに一喜一憂するよりも、1件のコンバージョンをいくらで獲得できているかを見るほうがはるかに重要です。CPAの下げ方はリスティング広告のCPAを下げる7つの打ち手にまとめています。

自社のクリック単価が適正か判断する3つのセルフチェック

「とはいえ自社のCPCが適正かどうか分からない」という方のために、今すぐ確認できる判断基準を3つ紹介します。ClimbUp Agencyが無料アカウント診断で実際にチェックしている項目の一部です。

チェック1:キーワードプランナーの推定CPCとの乖離率

キーワードプランナーで表示される推定CPCと、実際の平均CPCを比較しましょう。乖離が大きい場合、広告の品質や入札設定に改善余地があります。

チェック2:品質スコア3要素の内訳

管理画面でキーワードごとの品質スコアを開き、3要素の評価を確認します。総合点ではなく、「平均より下」がついている要素を探してください。そこが最優先の改善対象です。

チェック3:検索語句の無駄クリック比率

過去30日間の検索語句レポートを確認してください。CVにつながっていない語句からのクリックが目立つ場合、除外キーワードの設定が不十分です。

上記3つのうち、1つでも該当する場合はCPCの改善余地があります。数値の見方そのものに不安がある方はリスティング広告の分析方法もあわせてご覧ください。

自社で確認するのが難しい場合は、ClimbUp Agencyの完全無料アカウント診断をご利用ください。独自の診断書(15ページ以上のPDF)で改善施策を具体的にご提案します。最短1営業日でレポートを提出します。

【事例】CPA視点への転換でCPA30%改善・広告費20%削減

CPCではなくCPA視点で運用改善に取り組んだ事例を紹介しましょう。

ClimbUp Agencyが支援したAmeripros合同会社様は、美容医療クリニックの経営支援を手がける企業です。

課題
既存代理店の時代、CPCの管理には注力していたものの、CPA(獲得単価)が目標を超過していました。広告費の投資対効果に疑問を感じていた状態です。

ClimbUp Agencyの対応
CPC単体ではなく、CPA・ROASを基準にした運用体制へ転換しました。具体的には以下の施策を実施しています。

成果
Google広告のCPA約30%改善、広告費約20%削減を実現しました。売上は横ばいから微増を維持しています。さらに新規でLINEヤフー広告・Meta広告にも展開し、いずれも目標CPA達成でCVが安定しました。

注目してほしいのは、広告費を20%削減しながら売上を落としていない点です。CPCの数値だけを追うのではなく、CPA・ROAS基準で運用を最適化したほうが成果に直結します。

他の支援事例は支援実績ページでご覧いただけます。

リスティング広告のクリック単価に関するよくある質問

クリック単価の相場はいくらですか?

日本のリスティング広告では、おおむね80〜1,000円が目安です。米国の2026年ベンチマークでは、検索広告の全業種平均が$5.42(約850円)でした。業種差が大きく、法律は$9.87、アート・エンタメは$1.63です。

クリック単価の平均はいくらですか?

「平均クリック単価」は、実際に支払った広告費をクリック数で割った実績値です。管理画面で確認できます。自社の平均CPCが適正かどうかは、業種平均ではなくキーワードプランナーの推定CPCと比べて判断してください。

クリック単価の出し方(計算方法)は?

計算式は「広告費 ÷ クリック数」です。広告費2万円で100クリックなら、CPCは200円になります。なお実際に請求される金額は、設定した上限クリック単価ではありません。1つ下の順位を上回るために必要な最低金額で課金されます。

Google広告のクリック単価はいくらですか?

キーワードと業種で変動するため、一律の金額はありません。指名検索など競合の少ないキーワードは数十円、士業やBtoBなど競争の激しい領域では1,000円を超えることもあります。出稿前にキーワードプランナーで推定値を確認するのが確実です。

拡張クリック単価(eCPC)はまだ使えますか?

使えません。2025年3月24日の週より、検索・ディスプレイの両キャンペーンで提供が終了しました(Google広告ヘルプ)。移行されなかったキャンペーンは、個別クリック単価へ自動的に切り替わっています。

クリック単価を下げる一番効果的な方法は何ですか?

広告とランディングページの品質改善です。品質が上がれば、入札額を上げなくても上位に表示されやすくなります。即効性を求める場合は、除外キーワードの追加が最短で効きます。上限クリック単価を下げる方法は表示機会そのものを失うため、最後の手段と考えてください。

まとめ|クリック単価を正しく理解し、CPA基準で成果につなげる

本記事の要点を整理します。

「自社のクリック単価が適正なのかわからない」
「代理店に任せているが、本当に最適な運用ができているのか不安」

そう感じている方は、まず3つのセルフチェックを試してみてください。それだけでも、改善余地の有無が見えてきます。

ClimbUp Agencyのビジョンは「共に歩み、共に登る」。担当顧客数を最大4社に制限し、コミット量を重視したWEB広告運用代行を提供しています。サービス内容が気になる方は、まず資料請求でご確認ください。

具体的な改善余地を知りたい方には、完全無料のアカウント診断もご用意しています。独自の診断書(15ページ以上のPDF)で、改善施策を最短1営業日でご提案します。

事業成長という高い山を、共に登っていきましょう。

濱口 侑生

新卒で都内の大手Web広告代理店に入社し、運用コンサルタントとしてリスティング広告やMeta広告に従事。月間数千万円から2.5億円規模の大型予算案件を担当し、美容クリニック、不動産、旅行など幅広い業界で成果改善を実現。 「広告主への圧倒的なコミットメント」を追求するため、ClimbupAgency株式会社を創業。運用者一人の担当社数を最大4社に制限し、管理画面上の数値に閉じないマーケティング戦略立案から、タグ設計、LPOまで一気通貫で支援している。ビジョンは「共に歩み、共に登る。」。

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リスティング広告の種類は?配信形式2つと媒体3つの違い・選び方【2026年最新】

公開日: 2026.03.31 更新日: 2026.10.20 濱口 侑生

「リスティング広告を始めたいが、種類が多すぎてどれを選べばいいか分からない」
「GoogleとYahoo!のどちらに出すべきか、両方必要なのか判断できない」
「代理店の提案に出てくるP-MAXやディスプレイ広告が、何のことか分からない」

リスティング広告の「種類」には、2つの意味があります。
1つは検索連動型・ディスプレイという配信形式の種類です。
もう1つはGoogle・LINEヤフー・Microsoftという媒体の種類です。

この2つを分けて整理すると、自社が選ぶべき組み合わせはすぐに見えてきます。
本記事では、2026年10月時点の媒体仕様に沿って、それぞれの特徴と選び方を整理しました。
Yahoo!広告の名称変更や動的検索広告の終了など、最新の変更点も反映しています。

先に結論|リスティング広告の種類は「配信形式2つ×媒体3つ」

配信形式\媒体Google広告LINEヤフー広告(旧Yahoo!広告)Microsoft広告
検索連動型広告Google検索の結果に表示Yahoo! JAPANの検索結果に表示Bingなどの検索結果に表示
ディスプレイ広告Googleディスプレイネットワーク・YouTubeなどYahoo! JAPAN・LINEなどMSN・Microsoft Edge・Outlookなど

媒体の違いを先に知りたい方は媒体の種類から、自社に合う種類を決めたい方は選び方の3ステップからお読みください。

「自社の商材にどの種類が合うか、プロの意見を聞きたい」という方は、ClimbUp Agencyの完全無料アカウント診断をご利用ください。
50項目以上を分析し、15ページ以上の診断書(PDF)で改善施策をご提案します。

リスティング広告とは?狭い意味では「検索連動型広告」のこと

リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果に、検索した語句に合わせて表示される広告です。
ただし、言葉の範囲は使う人によって変わります。

範囲含まれる広告使われる場面
狭い意味検索連動型広告のみ運用の現場・代理店との会話
広い意味検索連動型広告+ディスプレイ広告媒体全体を指す説明・一部の解説記事

現場で「リスティング広告」と言えば、ほとんどの場合は狭い意味の検索連動型広告です。
代理店や社内で話すときは「検索結果に出す広告」か「サイト上のバナー広告」かを確認しましょう。
この確認だけで、予算や成果の認識のずれを防げます。

費用はどちらも、主にクリックされたときに発生します。
表示されただけでは費用がかからない点が、テレビCMやチラシとの大きな違いです。

配信形式の種類|検索連動型広告とディスプレイ広告の違い

配信形式の違いは、広告を見る人が「探している最中」かどうかです。

比較項目検索連動型広告ディスプレイ広告
表示される場所検索結果の上部・下部Webサイト・アプリ・動画の広告枠
主な相手今まさに探している人(顕在層)まだ探していない人(潜在層)
広告の見た目テキストが中心画像・動画が中心
得意な目的問い合わせ・購入の獲得認知の拡大・離脱者の呼び戻し

本章では次の3点を解説します。

検索連動型広告の主なフォーマットは3つ

検索連動型広告には、主に次の3つのフォーマットがあります。

フォーマット特徴向いている商材
レスポンシブ検索広告見出しと説明文を複数登録し、組み合わせを自動で最適化する標準形式ほぼすべての商材
ショッピング広告商品画像・価格・ショップ名を検索結果に表示するECサイトの物販
動的検索広告(DSA)サイトの内容をもとに、検索語句と広告見出しを自動で決める商品・ページ数が多いサイト

以前の「拡張テキスト広告」は、現在は新しく作成できません。
いまテキストの検索広告を作るなら、レスポンシブ検索広告が標準です。
電話番号やサイト内リンクを追加する機能も、「広告表示オプション」から広告アセットという名前に変わっています。

ショッピング広告を出すには、Google Merchant Centerに商品データを登録する必要があります。

動的検索広告は、注意が必要です。
Googleは2026年4月、動的検索広告を「AI最大化設定(AI Max)」へ移行すると発表しました。
その後、既存キャンペーンの自動移行は2027年2月に延期されています。
これから新しく始めるなら、通常の検索キャンペーンでAI Maxを使うことを前提に考えましょう。

出典:Google Ads Developer Blog「Dynamic Search Ads (DSA) Automigration Delayed to February 2027」

広告文の書き方はリスティング広告の広告文の作り方|クリック率を上げる7つのコツをご覧ください。
キーワードの設定方法は完全一致・フレーズ一致・インテントマッチの使い分けで解説しています。

ディスプレイ広告は「誰に出すか」の決め方で3種類に分かれる

ディスプレイ広告の成果は、配信先の決め方(ターゲティング)で大きく変わります。
主な種類は次の3つです。

中小企業がディスプレイ広告を使うなら、最初はリマーケティングから始めるのが堅実です。
一度サイトを見た人が相手なので、知らない人に広く出すより成果につながりやすいからです。
不動産・BtoBのサービス・高額な商品など、検討に時間がかかる商材で特に効果を発揮します。

P-MAXとデマンド ジェネレーションは「まとめて配信」する形式

Google広告には、検索とディスプレイの枠を超えて配信するキャンペーンもあります。
代理店の提案によく出てくるので、名前と役割だけは押さえておきましょう。

キャンペーン配信先特徴
P-MAX(パフォーマンス マックス)検索・ディスプレイ・YouTube・Gmail・マップなどGoogleの全配信面1つのキャンペーンでAIが配信先と入札を自動で決める
デマンド ジェネレーションYouTube・Discover・Gmailなど画像や動画で、まだ探していない人の需要を掘り起こす

P-MAXは便利ですが、どの配信面で成果が出たのかが見えにくい面があります。
なお、検索語句が完全一致キーワードと一致する場合は、検索キャンペーンの配信がP-MAXより優先されます。

出典:Google 広告ヘルプ「P-MAX キャンペーンについて」

媒体の種類|Google広告・LINEヤフー広告・Microsoft広告の違い

日本でリスティング広告を出せる主な媒体は、Google広告・LINEヤフー広告・Microsoft広告の3つです。
違いは、どの検索エンジンの結果に表示されるかにあります。

比較項目Google広告LINEヤフー広告Microsoft広告
検索広告の表示先Google検索Yahoo! JAPAN検索Bing・DuckDuckGoなど
ディスプレイの主な表示先提携サイト・YouTube・GmailYahoo! JAPAN・LINE・提携サイトMSN・Microsoft Edge・Outlook
強いデバイススマホ・パソコンともスマホパソコン
向いている商材ほぼすべてYahoo! JAPANの利用者が多い層向けパソコンで検索されるBtoB商材

「強いデバイス」は、次の章で紹介する検索エンジンのシェアにもとづきます。

パソコンとスマホで、使われている検索エンジンはまったく違う

媒体を選ぶときに最も参考になるのが、検索エンジンのシェアです。
日本のシェアをパソコンとスマホに分けると、次のとおりです。

デバイスGoogleBingYahoo!
パソコン42.17%51.83%4.67%
スマホ85.08%0.91%11.79%

出典:StatCounter(日本・2026年9月)パソコン/スマホ

スマホではGoogleが8割を超え、Yahoo!が約12%で続きます。
一方、パソコンではBingがGoogleを上回っています。
パソコンで検索される商材なら、Microsoft広告を外す理由はありません。

なお、StatCounterは提携サイトのアクセスから集計した推計値です。
自社サイトの実際の流入元は、Googleアナリティクスなどで必ず確認しましょう。

Google広告|最初に始めるならここ

Google広告は、スマホ検索の8割超を占めるGoogleの検索結果に広告を出せます。
配信量が最も多く、AIによる自動入札やP-MAXなどの機能も最も充実しています。

一方で、出稿する企業が多いため、競争の激しいキーワードではクリック単価が上がりやすい点に注意が必要です。
単価の相場はリスティング広告のクリック単価相場|業種別一覧と下げる5施策をご覧ください。

LINEヤフー広告(旧Yahoo!広告)|2026年4月に名称が変わった

Yahoo!広告は現在、「LINEヤフー広告」という名前に変わっています。
運営元のLINEヤフーは、次のように告知しています。

2026年4月より、LINE広告とYahoo!広告 ディスプレイ広告は統合され、「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告」となりました。あわせて、Yahoo!広告(検索広告含む)は「LINEヤフー広告」に名称変更しています。

LINEヤフー for Business

検索広告は、これまでどおりYahoo! JAPANの検索結果に表示されます。
ディスプレイ広告は統合により、Yahoo! JAPANの各サービスに加えてLINEの広告枠も配信先になりました。

スマホ検索でYahoo!は約12%のシェアがあります。
Google広告で成果が出たあと、配信量を増やす2つ目の媒体として検討するのが一般的です。

Microsoft広告|パソコンで検索されるBtoB商材の穴場

Microsoft広告は、Bingなどの検索結果に広告を出せる媒体です。
ディスプレイ広告は、MSN・Microsoft Edge・Outlookなどに表示されます。

出典:Microsoft 広告 公式サイト

先ほどのとおり、パソコンの検索ではBingが最大のシェアを持っています。
会社のパソコンで業務中に検索されるBtoB商材とは、特に相性が良い媒体です。
Google広告のキャンペーンを読み込む機能もあるため、2つ目以降の媒体として始めやすいのも利点です。

自社に合うリスティング広告の種類を選ぶ3ステップ

種類選びは、次の3ステップで進めると迷いません。

  1. 目的を決める(獲得か認知か)
  2. 顧客がどのデバイスで検索するかを確かめる
  3. 許容できる獲得単価(CPA)から逆算する

ステップ1|目的が「獲得」なら検索連動型、「認知」ならディスプレイ

今すぐ問い合わせや売上を増やしたいなら、検索連動型広告から始めます。
ブランドの名前を知ってもらいたいなら、ディスプレイ広告や動画広告が中心になります。

予算が限られる中小企業は、まず検索連動型広告で成果の土台を作るのが基本です。
水道修理・鍵の紛失・法律相談のように、急ぎの悩みを扱う商材とは特に相性が良い形式です。

ステップ2|顧客がパソコン中心ならMicrosoft広告も加える

Googleアナリティクスで、自社サイトに来る人のデバイスと流入元を確認します。
判断の目安は次のとおりです。

ステップ3|CPAから逆算して、媒体を広げるか切り替えるかを決める

1件の成約にいくらまで広告費をかけられるかを、先に決めておきます。
例えば粗利が5万円の商品なら、CPAは2万円以下に抑えたいといった基準です。

この基準を満たせない場合は、媒体や種類そのものを見直します。
ClimbUp Agencyの支援先では、種類と媒体の選び直しで成果が大きく変わった例があります。

「今の媒体のまま改善を続けるか、種類を変えるか」の判断は、CPAの数字で行いましょう。
CPAの考え方はリスティング広告のCPAの記事で解説しています。

リスティング広告の費用の仕組みと予算の目安

検索連動型広告の費用は、クリックされたときだけ発生するクリック課金が基本です。
1クリックの単価は、広告が表示されるたびに行われるオークションで決まります。

掲載順位は入札額だけでなく6つの要素で決まる

Google広告の掲載順位は「広告ランク」で決まります。
広告ランクの算出に使われるのは、入札単価や広告とLPの品質など6つの要素です。
お金を多く出せば必ず1位になれるわけではありません。

出典:Google 広告ヘルプ「広告ランクについて」

6つの要素と上げ方の詳細は広告ランクとは?上げ方5つの優先順位とGoogle公式の最新6要素が参考になります。
品質の見方は品質スコアとは?Google広告の確認方法と上げ方の優先順位をご覧ください。

予算の目安は月20〜50万円。データがたまる金額から始める

リスティング広告に最低出稿額はなく、少額からでも始められます。
ただし予算が少なすぎるとクリック数が足りず、どの広告が当たりか判断できません。

中小企業の検索連動型広告なら、月20〜50万円が一般的な目安です。
業種別の相場と予算の決め方は、リスティング広告の費用相場は月20〜50万円|内訳と予算の決め方をご覧ください。

まずは3か月ほど同じ予算で運用し、CPAを見てから媒体や種類を広げるのが堅実な進め方です。

リスティング広告の種類に関するよくある質問

リスティング広告にはどのようなものがありますか?

配信形式では、検索結果に出る検索連動型広告と、サイトやアプリに出るディスプレイ広告があります。
媒体では、Google広告・LINEヤフー広告・Microsoft広告の3つが主な選択肢です。
一覧は先に結論の表をご覧ください。

リスティング広告の大手はどこですか?

媒体で言えば、Google・LINEヤフー・Microsoftの3社です。
スマホ検索の8割超を占めるGoogleが最大で、多くの企業はGoogle広告から始めます。

広告の種類4つとは何ですか?

一般には、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌の「マスコミ四媒体」を指すことが多い言葉です。
リスティング広告は、これとは別のインターネット広告に含まれます。
電通「2025年 日本の広告費」では、インターネット広告費が総広告費の50.2%を占め、初めて過半数を超えました。

出典:電通「2025年 日本の広告費」

GoogleとLINEヤフーは両方に出すべきですか?

最初はGoogle広告だけで十分です。
Google広告で成果の出るキーワードと広告文が分かってから、同じ設計でLINEヤフー広告に広げると効率よく進められます。
予算を2つに分けると、どちらもデータがたまりにくくなるためです。

動的検索広告(DSA)はまだ使えますか?

既存のキャンペーンはまだ配信されています。
ただしGoogleはAI最大化設定(AI Max)への移行を発表しており、自動移行は2027年2月に予定されています。
新しく始めるなら、AI Maxを前提に考えるのがおすすめです。

まとめ|まずはGoogleの検索連動型広告から、データを見て広げる

本記事のポイントを整理します。

迷ったら、まずGoogle広告の検索連動型広告で成果の土台を作りましょう。
そのうえで、CPAとデバイスのデータを見ながら媒体と種類を広げていくのが確実です。

「自社に合う種類と媒体の組み合わせを知りたい」という方は、ClimbUp Agencyの完全無料アカウント診断をご活用ください。
50項目以上を分析し、15ページ以上の診断書(PDF)で改善施策をご提案します。

なお、ClimbUp Agencyの広告運用代行は運用手数料20%です。
クリエイティブ制作・GA分析・LPO・タグ設定・戦略立案まで、基本料金内で対応しています。
運用者1人あたりの担当は最大4社までに制限しています。

ただし現在の対象は、月額100万円を目安とした広告予算の方です。
この規模に満たない場合は、本記事の手順でまずGoogle広告から始めてみてください。
無料診断だけのご利用でも構いません。実際の改善内容は支援実績でご確認いただけます。

サービス内容・料金・実績をまとめた資料も無料でお送りしています。
広告運用の改善を検討中の方は、資料請求からお気軽にどうぞ。

濱口 侑生

新卒で都内の大手Web広告代理店に入社し、運用コンサルタントとしてリスティング広告やMeta広告に従事。月間数千万円から2.5億円規模の大型予算案件を担当し、美容クリニック、不動産、旅行など幅広い業界で成果改善を実現。 「広告主への圧倒的なコミットメント」を追求するため、ClimbupAgency株式会社を創業。運用者一人の担当社数を最大4社に制限し、管理画面上の数値に閉じないマーケティング戦略立案から、タグ設計、LPOまで一気通貫で支援している。ビジョンは「共に歩み、共に登る。」。

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ランディングページ(LP)とは?ホームページとの違い・種類・作り方と構成のコツ【2026年版】

公開日: 2026.02.26 更新日: 2026.10.20 濱口 侑生

「LPを作れば問い合わせが増えると言われたけど、ホームページと何が違うの?」
「制作会社に頼む前に、LPの基本だけは押さえておきたい」

ランディングページ(LP)は、Web広告やWeb集客の成果を大きく左右するページです。ただし、作れば必ず成果が出るものではありません。向き不向きや、苦手なこともあります。

本記事では、LPの基本を次の順で解説します。

ClimbUp Agencyは、Web広告の運用とあわせてLPの改善(LPO)まで支援しています。広告運用の現場から見た「成果が出るLPの条件」もお伝えします。

ランディングページ(LP)とは|2つの意味と「LPのURL」

ランディングページ(Landing Page)は、直訳すると「着地するページ」です。LPと略されます。

LPには、広い意味と狭い意味の2つがあります。話している相手がどちらの意味で使っているかを確かめると、行き違いを防げるでしょう。

意味指すもの使われる場面
広い意味ユーザーが最初にたどり着いたページすべてアクセス解析(GA4)、広告の設定
狭い意味購入や問い合わせなど、1つの行動に特化した縦長のページマーケティング・広告の現場の会話

一般に「LPを作る」と言うときは、狭い意味を指します。本記事も、主に狭い意味のLPを解説します。

広い意味のLP|GA4では「セッションの最初のページ」

アクセス解析ツールのGA4にも「ランディング ページ」という項目があります。ここでのLPは、縦長のページに限った話ではありません。トップページでもブログ記事でも、最初に開かれたページがLPです。

セッションの最初のページビューに関連付けられたページパス。

アナリティクス ヘルプ「アナリティクスのディメンションと指標」

GA4のランディングページのレポートを見れば、どのページから訪問が始まっているかが分かります。

LPのURLとは|広告では「最終ページURL」のこと

Google広告では、広告をクリックした人が移動する先のページを「最終ページURL」と呼びます。これがいわゆる「LPのURL」です。

最終ページ URL とは、広告をクリックしたユーザーに表示されるウェブページの URL アドレスで、「ランディング ページ」とも呼ばれます。

Google 広告ヘルプ「最終ページ URL の定義」

同じヘルプには、LPと広告に表示されるURLが同じドメインである必要がある、とも書かれています。広告用にLPを別ドメインで作るときは注意しましょう。

ランディングページとホームページ・バナーの違い

LPと混同されやすいのが、ホームページとバナーです。役割の違いを整理します。

ホームページとの違い|「回遊させる」か「1つの行動に絞る」か

ホームページとLPの最大の違いは、読者に求める行動の数です。

比較項目ホームページ(HP)ランディングページ(LP)
主な目的会社やサービスの情報を網羅し、信頼を得る購入・問い合わせ・資料請求など1つの行動
想定する読者取引先・求職者・既存顧客など幅広い特定の悩みや目的を持つ人
ページ数複数ページ原則1ページ
他ページへのリンクメニューで回遊させる最小限にする
主な集客経路指名検索・自然検索Web広告・SNS・メール
更新の考え方情報が変わったときに更新データを見て改善し続ける
ホームページは複数ページを回遊させて信頼を得る構造、ランディングページはファーストビューから申込みボタンまで一方向に進む構造であることを比較した図

ホームページは「会社を知ってもらう場所」、LPは「行動してもらう場所」と考えると分かりやすいでしょう。どちらが優れているかではなく、役割が違います。

バナーとの違い|バナーは入口、LPは着地先

バナーは、Webサイトやアプリの広告枠に表示される画像広告です。LPは、そのバナーをクリックした人がたどり着くページです。

つまり、バナーは「興味を引いてクリックさせる」役割、LPは「納得してもらい行動させる」役割を担います。バナーで約束した内容がLPに書かれていないと、読者はすぐに離脱します。両者の内容は必ずそろえましょう。

ランディングページの主な種類|目的別に3つ

LPは、求める行動や読者の状態によって形が変わります。代表的な3種類を紹介します。

種類特徴向いている商材・場面
販売・申込み型LP商品の魅力を伝え、購入や申込みまで完結させるEC商品、定期購入、スクール
リード獲得型LP問い合わせ・資料請求・無料相談を獲得するBtoBサービス、リフォーム、士業
記事型LP読み物の形で悩みに寄り添い、商品へつなぐ健康食品、化粧品など比較検討が長い商材

記事型LPは読まれやすい反面、広告であることが分かりにくくなりがちです。2023年10月1日から、広告であることを隠す「ステルスマーケティング」は景品表示法の規制対象になりました。広告である旨は明確に示しましょう。

出典:消費者庁「令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。」

ランディングページのメリットとデメリット

LPには明確な強みがある一方で、弱点もあります。両方を理解したうえで、作るかどうかを判断しましょう。

メリット① 1つの行動に集中させ、成約につなげやすい

LPは、読者の行動をボタン1つに絞ります。他のページへ移る導線が少ないため、読者は迷わず読み進められます。

参考までに、LP作成ツールのUnbounceが4万1,000件超のLPを分析したレポート(2024年版)があります。それによると、全業種のコンバージョン率の中央値は6.6%でした。海外のデータで業種差も大きいため、目安として捉えてください。

出典:Unbounce「Conversion Benchmark Report」

メリット② 広告の訴求に合わせて内容を最適化できる

広告ごとにLPを用意すれば、検索した言葉や広告文に合わせて内容を変えられます。広告とLPの話がつながると、読者の期待を裏切りません。無駄なクリックが減り、獲得単価(CPA)の改善につながります。

メリット③ 改善の効果を測りやすい

1ページで完結するため、どこで読者が離れたかを把握しやすい点も強みです。キャッチコピーやボタンを変えたときの効果も、数字で比べられます。

デメリット① LP単体では集客できない

LPは、作っただけでは誰にも見られません。Web広告やSNS、メールなどで人を連れてくる仕組みが必要です。LPの制作費とは別に、集客の費用がかかる前提で計画しましょう。

デメリット② 検索エンジン(SEO)からの集客には向かない

LPは1ページに情報を詰め込み、1つの行動に絞る設計です。幅広い検索キーワードで上位を狙うブログ記事などに比べると、自然検索の集客には不利です。

自然検索での集客はブログやホームページ、短期の集客はLPと広告、と役割を分けるのが現実的でしょう。SEOと広告の使い分けは、以下の記事で解説しています。

関連記事:SEOとリスティング広告の違い8軸比較|AI検索時代の使い分けと併用戦略

デメリット③ 公開後の改善に手間とコストがかかる

LPは、最初から完璧なものはまず作れません。公開後にデータを見て、コピーや構成を直し続ける必要があります。改善まで見込んだ予算と体制を用意しておきましょう。

成果が出るランディングページの基本構成|3つのブロック

成果が出るLPの多くは、大きく3つのブロックで組み立てられています。接客の流れを1ページにまとめたものと考えると分かりやすいでしょう。

ランディングページの基本構成を示したワイヤーフレーム。上からファーストビュー(キャッチコピー・メインビジュアル・CTAボタン)、ボディコピー(共感・ベネフィット・導入実績・お客様の声)、クロージング(よくある質問・追伸・最後のCTAボタン)

ファーストビュー|最初の画面で「自分向けだ」と思わせる

ファーストビューは、ページを開いて最初に見える範囲です。読者はここで、読み進めるかどうかを判断します。

ボディ|悩みへの共感と、解決できる根拠を示す

ボディでは、読者の悩みに共感したうえで、解決策としての商品・サービスを示します。「本当に解決できるのか」という疑問に、根拠で答えるパートです。

実績や口コミは、事実に基づくものだけを載せます。根拠のない「No.1」表示などは、景品表示法の問題になるおそれがあります。

クロージング|不安を解消し、迷わせずに行動させる

最後のブロックの役割は、申込み前の不安を取り除くことです。料金・解約・サポートなど、よく聞かれる質問をFAQで先回りして答えましょう。

CTAボタンは目立つ色と位置に置き、「無料で資料をもらう」のように押した後の結果が分かる文言にします。入力フォームの項目も、必要最小限に絞りましょう。

広告から来た人に向けたLPの構成要素は、以下の記事でさらに詳しく解説しています。

関連記事:リスティング広告のLPとは?作り方・改善手順・制作費用の相場まで運用者が解説

ランディングページの作り方|5つのステップ

LP制作で最も大切なのは、デザインに入る前の準備です。5つのステップで進めます。

LP制作の5ステップ。STEP1分析・戦略設計、STEP2構成案(ワイヤー)作成、STEP3デザイン・コーディング、STEP4公開・計測ツール設置、STEP5データ分析・LPO実行

ステップ1|誰に何を伝えるかを決める

まず、LPを読んでほしい人物像(ペルソナ)を決めます。あわせて、顧客・競合・自社の3つの視点で、自社が選ばれる理由を整理します(3C分析)。

「誰の、どんな悩みを、なぜ自社なら解決できるのか」を1文で言えれば準備完了です。ここが曖昧なまま作ると、誰にも刺さらないLPになります。

関連記事:コアターゲットとは?設定方法から広告運用への活かし方まで5ステップで解説

ステップ2|構成案(ワイヤーフレーム)を作る

いきなりデザインせず、文字中心の設計図を作ります。前述の3ブロックに沿って、読者の気持ちの流れに合う順番で情報を並べましょう。この段階で中身を固めると、後の手戻りが減ります。

ステップ3|デザイン・コーディング|スマホとパソコンの両方で確認する

「LPはスマホ前提で作るべき」とよく言われます。ただ、日本全体のWeb閲覧はパソコンもまだ多いのが実情です。Statcounterによると、2026年9月時点の日本のシェアはデスクトップ51.83%、モバイル45.78%でした。

出典:Statcounter「Desktop vs Mobile vs Tablet Market Share Japan」

実際の比率は、商材や集客経路で大きく変わります。BtoBならパソコン、SNS広告ならスマホが多くなりがちです。思い込みで決めず、GA4で自社の端末比率を確かめてから設計しましょう。

ステップ4|公開し、計測ツールを設置する

公開前に、GA4と広告のコンバージョン計測を設定します。あわせてヒートマップツールを入れると、どこが読まれ、どこで離脱したかが見えます。

ステップ5|データをもとに改善(LPO)を続ける

LPは公開してからが本番です。データを見て、キャッチコピー・画像・ボタン・フォームを改善し続けます。この改善活動をLPO(ランディングページ最適化)と呼びます。

ClimbUp Agencyの支援事例でも、LPの小さな修正が成果につながりました。地域密着でシャッター工事を手がける企業では、LPに「メーカーではありません」という一文を追加しました。あわせてヒートマップで読まれていない箇所を洗い出し、エリア設定も見直しています。その結果、電話問い合わせから現地調査につながる割合が約50%から70%ほどに改善しました。

関連記事:株式会社TYシステムサービス様の支援事例

成果が出ないランディングページに共通する3つの落とし穴

広告運用の現場で「広告は悪くないのに成果が出ない」とき、原因がLPにあることは少なくありません。よくある3つの落とし穴を紹介します。

デザインはきれいだが、ベネフィットが伝わらない

見た目が整っていても、「自分にどんな得があるか」が伝わらなければ読者は動きません。デザインは、メッセージを届けるための手段です。ファーストビューの文章だけで価値が伝わるかを確認しましょう。

広告とLPの内容がずれている

広告で「無料」と打ち出しているのに、LPで有料プランばかり目立つと読者はすぐ離脱します。広告文で約束したことは、LPのファーストビューで回収しましょう。

関連記事:リスティング広告の広告文の作り方|クリック率を上げる7つのコツと業種別例文

表示が遅く、読まれる前に離脱されている

LPは画像が多く、表示が遅くなりがちです。Googleが示す表示速度の指標では、メインの画像や文章が表示されるまで(LCP)2.5秒以下が良好の目安です。

出典:web.dev「Largest Contentful Paint(LCP)」

画像の圧縮や不要なスクリプトの削除で改善できます。Googleの無料ツール「PageSpeed Insights」で、まず現状を測ってみましょう。

ランディングページの制作費用の相場と依頼先の選び方

LP制作の費用は、どこまでの工程を任せるかで大きく変わります。広告代理店のPLAN-Bは、次の3つの価格帯に整理しています。

価格帯主な内容公開後の改善
10万〜30万円簡単なヒアリングのみ。構成は既存の型を流用し、テンプレートで制作対応なし
30万〜60万円競合調査とターゲット分析、制作会社のライターによる原稿作成初回レポートなど限定的
60万円以上ペルソナ設計やカスタマージャーニーから逆算した設計定期的な効果測定と運用サポート

出典:PLAN-B「リスティング広告とLPの関係性は?必要性や制作のコツも解説!」

注目したいのは、安い価格帯ほど公開後の改善が含まれない点です。LPは改善して成果を上げるものなので、制作費だけでなく改善費まで含めた総額で比べましょう。

依頼先を選ぶ3つのチェックポイント

広告からの集客を前提にするなら、LPと広告運用を同じ会社に任せる方法もあります。広告のデータとLPのデータを一体で見られるため、改善の判断が早くなるのが利点です。ClimbUp Agencyの広告運用代行では、LPOも運用手数料の中に含めて対応しています。

ランディングページに関するよくある質問

ランディングページとはどんなページですか?

購入や問い合わせなど、1つの行動をしてもらうことに特化した縦長のページです。広い意味では、ユーザーが最初にたどり着いたページ全般を指します。詳しくはLPの2つの意味をご覧ください。

ホームページとランディングページの違いは何ですか?

ホームページは複数ページで会社やサービスの情報を網羅し、信頼を得るためのものです。LPは原則1ページで、読者の行動を1つに絞ります。詳しくは比較表をご覧ください。

ランディングページとバナーの違いは何ですか?

バナーは広告枠に表示される画像広告で、クリックさせるための入口です。LPはバナーをクリックした人がたどり着くページで、行動してもらうための着地先です。

ランディングページURLとは何ですか?

広告をクリックした人が移動する先のページのURLです。Google広告では「最終ページURL」という名前で設定します。広告に表示されるURLと同じドメインである必要があります。

ランディングページは自分で作れますか?

作れます。テンプレートが用意されたLP作成ツールを使えば、専門知識がなくても公開は可能です。ただし成果を左右するのは、デザインより「誰に何を伝えるか」の設計です。まずは構成案づくりに時間をかけましょう。

LPの成果はどの指標で判断すればよいですか?

基本はコンバージョン率(CVR)です。広告から集客しているなら、獲得単価(CPA)もあわせて見ます。業界別のCVRの目安は、以下の記事にまとめています。

関連記事:リスティング広告のコンバージョン率の平均は8.18%|業界別一覧と改善施策12選

まとめ|ランディングページは「作って終わり」ではなく改善して育てる

LPの成果は、広告の設定と切り離せません。広告とLPのどちらに課題があるのか分からない場合は、第三者の目で確認するのが近道です。

ClimbUp Agencyの無料アカウント診断では、50項目以上をチェックし、課題と改善施策を15ページ以上のPDFでご提案します。費用は一切かかりません。広告運用とLP改善をまとめて任せたい方は、広告運用代行サービスもご覧ください。

濱口 侑生

新卒で都内の大手Web広告代理店に入社し、運用コンサルタントとしてリスティング広告やMeta広告に従事。月間数千万円から2.5億円規模の大型予算案件を担当し、美容クリニック、不動産、旅行など幅広い業界で成果改善を実現。 「広告主への圧倒的なコミットメント」を追求するため、ClimbupAgency株式会社を創業。運用者一人の担当社数を最大4社に制限し、管理画面上の数値に閉じないマーケティング戦略立案から、タグ設計、LPOまで一気通貫で支援している。ビジョンは「共に歩み、共に登る。」。

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ロングテールキーワードとは?探し方5ステップと選び方を広告運用のプロが解説【2026年版】

公開日: 2026.02.26 更新日: 2026.10.20 濱口 侑生

「ビッグキーワードで記事を書いても、まったく上位に入らない」
「ロングテールキーワードが大事と聞くけれど、どう探して選べばいいのかわからない」

こうした悩みを持って検索された方は多いはずです。

結論からお伝えします。ロングテールキーワードとは、検索数は少ないものの、検索した人の目的がはっきりしているキーワードです。1本あたりの流入は小さくても、競合が少なく成約に近い読者を集められます。

本記事では意味とビッグキーワードとの違い・メリットとデメリット・探し方5ステップ・選び方を順に解説します。さらに、広告運用会社だからこそ書けるリスティング広告のデータで「売れるロングテール」を見つける方法も紹介。

執筆は、元大手Web広告代理店で月間数千万円から2.5億円規模の運用を担当してきたClimbUp Agencyのメンバーです。

この記事を読み終えれば、以下が明確になります。

キーワード調査ツールの画面と、成約に近いキーワードを地図から探し出すイメージ

ロングテールキーワードとは?ビッグ・ミドルキーワードとの違い

ロングテールキーワードは、検索数の少ない具体的なキーワードの総称です。本章では以下の3点を解説します。

ビッグ・ミドルとの違いは「検索数」と「目的の具体性」

キーワードは、検索数の大きさで3つに分けて考えるのが一般的です。月間検索数の区切りは、SEO解説記事でよく使われる目安です。

種類月間検索数の目安語数の傾向検索した人の目的
ビッグキーワード1万回以上1語幅広く、あいまい
ミドルキーワード1,000〜1万回2語ある程度しぼられている
ロングテールキーワード1,000回未満3語以上が多い具体的で、はっきりしている

名前の由来は、検索数の多い順にキーワードを並べたグラフの形です。少数のビッグキーワードが高い「頭」をつくり、その右に検索数の少ない語が「長い尻尾」のように続きます。

検索ボリュームの大きいビッグキーワードと、その右に長く続くロングテールキーワードの分布を示したグラフ

もともとは、2004年に米Wired誌のクリス・アンダーソン氏が広めた販売の考え方です。売れ筋以外の少量の商品も、合計すると大きな売上になるという理論でした。
参考:WIRED|The Long Tail(2004年10月)

「3語以上」は目安|正しくは検索数で決まる

「3語以上ならロングテール」という説明をよく見かけます。しかし、SEOツールを提供するAhrefsは次のように述べています。

So it is not the length of a keyword that makes it a long-tail. It’s the search volume of that keyword.(ロングテールかどうかを決めるのはキーワードの長さではなく、検索数である)

Ahrefs|Long-tail Keywords: What They Are and How to Get Search Traffic From Them

1語でも検索数が少なければロングテールです。逆に3語でも検索数が多ければ、ロングテールとは言えません。また、何回未満ならロングテールという明確な基準もありません。同じジャンルのビッグキーワードと比べて検索数が少ないかで判断しましょう。

同じ記事によると、米国のキーワードの約93%は月間検索数が10回未満です。検索の大部分は、こうした小さなキーワードの集まりでできています。

ロングテールキーワードの具体例

本記事のテーマで実際の検索数を見てみましょう。Ahrefsで調べた日本の月間検索数(2026年10月時点)は以下のとおりです。

キーワード月間検索数検索した人の目的
ロングテールキーワード800回意味から探し方まで幅広く知りたい
ロングテールキーワード 探し方250回具体的な手順を知りたい
ロングテールキーワード 選び方90回候補から何を選ぶか決めたい
ロングテールキーワード 調べ方80回使うツールと手順を知りたい

語が増えるほど検索数は減り、目的ははっきりします。業種に置き換えると「税理士」より「税理士 顧問料 相場 個人事業主」のほうが、検索した人の状況がよくわかるはずです。

ロングテールキーワードを狙うメリット3つとデメリット3つ

ロングテールキーワードには、はっきりしたメリットとデメリットがあります。先に全体像を表で確認しましょう。

メリットデメリット
競合が少なく、上位に入りやすい1記事あたりの流入は少ない
検索意図が明確で、成約に近い成果を出すには記事の本数が要る
読者の悩みに深く答える記事が作れる似た記事が増え、検索順位を食い合いやすい
競合の多い沖を避け、静かな入り江で成約という魚を釣り上げる様子を描いたイラスト

メリット①競合が少なく、上位に入りやすい

検索数の多いキーワードは、ドメインの強い大手サイトが上位を占めがちです。一方でロングテールは、大手がわざわざ記事を作らない領域が多く残っています。

月1万回のキーワードで100位にいても、流入はほぼゼロです。月100回のキーワードで1位を取るほうが、確実に読者を集められます。

メリット②検索意図が明確で、成約に近い

「パソコン」と検索する人と「MacBook Air 13インチ 中古 価格」と検索する人では、購入までの距離がまったく違います。語が具体的になるほど、検索した人はすでに比較や購入の段階にいるものです。

そのため、少ない流入でも問い合わせや購入につながる読者を集めやすいのが特長です。

メリット③読者の悩みに深く答える記事が作れる

読者の状況が具体的にわかるため、答えるべき内容は明確。「誰にでも当てはまる薄い記事」になりにくいのも利点です。

Googleによると、毎日の検索の15%はこれまで一度も検索されたことのない語句です。ツールに数字が出ない語句の向こうにも、具体的な悩みを持つ読者はいます。
出典:Google The Keyword|Understanding searches better than ever before(2019年10月)

デメリット|流入が小さく、記事が増えると管理が難しい

1本あたりの流入は小さいため、まとまった集客には記事の本数が必要です。成果が見えるまでにも時間がかかります。

もう1つの落とし穴が、検索意図の似た記事を量産してしまうことです。同じ検索結果を複数の記事で取り合うと、どれも上位に入りにくくなります。対策は注意点の章で解説します。

ロングテールSEOとは?小さな記事で大きなキーワードを押し上げる戦略

ロングテールSEOとは、ロングテールキーワードの記事を積み上げてサイト全体の集客を伸ばす戦略です。ポイントは、1本ずつの流入を足し算するだけではない点にあります。

基本の形は以下のとおりです。

  1. ビッグ・ミドルキーワードを狙う「まとめ記事」を1本作る
  2. その周辺のロングテールキーワードで、個別の記事を作る
  3. 個別の記事とまとめ記事を内部リンクでつなぐ

個別の記事が上位に入って読まれると、そのテーマについてサイトが詳しいことが伝わります。小さな記事から始めて、より大きなキーワードを狙える土台を作る考え方です。
参考:シュワット|ロングテールキーワードとは?メリットや選び方、SEO戦略を解説

ロングテールキーワードの探し方5ステップ

ロングテールキーワードは、以下の5ステップで探します。①〜③で候補を広げ、④⑤で「実際に需要があるか」を確かめる流れです。

ステップやること主なツール
①軸キーワードのサジェストを洗い出すラッコキーワード、Google検索
②検索数を調べて候補を絞るGoogleキーワードプランナー
③検索結果の「関連する質問」から悩みを拾うGoogle検索
④自社サイトに実際に来ているクエリを見るGoogleサーチコンソール
⑤広告で成約した検索語句を確認するGoogle広告の検索語句レポート

①サジェストで候補を洗い出す

まずは自社の商品やサービスを表す「軸キーワード」を決めます。それをラッコキーワードなどのサジェスト取得ツールに入力し、一緒に検索されている語句を一覧で取り出します。

この段階では絞り込まず、候補をできるだけ多く集めるのがコツです。Google検索の入力欄に出る候補や、検索結果の下に出る関連キーワードも参考になります。

②キーワードプランナーで検索数を調べる

集めた候補の月間検索数を、Google広告のキーワードプランナーで調べます。検索数が大きすぎる語は外し、自社が戦えそうな候補に絞りましょう。
参考:Google 広告 ヘルプ|キーワード プランナーを使う

このとき、検索数が0や10と表示される語も捨てないでください。ツールの数字は推定値です。成約に近い語なら、検索数が少なくても狙う価値があります。

③「関連する質問」から読者の悩みを拾う

候補のキーワードで実際に検索し、結果に出る「関連する質問」を確認します。読者が次に知りたいことそのものです。

あわせて上位の記事の見出しも確認しましょう。上位の記事が共通して扱っている内容は、その検索に欠かせない要素です。逆に誰も書いていない内容があれば、差別化のチャンスになります。

④サーチコンソールで「実際に来ているクエリ」を見る

すでに記事があるなら、Googleサーチコンソールの検索パフォーマンスレポートを開いてみましょう。自社サイトが表示された検索語句(クエリ)を一覧で確認できます。

ツールでは検索数0と出る語でも、ここで表示回数が確認できれば需要がある証拠です。表示回数は多いのに順位が低いクエリは、記事への追記や新しい記事の候補になります。

⑤リスティング広告の検索語句レポートで「売れる語句」を確かめる

Google広告を出稿しているなら、最も確かなデータが手元にあります。検索語句レポートです。広告が表示された実際の検索語句と、そこからの成約数を確認できます。

SEOツールの数字は「検索されている量」の推定にすぎません。一方で検索語句レポートは、その語句で検索した人が実際に問い合わせたかまで教えてくれます。成約が出ている長い検索語句は、SEOでも優先して狙うべきロングテールです。

Google公式ヘルプによると、確認する手順は以下のとおりです。

  1. Google広告の管理画面で「キャンペーン」を選ぶ
  2. 「分析情報とレポート」の中の「検索語句」を開く
  3. コンバージョン数の多い順に並べ替え、長い語句を拾い出す

注意点として、検索数がごく少ない語句はプライバシー保護のためにレポートから除外される場合があります。そうした語句は「その他のクエリ」などにまとめて表示されます。
出典:Google 広告 ヘルプ|検索語句レポートについて

広告の運用では、成約した語句をキーワードとして追加し、成果のない語句は除外して精度を上げます。検索語句レポートの具体的な活用法はリスティング広告のキーワード選定の記事、除外の考え方は除外キーワードのマッチタイプの記事で解説しています。

ロングテールキーワードの選び方|成約への近さで優先順位をつける

候補が集まったら、検索数ではなく自社の商品・サービスへの近さで優先順位をつけるのがコツです。本章では以下の2点を解説します。

検索意図を3つに分け、成約に近い順に書く

検索意図の種類例成約への近さ優先度
解決策を今すぐ探している「税理士 顧問料 相場 個人事業主」非常に近い最優先
複数の選択肢を比べている「会計ソフト 税理士 どっち」近い高い
情報を幅広く集めている「確定申告 いつから」遠い中程度

最初に書くべきは、表の上の2段です。「今すぐ解決したい人」と「比べている人」に向けた記事は、少ない流入でも問い合わせにつながります。記事から問い合わせへの導線も、最初から設計しておきましょう。

情報収集型のロングテールはAIに読まれて終わりやすい

検索結果の上部に出る「AIによる概要」は、情報収集型の検索で特に多く表示されます。Ahrefsの発表によると、AIによる概要が出るキーワードの99.2%が情報収集型でした。

同じ発表では、日本の検索1位のクリック率が約37.8%低下したことも示されています(2023年12月と2025年12月の比較)。答えがAIの要約で済む検索ほど、記事が読まれにくくなっているということです。
出典:PR TIMES|Ahrefs(2026年2月26日発表)

だからこそ、ロングテールは成約に近い語から優先するのが2026年の正解です。比較や依頼先探しのような検索は、AIの要約だけでは決めきれません。自社の実績や料金などの一次情報を載せた記事が選ばれます。SEOとAI検索の関係はSEOとリスティング広告の違いの記事でも解説しています。

ロングテールキーワードを記事にするときの注意点3つ

せっかく選んだキーワードも、記事への反映を誤ると成果が出ません。特に以下の3点に注意しましょう。

  1. キーワードを不自然に詰め込まない
  2. 似た検索意図の記事を別々に作らない
  3. 新しく書くか、既存の記事に足すかを決める

①キーワードを不自然に詰め込まない

キーワードはタイトルと見出しに自然な形で入れれば十分です。同じ語を何度も繰り返すと文章が読みにくくなり、読者が離れる原因になります。

Googleのスパムに関するポリシーでも、キーワードの乱用は禁止事項として挙げられています。
参考:Google 検索セントラル|Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー

②似た検索意図の記事を別々に作らない

「ロングテールキーワード 探し方」と「ロングテールキーワード 調べ方」は、言葉が違っても目的はほぼ同じです。別々の記事にすると、同じ検索結果を自社の記事同士で取り合ってしまいます。

見分け方は簡単です。2つのキーワードで実際に検索し、上位の記事がほぼ同じなら1つの記事にまとめましょう。上位の記事がまったく違うなら、検索意図が違うので別の記事にします。

③新しく書くか、既存の記事に足すかを決める

狙いたいキーワードに近い記事がすでにあるなら、新しく書くより追記したほうが早く成果が出ることがあります。判断の基準は②と同じで、検索結果の上位が似ているかどうかです。

既存の記事への追記で取れるロングテールは、サーチコンソールで「表示回数は多いのに順位が低いクエリ」として見つかります。探し方のステップ④とあわせて活用しましょう。

ロングテールキーワードに関するよくある質問

ロングテールキーワードとはどういう意味ですか?

検索数は少ないものの、検索した人の目的がはっきりしているキーワードのことです。検索数の多い順に並べたグラフで、右側に長く続く「尻尾」の部分にあたることから、この名前がつきました。

ロングテールキーワードはどうやって調べますか?

サジェスト取得ツールで候補を集め、キーワードプランナーで検索数を確認するのが基本です。すでに記事があるならサーチコンソール、広告を出しているなら検索語句レポートも使いましょう。実際の需要と成約まで確かめられます。

ロングテールキーワードの例には何がありますか?

たとえば「ロングテールキーワード 探し方」は月間250回ほど検索されるロングテールです。業種の例なら「税理士 顧問料 相場 個人事業主」のように、悩みや状況まで含んだ語がロングテールにあたります。

Googleはメタキーワードを使っていないのですか?

はい。Googleは2009年に、キーワードのメタタグを検索順位の決定に使っていないと公式に表明しています。ロングテールキーワードは、メタタグではなくタイトル・見出し・本文で自然に扱いましょう。
出典:Google 検索セントラル ブログ|Google はウェブ ランキングにキーワード メタタグを使用しません

ロングテールキーワードはリスティング広告にも使えますか?

使えますが、SEOとは扱い方が違います。広告ではキーワードを1つずつ登録しなくても、マッチタイプの設定によって関連する長い検索語句にも広告が表示されます。まずは成約に近い語を登録し、検索語句レポートで成果の出た語句を追加していくのが効率的です。マッチタイプの違いは完全一致の解説記事をご覧ください。

まとめ|ロングテールは「成約に近い語」から積み上げよう

本記事のポイントを整理します。

まずは自社の軸キーワードを1つ決め、成約に近いロングテールを10個書き出すところから始めてみてください。

すでにリスティング広告を出稿している方は、検索語句レポートに「SEOでも狙うべきロングテール」が眠っています。どの語句が成果につながっているかを整理したい方は、ClimbUp Agencyの完全無料アカウント診断をご活用ください。キーワード設計や入札戦略など50項目以上をチェックし、15ページ以上の診断書(PDF)で改善施策をご提案します。

広告運用をプロに任せたい方はWEB広告運用代行、サービスの詳細は資料請求からご確認いただけます。

濱口 侑生

新卒で都内の大手Web広告代理店に入社し、運用コンサルタントとしてリスティング広告やMeta広告に従事。月間数千万円から2.5億円規模の大型予算案件を担当し、美容クリニック、不動産、旅行など幅広い業界で成果改善を実現。 「広告主への圧倒的なコミットメント」を追求するため、ClimbupAgency株式会社を創業。運用者一人の担当社数を最大4社に制限し、管理画面上の数値に閉じないマーケティング戦略立案から、タグ設計、LPOまで一気通貫で支援している。ビジョンは「共に歩み、共に登る。」。

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東京のリスティング広告代理店7選|手数料・最低予算を公式情報で比較【元大手出身者が解説】

公開日: 2026.02.16 更新日: 2026.10.20 濱口 侑生

「東京でリスティング広告の代理店を探しているが、どこに頼めばいいか分からない」
「今の代理店は提案が少なく、成果も頭打ちになっている」
「各社のサイトを見ても、手数料や最低予算の違いが比べられない」

はじめまして。ClimbUp Agency代表の濱口侑生です。
以前は都内の大手Web広告代理店で、月間数千万円から2.5億円規模の予算の案件を担当していました。

代理店の内側にいると、予算の大きい顧客ほど優先される力学をどうしても目にします。
予算の小さいアカウントは後回しになり、成果が伸び悩んでも具体的な提案が出てこない。
そうした場面を何度も見てきました。

本記事では、東京に拠点を置くリスティング広告代理店7社を、各社の公式サイトに書かれている料金・体制で比較します。
自社も含まれているため、評価ではなく公式情報の比較を中心にしました。
情報は2026年10月20日時点で確認したものです。

先に結論|代理店は「予算」と「担当者の体制」で選ぶ

7社の比較表は料金・体制の一覧から、選び方は代理店選び3つの鉄則からお読みください。

「今の代理店の運用が適切か、まず客観的に知りたい」という方は、ClimbUp Agencyの完全無料アカウント診断をご利用ください。
50項目以上を分析し、15ページ以上の診断書(PDF)で改善施策をご提案します。

東京のリスティング広告代理店7社|料金・体制の一覧

7社の公式サイトに書かれている条件を、同じ項目で並べました。
公式サイトで確認できなかった項目は、推測で埋めずに「記載なし」としています。

代理店拠点運用手数料最低予算・手数料の下限初期費用契約期間
ClimbUp Agency世田谷区広告費の20%月額広告費100万円が目安記載なし記載なし
アナグラム渋谷区広告費の20%媒体費100万円未満は最低手数料20万円記載なし初回6か月
キーワードマーケティング港区広告費の20%記載なし初月のみ構築費10万円記載なし
Hakuhodo DY ONE港区記載なし記載なし記載なし記載なし
ヴァリューズ港区記載なし記載なし記載なし記載なし
ASUE港区(東京オフィス)広告費の20%手数料の下限10万円0円(広告費50万円以下は初月10万円)最低出稿期間3か月
ArchRise港区記載なし月3万円程度から運用可能初期費用無料のプランあり特になし

出典は各社の公式サイトです(リンクは各社の紹介に掲載)。
料金は改定されることがあるため、契約前に必ず最新の条件を確認してください。

手数料の率はどこも20%。差が出るのは「下限」と「期間」

一覧から分かることは3つあります。

例えばアナグラムでは、媒体費が100万円未満でも手数料は最低20万円です。
広告費50万円なら、手数料は実質40%になります。
手数料の率だけでなく、自社の予算で総額がいくらになるかで比べましょう。

リスティング広告そのものの費用相場は、リスティング広告の費用相場は月20〜50万円|内訳と予算の決め方で解説しています。

失敗しない代理店選び、3つの鉄則

料金が同じ20%でも、成果は代理店によって大きく変わります。
違いを生むのは、次の3点です。

  1. 運用者1人あたりの担当社数が少ないか
  2. 運用者と直接話せるか
  3. 管理画面の「外」の話ができるか

鉄則1|運用者1人あたりの担当社数を必ず聞く

「御社にコミットします」という言葉は、どの代理店の営業担当も口にします。
大切なのは、そのコミットが担当者の気合ではなく仕組みで担保されているかです。

最も分かりやすい指標が、運用者1人あたりの担当社数です。
担当が多いほど、1社に使える時間は物理的に減ります。
他に大きな予算の顧客を抱えている担当者なら、予算の小さい会社は後回しになりがちです。

今回の7社で、担当社数を公式サイトに明記しているのは2社だけでした。

書かれていない会社には、商談で必ず質問しましょう。
あわせて「定例会以外にどのくらいの頻度で改善提案があるか」も確認すると、運用の密度が見えてきます。

鉄則2|窓口の営業担当ではなく「運用者」と直接話せるか

多くの代理店では、窓口の「営業担当」と、実際に広告を触る「運用者」が分かれています。
この分業には、次のようなデメリットがつきものです。

アナグラムは「専任コンサルタント1名が戦略策定から報告会まで一気通貫で担当」と公式に書いています。
このように、誰が運用し、誰と話すのかを契約前に確認しましょう。

鉄則3|管理画面の「外」の話ができるか

リスティング広告は、マーケティング活動の一部にすぎません。
優れた代理店は、CPAやクリック率といった管理画面の数値だけで話を終えません。

こうした上流の話まで踏み込み、広告を戦略の中に位置づけてくれる代理店こそ、長く付き合えるパートナーです。
外注先の種類や選び方の全体像は、リスティング広告は外注すべき?外注先4種の比較と失敗しない代理店の選び方で解説しています。

東京のリスティング広告代理店7選|各社の特徴

ここからは、各社の公式サイトが打ち出している強みを紹介します。
1社目は筆者が代表を務める自社です。

ClimbUp Agency株式会社|担当を最大4社に絞り、運用者が直接伴走する

ClimbUp Agency公式サイトのトップページ

ClimbUp Agencyは、元大手Web広告代理店の運用者が立ち上げた広告運用会社です。
大手で感じた「予算によるコミット量の差」をなくすため、仕組みで体制を作っています。

ClimbUp Agencyの週1回以上の施策提案と振り返りの仕組み

広告配信の前には、市場・競合の分析とターゲットの整理を行います。
管理画面の数値だけでなく、「誰に・何を伝えるか」から設計するためです。

ClimbUp Agencyが広告配信前に行うマーケティング戦略策定のアウトプット例
ClimbUp Agencyの運用フロー(ヒアリングから定期的な振り返りまでの6段階)

前の代理店から乗り換えた株式会社TYシステムサービス様では、配信エリアとLPの文言を見直しました。
その結果、電話問い合わせから現地調査に進む割合が約50%から70%ほどに改善しています。

ただし、現在は月額100万円を目安とした広告予算の企業様を対象としています。
予算がこれに満たない場合は、一覧表で最低予算の低い会社を検討してください。

アナグラム株式会社|運用型広告の専門家集団。書籍の執筆でも知られる

アナグラム株式会社の公式サイト

アナグラムは、渋谷区に本社を置く運用型広告の専門会社です。
『いちばんやさしいリスティング広告の教本』などの書籍を執筆しており、業界での知名度は高い会社です。

出典:アナグラム「よくあるご質問」・リスティング広告運用代行

株式会社キーワードマーケティング|支援実績1,500社以上。継続率の高さが強み

株式会社キーワードマーケティングの公式サイト

キーワードマーケティングは、港区に本社を置く広告運用会社です。
公式サイトでは、支援実績1,500社以上・150業種、1年以上の継続率87.8%(2025年度)を公表しています。

出典:キーワードマーケティング「Google検索広告 運用代行」・会社紹介

株式会社Hakuhodo DY ONE|博報堂DYグループのデジタル中核。大規模な統合施策向け

株式会社Hakuhodo DY ONEの公式サイト

Hakuhodo DY ONEは、博報堂DYグループのデジタル領域を担う会社です。
従業員は3,290名(2026年4月時点)で、今回の7社では最大の規模です。

グループのメディアバイイング力や、AIを使った運用サービスを持っています。
テレビCMなどと連動した大規模な施策を、デジタル全体で設計したい企業に向いています。
料金は公式サイトに記載がないため、問い合わせが必要です。

出典:Hakuhodo DY ONE「会社概要」

株式会社ヴァリューズ|Web行動ログデータで「誰に何を伝えるか」から設計

株式会社ヴァリューズの公式サイト

ヴァリューズは、港区に本社を置くマーケティングリサーチの会社です。
250万人規模のモニターパネルから得たWeb行動ログで、競合や市場を分析できるのが強みです。

広告の支援は「Web広告実行支援」というサービス名で提供しています。
CPAだけでなく、LTVやROASも評価の指標にする方針です。
料金は公式サイトに記載がありません。

出典:ヴァリューズ「Web広告実行支援」

ASUE株式会社|担当を10社に絞り、料金を明確に公開

ASUE株式会社の公式サイト

ASUEは名古屋に本社を置き、港区に東京オフィスを構える広告運用会社です。
料金表を公開しており、条件が分かりやすい点が特長です。

出典:ASUE「料金」・運用体制

株式会社ArchRise|月3万円程度の少額から相談できる

株式会社ArchRiseの公式サイト

ArchRiseは、港区に本社を置くデジタルマーケティング会社です(2024年3月設立)。
広告・SEO・CRMなどをまとめて相談できる点を打ち出しています。

出典:ArchRise「リスティング広告運用代行」

月の広告予算で選ぶなら、この組み合わせ

一覧表の条件を、予算別に整理し直すと次のようになります。

月の広告予算検討しやすい会社理由
50万円未満ArchRise・ASUE少額の運用に対応、または料金表で総額を計算しやすい
50万〜100万円ASUE・キーワードマーケティング手数料20%の範囲で、下限や構築費の負担が小さい
100万円以上ClimbUp Agency・アナグラム手数料の下限にかからず、専任の担当者が深く関われる
マス広告と連動した大規模施策Hakuhodo DY ONE・ヴァリューズグループ力や独自データで全体を設計できる

予算が少ないうちは、代理店に頼まずに自社で運用する選択肢もあります。
東京以外も含めた中小企業向けの比較は中小企業におすすめのWeb広告代理店10選|手数料・最低出稿額の比較表をご覧ください。

東京のリスティング広告代理店に関するよくある質問

リスティング広告代理店の手数料の相場は?

広告費の20%が相場です。
今回比較した7社でも、手数料を公開している4社はすべて20%でした。
ただし手数料の下限や初期費用があるため、予算が少ないと実質の負担率は上がります。

月いくらから代理店に依頼できますか?

会社によって大きな差があるのが実情です。
月3万円程度から相談できる会社もあれば、月100万円を目安にしている会社もあります。
自社の予算を先に決めてから、条件に合う会社を選びましょう。

東京の代理店に頼むメリットはありますか?

東京近郊の企業なら、必要なときに対面で打ち合わせしやすい点がメリットです。
ただし定例会はオンラインで行う代理店がほとんどです。
所在地よりも、担当社数や運用者と話せるかを重視して選ぶことをおすすめします。

代理店を乗り換えるときの注意点は?

まず、広告アカウントの所有権が自社にあるかを確認してください。
代理店名義のアカウントだと、過去のデータを引き継げない場合があります。
契約期間の縛りや解約の申し出期限も、事前に確認しておきましょう。

今の代理店の運用が適切か判断する方法は?

担当者の提案の頻度、レポートの中身、CPAの推移の3点を確認しましょう。
自社で判断が難しい場合は、第三者のアカウント診断を受けるのも1つの方法です。
費用対効果の見方はリスティング広告の費用対効果の記事で解説しています。

まとめ|代理店選びの前に、まず自社の現状を知る

どの代理店を選ぶにしても、最初にやるべきことは自社のアカウントの現状把握です。
どこに課題があり、どこに伸びしろがあるかが分かれば、代理店に求める条件もはっきりします。

その第一歩としておすすめなのが、ClimbUp Agencyの完全無料のアカウント診断です。
50項目以上を分析し、15ページ以上の診断書(PDF)で具体的な改善施策をご提案します。
診断結果は、契約に至らなくても社内の改善や代理店選びにそのまま活用できる内容です。

ClimbUp AgencyのWeb広告運用代行は運用手数料20%です。
運用者1人あたりの担当は最大4社までに制限しています。
現在は月額100万円を目安とした広告予算の企業様が対象です。実際の改善内容は支援実績でご確認いただけます。

サービス内容・料金・実績をまとめた資料も無料でお送りしています。
資料請求、またはお問い合わせからお気軽にどうぞ。

濱口 侑生

新卒で都内の大手Web広告代理店に入社し、運用コンサルタントとしてリスティング広告やMeta広告に従事。月間数千万円から2.5億円規模の大型予算案件を担当し、美容クリニック、不動産、旅行など幅広い業界で成果改善を実現。 「広告主への圧倒的なコミットメント」を追求するため、ClimbupAgency株式会社を創業。運用者一人の担当社数を最大4社に制限し、管理画面上の数値に閉じないマーケティング戦略立案から、タグ設計、LPOまで一気通貫で支援している。ビジョンは「共に歩み、共に登る。」。